「サブドメインとサブディレクトリ、どっちがSEOに有利?」
「決めたら変更が面倒そうなので、決めきれない…」
新しいサイト立ち上げの際、サブドメインを選ぶか、サブディレクトリを選ぶかで迷う方は多いです。
結論。サブドメインはSEO的に不利なわけではなく、本サイトの評価は一部引き継がれます。
ただし、テーマや状況によってはサブディレクトリを選ぶべきケースも多いです。後で変更するのは手間がかかるうえに、評価を落とすリスクがあるため、慎重に判断しましょう。
そこで本記事では、サブドメイン・サブディレクトリの違いとSEOへの影響、取得方法までまとめました。
自社サイトでサブドメインを使うべきかを判断でき、最適なドメイン構成を選べるようになるため、参考にしてください。
福田 卓馬EXTAGE株式会社 代表取締役社長
SEO歴13年。上場企業を含む300社以上のSEO・Webマーケティング支援を実施。KADOKAWA社より『文章で金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』を出版。>>詳細プロフィール
とはいえ「あとから変えられないと思うと決めきれない」「どちらを選べば自社に合うのか分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
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SEOにおけるサブドメインとは
サブドメインとは、本ドメインの前に、任意の文字列をドット(.)で区切って追加して作成されるドメインです。
本サイト:example.com
サブドメイン:column.example.com
たとえば、Yahoo!(yahoo.co.jp)は以下のように本ドメインとサブドメインを使い分けています。
| サービス名 | URL |
|---|---|
| Yahoo!検索(本ドメイン) | www.yahoo.co.jp |
| Yahoo!ニュース | news.yahoo.co.jp |
| Yahoo!ショッピング | shopping.yahoo.co.jp |
| Yahoo!天気 | weather.yahoo.co.jp |
上記のように、ひとつのブランドが複数のサービスを展開するときに使われるケースが多いです。
サブディレクトリとの違い
サブドメインとサブディレクトリの違いは、本サイトの配下として扱われるかどうかです。
サブディレクトリは、本ドメインの後ろにスラッシュ(/)で区切ってキーワードをつけたもので、本ドメイン配下のフォルダとして扱われます。
| 種類 | URL構成 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 本ドメイン | 〇〇.com | メインサイト |
| サブドメイン | △△.〇〇.com | 本ドメインとは別のサイト |
| サブディレクトリ | 〇〇.com/□□/ | 本ドメイン配下のフォルダ |
たとえば、タワーレコード(tower.jp)は、次のようにサブディレクトリで整理しています。
- tower.jp/music/(音楽)
- tower.jp/dvd/(DVD)
- tower.jp/books/(本)
サブドメインは別サイト扱いです。一方、サブディレクトリは同じサイト内におけるひとつの階層(ディレクトリ)と認識されるため、SEO評価にもかかわってきます。
サブドメインのSEOへの影響3つ
サブドメインは、サブディレクトリとはSEO評価が変わってくる可能性があります。
SEO評価の観点から、押さえておきたい3つの影響を見ていきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
本ドメインの評価を一部のみ引き継ぐ
サブディレクトリのほうが、本ドメインの評価を継承しやすいです。
サブディレクトリは、本ドメイン直下のフォルダとして扱われるため、被リンクやコンテンツの評価がダイレクトに影響します。
したがって、本ドメインの評価(ドメインパワー)が高ければ、サブディレクトで公開したコンテンツも検索順位が上がりやすいといえるでしょう。
サイトの評価を表す指標のこと。ウェブサイトオーソリティチェッカーのなどの無料ツールでも確認できる。
ここで気をつけたいのが、Googleはサイトのテーマ性を重視するというところです。
よくあるのが「金融事業」を営んでいるホームページにまったく違うジャンルである「ウォーターサーバー」のサイトをサブディレクトリで立ち上げてしまうという失敗です。
福田卓馬テーマ性がバラけていると判断されると、順位が下がってしまうリスクもあるため要注意です。
ドメインパワーの数値を計測し競合と比較したい方は「ドメインパワーの目安|上げ方と無料チェックツールを解説」の記事をご覧ください。

上位表示までに時間がかかりやすい
サブドメインで新規サイトを立ち上げた場合、コンテンツが評価されるまでに時間がかかりやすいです。
サブディレクトリなら、すでに評価が積み上がった本サイトと同じ運営元だと判断されるため、テーマさえ合っていれば評価されやすくなります。
Googleは公式で、どちらを選んでも優劣はないと明記しています。
ただし、上記は最終的なコンテンツ評価の話であって、上位表示されるまでの時間ではありません。
福田卓馬テーマ性が近いのであれば、評価されるまでが早くて機会損失の少ないサブディレクトリが適しています。
本ドメインにペナルティの影響が及びづらい
サブドメインはドメインパワーを受け継ぐのに時間がかかる反面、ペナルティの影響が本ドメインに及びにくいという一面もあります。
それぞれの特性について、表で整理してみました。
| 項目 | サブドメイン | サブディレクトリ |
|---|---|---|
| サブ側で獲得した被リンク | サブドメインに蓄積 | 本ドメインに加算 |
| 本ドメインのペナルティ影響 | 受けにくい | 直接影響を受ける |
| テーマ分散による評価低下 | 分離できる | サイト全体に波及 |
実際に、2024年にはサブディレクトリのリスクが顕在化する出来事が起こりました。
Googleは2024年5月5日から、サイトの評判の不正利用をスパムポリシーとして適用し、第三者が他社ドメインのサブディレクトリを借りて公開しているページに手動ペナルティを課しました。
福田卓馬当時は、信頼性の高いクリニックのドメインを間借りして、アフィリエイトを営む業者が多かったためです。
あくまでドメイン貸しに対するペナルティなので、自社サイトの配下にサブドメインを運用する場合、影響はありません。
サブドメインならあくまで別サイト扱いになるため、もしペナルティを受けたとしても、本サイトに影響が及ぶリスクは低いです。
SEO的にサブドメインを利用すべき3つのシーン
サブドメインが有効に機能するのは、以下3つのケースです。
それぞれ詳しく解説します。
①本ドメインと異なるテーマのサイトを作るとき
本ドメインと異なるテーマを扱うときに1つのサイトにまとめると、何のサイトかわかりにくくなり読者を混乱させてしまいます。テーマが異なるサイトはサブドメインで分離するのが得策です。
たとえばカフェ経営のサイトを運営している人が新たにアクセサリーブランドを展開する場合、2つのテーマはまったく違います。このようなケースでは、サブドメインで別サイトとして立ち上げることで、それぞれのテーマに特化したサイト設計が可能になります。
なお、サイトを切り分ける以上は、ドメイン評価をゼロから高めていく必要があります。ドメインパワーを効率的に高めて、サイトを早期に成長させていきたい方は「ドメインパワーを上げる方法8選|半年で成果をだすための具体施策を解説」の記事もあわせて参考にしてください。

②コストを抑えて複数サイトを運営するとき
新規ドメインを取得すると毎年数千円〜のドメイン維持費がかかりますが、サブドメインなら追加費用なしで新サイトを開設できます。
サーバーもドメインも1つの契約で管理できるため、運用コストだけでなく管理の手間も減らせます。
福田卓馬複数の事業ラインを並行展開したい中小企業や個人事業主にとって、サブドメインはコスト効率の良い選択肢です。
③本ドメインのSEO評価を活かしたいとき
すでにドメインパワーの高いメディアを運営している場合、サブドメインを使えば本ドメインの評価を一部引き継いだ状態で新サイトをスタートできます。
新規ドメインで0からSEO評価を積み上げるよりも、短期間で上位表示を狙いやすくなるでしょう。
ただし、評価の引き継ぎは「完全共有」ではなく「一部引き継ぎ」です。
福田卓馬サブドメイン側でも、コンテンツの質と量を積み上げていく必要がある点は忘れないでください。
また、新サイトを立ち上げるなら、立ち上げや運用にリソースが必要です。
社内にリソースやノウハウがない、サブドメインを選ぶべきか判断が難しいという方は、プロに相談するのが安心です。依頼先は「SEO対策会社おすすめ30選と料金の目安」で紹介しているので、あわせて参考にしてください。

サブドメインの取得方法5ステップ
サブドメインは本ドメイン(独自ドメイン)を取得済みのサイトであれば、誰でも追加できます。基本の流れは以下のとおりです。
それぞれ詳しく解説します。
ステップ1:サブドメイン名(接頭辞)を設計する
サブドメインの接頭辞は、ユーザーが見たときにどんなサイトかが直感的にわかる名称にするのがおすすめです。短く、英語小文字で、サービス内容を表す単語を選びましょう。
| サブドメイン名の例 | 用途 |
|---|---|
| blog.〇〇.com | オウンドメディア・ブログ |
| shop.〇〇.com | ECサイト |
| recruit.〇〇.com | 採用サイト |
| support.〇〇.com | サポート・FAQサイト |
一度公開したサブドメイン名はURLとして固定されるため、安易に変更するとSEO評価をリセットするリスクがあります。最初の設計で慎重に決めましょう。
ステップ2:ドメイン管理サービスにログインする
本ドメインを取得しているサービス(レンタルサーバーやドメイン登録業者)の管理画面にログインします。代表的なサービスは以下の通りです。
| サービス名 | サブドメイン設定の場所 |
|---|---|
| ConoHa WING | サーバー管理 > ドメイン |
| エックスサーバー | サーバーパネル > サブドメイン設定 |
| さくらのレンタルサーバー | ドメイン/SSL > ドメイン新規追加 |
| ロリポップ! | サーバーの管理・設定 > サブドメイン設定 |
本ドメインをサービスAで取得し、別のサービスBでサイトを運用している場合は、DNSレコードの設定変更が必要です。サービスBのIPアドレスをサービスAのDNS設定に登録しましょう。
ステップ3:サブドメイン追加画面で設定する
ここではConoHa WINGを例に、具体的な追加手順を解説します。
- 「サーバー管理」を選択
- 「ドメイン」を選択
- 「+ドメイン」を選択
- 「サブドメインを追加」を選択
- STEP1で決めたサブドメイン名を入力
- 「保存」を選択

他のサービスでも、基本的な流れは「ドメイン管理画面で接頭辞を入力して保存」というシンプルなものです。設定反映には数分〜数時間かかる場合があります。
ステップ4:SSL証明書を発行して有効化する
サブドメインは原則として、本ドメインとは個別にSSL証明書を発行する必要があります。SSL未対応のままだとブラウザに警告が表示され、ユーザーの離脱とSEO評価の低下を招きます。
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| 無料SSL(Let’s Encrypt等) | 多くのレンタルサーバーが標準対応。1サブドメインずつ発行 |
| ワイルドカード証明書 | 「*.〇〇.com」で複数のサブドメインを一括カバー。有料が主流 |
運営するサブドメインが少数であれば無料SSLで十分です。サブドメインを多数運用する予定なら、ワイルドカード証明書を検討しましょう。
ステップ5:WordPress等のCMSをインストールする
サブドメインの公開準備が整ったら、サイト構築用のCMSをインストールします。多くのレンタルサーバーにはWordPressの簡単インストール機能が用意されているため、数クリックでセットアップが完了します。
インストール時に「インストール先URL」としてサブドメインを選択するだけで、サブドメイン配下に独立したWordPressサイトを構築できます。
福田卓馬本ドメインのWordPressとは完全に分離されるため、テーマやプラグインも自由に設定可能です。
サブドメインで新サイトを立ち上げるなら、評価の引き継ぎにどうしても時間がかかります。ただ、ありふれた被リンク施策は、あまり効果がありません。
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サブドメイン運用で押さえるべき3つの注意点
サブドメインを公開したあとも、運用上いくつか注意すべきポイントがあります。
それぞれ詳しく解説します。
サイト構造の変更はSEO評価をリセットするリスクがある
サブドメインからサブディレクトリへ、あるいはその逆の変更をおこなうと、多くのページのURLが変更されます。URL変更は、検索エンジンが蓄積してきた各ページの評価をリセットしてしまうリスクを伴います。
評価を正しく引き継ぐには、旧URLから新URLへ301リダイレクトをページごとに正確に設定する必要があります。設定を誤ると検索順位の大幅な下落やインデックスからの削除を招きかねません。
福田卓馬サイト立ち上げの段階で将来的な計画も見据えて最適な構造を選択し、安易な変更は避けましょう。どうしても変更が必要な場合は専門家に相談してください。
ディレクトリ設計を含む内部対策を一通り見たい方は「SEO内部対策はこの5つから|優先度つき25項目チェックリスト」の記事をご覧ください。

クロスドメイントラッキングを設定しないと計測が分断される
サブドメインは本ドメインと別サイト扱いになるため、そのままではGA4などのアクセス解析で本ドメインとサブドメインのセッションが途切れてしまい、正しいユーザー行動を追跡できません。
GA4の場合、データストリーム設定内で「タグ設定を行う」→「ドメインの設定」に進み、本ドメインとサブドメインをすべて登録することで解決できます。複数サブドメインを運用する場合は必ず初期段階で設定しておきましょう。
本ドメインとの内部リンク設計を意識する
サブドメインは独立したサイトとして扱われる一方、本ドメインと適切に内部リンクで結ぶことで、運営元の同一性をGoogleに認識させ、評価の引き継ぎを促進できます。
具体的には、本ドメインのグローバルナビやフッターにサブドメインへのリンクを設置し、サブドメイン側からも本ドメインに戻る導線を用意しましょう。サブドメインを「孤立したサイト」にしないことが重要です。
SEO評価を高めるための外部対策のやり方を知りたい方は「SEO外部対策とは?被リンク・サイテーション獲得の方法と仕組みを徹底解説」の記事をご覧ください。

サブドメインとサブディレクトリは後から変更できる?
ここまで読んでも、複雑な事情が絡んでいて「サブドメインとサブディレクトリ、どちらにするか決めきれない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
結論として、サブドメインとサブディレクトリは後で変更できます。どのようにSEO評価が動くのか、理解しておきましょう。
評価を受け継ぐことはできる
サブドメインからサブディレクトリに変更する、もしくはその逆でも、サイトの評価を受け継ぐことは可能です。
古いページのURLを、新しいページのURLへ301リダイレクトすれば、SEO評価を受け継げます。
転送先を一律でトップページにまとめてしまうと、個別ページの評価は受けつがれません。ページをリストアップしてエクセルなどで管理してから、リダイレクトを実施するという作業が必要です。
リダイレクトのしくみや詳しいやり方は「リダイレクトのSEOへの影響と設定方法」の記事でまとめています。

一時的に順位が変動するリスクがある
リダイレクトを実施すると、一時的な順位変動リスクはありますが、大きな問題にはなりません。
Googleが新しいページをクロールしなおして、再評価するまでにはラグが生じます。しかし、リダイレクト設定が誤っていなければ、すぐに評価は戻ってきます。
弊社が支援した株式会社マイルーム様の事例では、とあるページの評価を引き継ぐためにリダイレクトを実施した際、1週間で23位から10位まで検索順位が戻っています。
福田卓馬後からサブドメインからサブディレクトリに変更したくなった場合でも、切り替えはできますので安心してください。
よくある質問
サブドメインとサブディレクトリ、SEOに有利なのはどっち?
テーマの関連性で判断するのが正解です。
関連テーマならサブディレクトリ、異なるテーマならサブドメインを選びましょう。Googleの公式見解では「掲載順位に大きな影響なし」とされていますが、実務上は引き継ぎやすさに差があります。
サブドメインの被リンクは本ドメインにも効果がある?
直接的な引き継ぎはありません。
Googleはサブドメインを別サイトとして扱うケースがあるため、被リンクの効果はサブドメイン側に蓄積されます。逆に、本ドメインのペナルティ影響を受けにくいというメリットもあります。
サブドメインで新サイトを作ったあとにすべきSEO対策は?
通常の新規サイトと同じく、Googleサーチコンソールへの登録・サイトマップの送信・基本的な内部対策が必要です。
本ドメインとの内部リンク設計も意識し、運営元の同一性をGoogleに認識させましょう。
ECサイトとコーポレートサイトはサブドメインで分けるべき?
商品数が多く独立した運営が必要なECサイトはサブドメインが適しています。少数の商品紹介程度であればサブディレクトリで十分です。
サブドメインを複数作りすぎるとSEOに悪影響はある?
サブドメインの数自体がペナルティになることはありませんが、管理が行き届かずコンテンツの質が低下するリスクはあります。
運用リソースに見合った数に留めるのが鉄則です。
とはいえ「一般論だけでは自社のケースを決めきれない」「いまのドメインの状態を踏まえて判断したい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
福田卓馬EXTAGEの無料相談では、現状分析と勝ち筋の見立てをその場でお出ししています。
自社に合うドメイン構成を一緒に決めたい方は、お気軽にご相談ください。

