「パンくずリストは、今の時代でもまだ必要?」
「あまりクリックされないし、削除してもいい?」
「消すとSEOにマイナスがあるのか知りたい」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。先に結論をお伝えすると、特別な事情がない限り、パンくずリストは設置しておくのが基本です。
福田卓馬「クリックされないから不要」は早計です。パンくずリストは削除にデメリットあり・設置にデメリットなしが実態です。
本記事では、パンくずリストの基本から「いらない」と言われる理由、自社サイトに必要かどうかの判断方法までをわかりやすく解説します。
- パンくずリストの役割とSEO上のメリット
- 「いらない」と言われる3つの理由
- 設置・削除を判断する4つの基準
- パンくずリストの代替となる手段
何となくの判断で削除すると、回遊性の低下やクロール漏れなど、後から気づきにくい機会損失につながる恐れがあります。
逆に、判断基準さえ押さえておけば、自社サイトにとって本当に必要かどうかを迷わず判断できるようになります。ぜひ参考にしてください。
本記事の執筆者

EXTAGE株式会社
代表取締役社長
SEO歴10年。上場企業を含む300社以上のSEO・Webマーケティング支援を実施。KADOKAWA社より『文章で金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』を出版。
とはいえ「内部対策で何をどこまでやればいいのかわからない」「パンくずリスト以外の抜け漏れも不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。
福田 卓馬EXTAGEでは、パンくずリストを含む内部対策の要点をまとめた『内部対策チェックリスト』を無料配布しています。
サイトの内部対策を抜け漏れなく整えて、検索エンジンに正しく評価される土台を作りたい方は、ダウンロードしてご活用ください。
そもそもパンくずリストとは?
パンくずリストとは、サイト内での「現在地」を階層で示すナビゲーションのことです。ユーザーとクローラーの巡回を助ける存在として、基本的にはサイト立ち上げ時に設定することが推奨されています。
Webサイトの情報を収集するために、ページからページへと巡回する検索エンジンのロボットのこと。
定義:ページ階層を可視化した存在
パンくずリストとは、「トップ > カテゴリ > 記事」のように、サイト上の現在地を並べて可視化した存在のことです。

パンくずリストの名前は、童話「ヘンゼルとグレーテル」の、道に迷わないようにパンくずを落としていったエピソードが由来です。
ページの上部(タイトル付近)に横並びで表示されるのが一般的で、「ユーザーが今どこにいるのか」を一目でわかるようにする役割を持っています。
目的:ユーザー・クローラーの回遊性の向上
パンくずリストの主な目的は、「ユーザーのサイト内の移動をサポートする」「クローラーに新しい記事の場所を正確に伝える」の2つです。

ユーザーは現在地を把握でき、上位階層へ簡単に移動できます。クローラーに対しては、サイト構造を伝えて各ページの発見・巡回(クロール)を助ける役割があります。
さらに、パンくずリストは内部リンクとしても機能し、サイトの階層構造を正確に検索エンジンに伝えます。構造化データ(BreadcrumbList)を設定すれば、検索結果にパンくずが表示されることもあります。
「パンくずリストはいらない?」そう言われる理由
パンくずリストは、コンテンツとしての視認性が低く、「いらないのでは?」といった意見も出てきます。パンくずリストが「いらない」と言われる主な理由は、次の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
使用される頻度が低い
Webサイトに訪れるユーザーの多くは、ブラウザの「戻る」ボタンやグローバルメニューで移動するため、パンくずリストがクリックされる回数はそれほど多くありません。ヒートマップなどでユーザーの動向を確認すると、クリック数の少なさに気づくかと思います。
使用頻度が低い理由は、「小さくて目立たないコンテンツは読み飛ばされるから」です。そもそも、パンくずリストの存在自体がユーザーに気づかれない場合の方が多いと言えます。
ただし、裏を返せばサイト上の邪魔にならない位置に設置でき、クローラーへの回遊性向上を目的にするならデメリットがないということです。

福田卓馬パンくずリストは「削除は損だが、設置は損がない」という立ち位置のオブジェクトです。
スマホ画面からは小さくて見づらい
パンくずリストは小さく目立たないように設置されていることが多く、スマホ画面からは特に見づらくなります。タップもしづらく、モバイル環境ではパンくずリストの存在感がさらに薄れてしまいます。
見づらさが気になる場合は、次のような工夫で対応できます。
- 表示する階層を絞る
- 途中の階層を省略表示にする
- フォントサイズや余白を調整する
先述の通り、パンくずリストを削除すると回遊性低下のデメリットが大きいため、邪魔にならないのであれば設置することが推奨されています。
サイトのデザイン・方向性とマッチしない
LP(ランディングページ)やブランドサイトのように、階層が少なく世界観を重視するサイトでは、パンくずリストが邪魔になるケースが存在します。ミニマルなデザインを目指している場合や、譲れないデザインへのこだわりがある場合は、削除が選択肢に入ります。
ただし、パンくずリストを設置しない場合は、次のデメリットを踏まえた上での決断が必要です。
- 回遊性低下により、サイト評価が上がりにくい
- 記事が発見されにくく、検索結果に並びづらい
パンくずリストが「いるか」「いらないか」を判断する方法
パンくずリストは、どうしても削除したい理由がない限りは、設置することが基本です。ただし、デザイン上削除したい理由がある場合は、設置しないことも選択肢に挙がります。
パンくずリストを削除するかどうかの判断基準は、主に以下の通りです。
それぞれ詳しく解説します。
階層の深さ・複雑さで判断する
カテゴリや記事数が多く、階層が深いサイトほど、パンくずリストの必要性が高くなります。ECサイトや大規模メディアなど、ページ数が多いサイトでは特に有効です。
| サイトの規模 | パンくずリストの必要性 |
|---|---|
| ECサイト・大規模メディア | 高い |
| 1〜2階層で完結する小規模サイト | 比較的低い |
逆に、数ページしかない、1〜2階層で完結するサイトであれば、パンくずリストが無くても比較的デメリットは少ないです。
他のナビゲーション機能の充実具合で判断する
グローバルメニューやサイドバー、関連記事などで、すでに回遊性が十分に確保できている場合は、削除が選択肢に挙がります。具体的には、次のような機能です。
- グローバルメニュー
- サイドバー
- 関連記事・おすすめ記事
ただし、この場合でも「パンくずリストはあって困らないもの」という根本は変わりません。サイト設計のこだわりがない限り、パンくずリストの削除は非推奨です。
クローラビリティ(クロールのされやすさ)の意識レベルで判断する
パンくずリストのメリットは、新しく追加したページや階層の深いページを、検索エンジンに見つけてもらいやすくなることです。「記事更新の度に検索エンジンにきちんと巡回してほしい」という意識が高いサイトほど、設置をおすすめします。
逆に、検索エンジンからの自然流入を目的としたサイトではない場合は、パンくずリストの設置が必須ではなくなります。
そもそもクローラーがなかなか巡回してくれずお困りの方は、「Googleのクローラーが来ないのはなぜ?登録されない3つの原因と申請方法」の記事もあわせてご覧ください。

テクニカルSEOの意識レベルで判断する
構造化データ(BreadcrumbList)を設定すれば、検索結果にパンくずリストが表示されることがあります。クリック率(CTR)の向上や、サイト構造の明確化につながる仕組みです。
ページの内容を検索エンジンが理解しやすいように、決められた形式で記述するコードのこと。
テクニカルSEOに力を入れるのであれば、設置に加えて構造化データのマークアップまで行う価値があります。
構造化データを含むテクニカルSEOまで任せられる会社を探したい方は、「【2026最新】SEO対策会社おすすめ30選!選び方や悪質業者の見分け方・費用相場・事例まで紹介」の記事もあわせてご覧ください。

パンくずリストの代替となる手段・機能
パンくずリストを置かない場合でも、回遊性や構造の伝達は、ほかの機能で補えます。ただし、「代替できる=不要」ではない点に注意が必要です。
福田卓馬「代替できるから不要」は誤解です。役割が一部重なるだけで、同じものではありません。
ナビゲーションメニュー
ナビゲーションメニューは、ヘッダーなどに常設し、主要なカテゴリやページへ移動できるボタンのことです。どのページからでも、サイト全体の主要な行き先を示せます。
| 機能 | 示すもの |
|---|---|
| パンくずリスト | 現在地 |
| ナビゲーションメニュー | 主要な行き先 |
このように、パンくずリストとは示す対象が異なります。
カテゴリ・タグ
記事を分類し、同じテーマの関連ページをまとめておけば、ユーザーが回遊できる仕組みになります。ユーザーの興味に沿った「次の1ページ」へ誘導できるのが特徴です。
内部リンクとしても機能し、ページ同士の関連性を検索エンジンに伝える役割も果たします。
内部リンクのSEO効果を詳しく知りたい方は、「【初心者向け】内部リンクとは?SEO効果やアンカーテキストの書き方まで徹底解説!」の記事もあわせてご覧ください。

サイトマップ
サイトマップには、ユーザー向けの「HTMLサイトマップ」と、クローラー向けの「XMLサイトマップ」の2種類があります。
| 種類 | 役割 |
|---|---|
| HTMLサイトマップ | ユーザーがサイト全体の構造を一覧で把握できる |
| XMLサイトマップ | 全ページの存在や構造を検索エンジンに伝える |
特にクローラビリティを確保する面で、パンくずリストの役割を補完できる可能性があります。
「自社サイトの内部対策がこれで十分か、プロの目で確認してほしい」という方もいるのではないでしょうか。
福田卓馬EXTAGEの無料相談では、パンくずリストを含む内部対策の課題と改善の優先順位をお伝えしています。
回遊性やクローラビリティの取りこぼしをなくし、検索エンジンに正しく評価されるサイトにしたい方は、気軽にお問い合わせください。
よくある質問
パンくずリストを設置しないとSEOに悪影響はありますか?
設置しないこと自体が、直接、順位を下げるわけではありません。ただし、いくつかのメリットを逃すことになります。
具体的には、内部リンクやクローラビリティ、構造化データによる検索結果への表示といったメリットを得られなくなります。
特に、ページ数が多いサイトや階層が深いサイトほど、パンくずリストが無いことによる機会損失は大きくなります。
パンくずリストはスマホでも表示すべきですか?
基本的には表示することをおすすめします。ただし、見づらさへの配慮は必要です。
スマホでは画面が狭いため、表示する階層を絞る、途中を省略表示にする、フォントサイズや余白を調整するといった工夫が有効です。
モバイルでも、現在地を把握しやすくして回遊を促す価値は残ります。消してしまうよりも「見せ方を工夫する」方向で考えるのがおすすめです。
トップページや第1階層のページにも、パンくずリストは必要ですか?
トップページには基本的に不要です。第1階層は、簡潔に示せば十分です。
トップページは、現在地がトップそのものであるため、パンくずリストを表示する意味は薄くなります。
トップの直下にあたる第1階層のページは、「トップ > カテゴリ」程度で簡潔に示せば十分です。階層が浅いページであれば、無理に設置しなくても問題は小さいといえます。
パンくずリストを後から削除しても問題ありませんか?
大きな問題は起きにくいものの、いくつかのデメリットは理解しておきましょう。
パンくずリストを削除しても、大きなトラブルが起きることは多くありません。ただし、内部リンクが一部減ることは理解しておく必要があります。
構造化データを設定していた場合は、検索結果に表示されていたパンくずが消えてしまいます。削除する際は、回遊性が他の機能でしっかり担保されているかを確認してから行うと安全です。
ナビゲーションメニューがあればパンくずリストは不要ですか?
役割が異なるため、必ずしも不要とはいえません。
メニューが「主要な行き先」を示すのに対し、パンくずリストは「今どこにいるのか(現在地)」を示すものです。
特に階層が深いサイトでは、両方を併用したほうが、回遊性やわかりやすさが高まります。


