SEOライティングは、Googleの検索結果で上位表示させるための記事執筆テクニックです。検索ユーザーのお悩みに応えれば、検索から見込み客を集められます。
SEOライティングで大事なのは、文章のテクニックを磨くことではなく、誰のどんな悩みに応えて、どう行動してもらうかを決めたうえで書き始めることです。

福田 卓馬EXTAGE株式会社 代表取締役社長
SEO歴13年。上場企業を含む300社以上のSEO・Webマーケティング支援を実施。KADOKAWA社より『文章で金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』を出版。>>詳細プロフィール
SEOライティングとは
SEOライティングとは、Googleで検索するユーザーのニーズに応えるための記事の執筆手法です。
検索ユーザーは、できるだけ早く結論を知りたいと考えています。したがって、SEOライティングでは結論ファーストで、見出しや画像、表などを使ってとにかく理解しやすい記事を書くことが求められます。
検索ユーザーには悩みへの回答を、Googleには対策したいキーワードが伝わりやすいように、コンテンツを作成することがポイントです。
福田卓馬SEOライティングによって上位表示を狙うための記事は「SEO記事」と呼ばれます。
SEOライティングの手順&コツ

はじめてSEO記事を執筆する方が、SEOライティングを進める手順は次のとおりです。
各手順をわかりやすく解説します。
STEP1:ペルソナと検索意図を考える
まずは、対策キーワードで検索するユーザーの検索意図を理解しましょう。
ユーザーがキーワードで検索したときに、知りたいことや解決したいこと。
検索意図を掴むためには、次のようなテクニックが挙げられます。
- ペルソナを設計する
- 想定読者の悩みを洗い出す
- ニーズへの回答を用意する
ペルソナを設計する
まずは、記事を読んでほしいユーザー像を具体的に設計します。
記事を届けたいユーザーを、立場や知識、悩みまで具体的に描いた架空の人物像。
ユーザー像がぼんやりしたままだと、誰にでも当てはまる一般論ばかりの記事になります。実際にいそうな人物に当てはめて書くと、悩みの深さや使う言い回しまで決まって、読者に刺さる記事になります。

高度なペルソナ設計が実現されていれば、記事から商品やサービスの申し込みにつなげることも自在です。ペルソナの作り方をより詳しく知りたい方は「SEOに効くペルソナ設定」の記事をご覧ください。

想定読者の悩みを洗い出す
ペルソナの悩みを書き出しましょう。
キーワードをながめて想像しただけの悩みは、ユーザーが実際に抱える悩みとずれてしまいます。検索結果やYahoo!知恵袋から書き出すと、上位記事に足りない答えまで見えてきます。
悩みの調べ方は、以下のとおりです。
- ほかの上位表示記事を見る
- Yahoo!知恵袋で検索
- SNSでリサーチする
- サジェストキーワードをみる
ひとつの記事ですべてのニーズに答えようとすると、焦点がぼやけてしまいます。上位記事の多くが答えている悩みを優先して、3つほどに絞りましょう。
ニーズへの回答を用意する
ニーズに対して、どのような見出し構成で答えるのかを決めましょう。
回答を明確にしないまま書き出すと、ユーザーニーズに応えているようで、実際は答えられていない「それっぽいコンテンツ」が出来上がります。
たとえば「Webライター 勉強」で検索するユーザーなら、次のように考えます。
| ユーザーの悩み | 見出しの例 |
|---|---|
| そもそも勉強は必要? | Webライターの勉強は必要なのか |
| どう勉強すればいい? | Webライターのおすすめの勉強方法 |
| 何から始めればいい? | Webライターが最初に読むべき教材 |
ユーザーの悩みに対して、ほかの競合サイトには載っていないような回答を用意できれば、記事のオリジナリティが高まります。
STEP2:見出し構成を作る
ペルソナとニーズのリサーチが完了しても、まだ書き始めません。次は記事の骨子となる「見出し構成」を確定していきます。
見出し構成は、本でいう章や段落のようなもの。情報をわかりやすくまとめるために必要になる。
見出し構成さえ決まっていれば、執筆途中で迷うことが少なくなり、情報がロジカルにまとまったわかりやすい記事に仕上がります。
見出しを付ける
構成を作るときは、ユーザーニーズへの回答を見出しとして設計しましょう。
見出しで使われるタグにはH2〜H4まであり、入れ子構造のようにして情報を整理します。階層構造は以下のイラストを参考にしてください。

見出しタグには対策したいキーワード(Webライター 勉強など)を入れることも大切です。ただし、不自然に詰め込まないようにしましょう。
福田卓馬見出しだけ読んでも記事の内容を理解できるかという基準で設計しましょう。
H3になりそうな情報を書き出す
大見出し(H2)が決まったら、次は小見出し(H3)に入る情報をできるだけ多く書き出していきましょう。
あとから情報を足すよりも、多めに用意して、取捨選択するほうがユーザーニーズに沿ったコンテンツになりやすいからです。ユーザーが本当に知りたい情報の抜け漏れも減らせます。
見出しをリサーチするときは、次のようなやり方がおすすめです。
- 本で基礎を学ぶ
- YouTubeで学ぶ
- 講座や教材で学ぶ
- 実際に記事を書いて添削を受ける
- 上位記事を分析する
見出しを整えて確定する
最後に、見出しの順番をユーザーが知りたい順番に並び替えましょう。
ユーザーは、知りたい答えが見つからなければ記事の途中で離脱してしまいます。重要な答えを上に置くほど、最後まで読まれやすくなります。
たとえば「Webライター 勉強」なら、次のように並べます。
| ユーザーの悩み | 置く位置 |
|---|---|
| そもそも勉強は必要? | 記事の序盤 |
| どう勉強すればいい? | 記事の中盤 |
| 何から始めればいい? | 記事の終盤 |
ただし、前提の説明がないと読めない答えは、前提の見出しのすぐ後ろに置きましょう。
確定した見出しの下には、書く内容と参考にしたサイトのURLを箇条書きでメモしておきましょう。構成を見れば中身がわかるくらい作り込むと、執筆の時間が短くなります。
クリックされる記事タイトルを付ける
記事タイトルには、対策キーワードを左に寄せて入れましょう。
検索結果では、長いタイトルは後ろが省略されて表示されます。キーワードが後ろにあると、ユーザーは自分の悩みに合う記事だと気づけません。
タイトルの良い例と悪い例は、以下のとおりです。

さらに、数字や隅付き括弧で得られる内容を示すと目に留まりやすくなります。ただし、対策キーワードより左には置かないようにしましょう。
福田卓馬タイトル案を3つ作り、上位10記事のタイトルと並べて目立つものを選んでください。
STEP3:記事を執筆する
構成ができたら、見出しごとに答えを埋めていくつもりで本文を書きましょう。読みやすく、信頼される記事にするためのコツを順に見ていきます。
リード文で読者を惹きつける
リード文では、最初の一文で検索キーワードへの答えを言い切りましょう。
ユーザーは、冒頭で答えが見つからないと検索結果に戻ってしまいます。答えを先に置けば、続きを読むかどうかをすぐ判断してもらえます。
リード文は、以下の順で組み立てましょう。
- 検索キーワードへの答え
- 答えを知ると得られること
- 記事で解決できる疑問
たとえば「Webライター 勉強」なら、次のように書き出します。
Webライターの勉強は、本で基礎を学び、実際に書いて添削を受ける流れで進めるのが近道です。手順どおりに進めれば、遠回りせずに最初の案件へ応募できます。この記事では、勉強の手順をまとめました。
読者への共感文を入れたい場合は、答えより後ろに置きましょう。
リード文の書き方をテンプレートで確かめたい方は、「リード文とは?共感される書き方とメディア別テンプレート」の記事をご覧ください。
PREP法で書く
本文の各見出しは、PREP法の順で書くと結論が伝わりやすくなります。
Point(結論)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(再結論)の順で書く型。
Web記事のユーザーは、見出しの答えを早く知りたがっています。結論を先に書けば、理由や具体例に納得しながら読み進めてもらえます。
たとえば「キーワード選定が大事」と伝えるなら、次のように書きます。
| 順番 | 書く内容 |
|---|---|
| Point(結論) | キーワード選定が大事です |
| Reason(理由) | ずれると読まれないからです |
| Example(具体例) | 選び直して順位が上がった例 |
| Point(再結論) | まずキーワードを見直しましょう |
ただし、再結論は最初の結論の繰り返しにせず、読者が次にやる行動まで書きましょう。
福田卓馬見出しの直後の一文だけを読んで、見出しへの答えが伝わるかを確かめてください。
一文60文字以内にする
一文は、60文字以内に収めましょう。
スマートフォンの画面では、長い文ほど何行にも折り返されて読みにくくなってしまいます。一文を短くすれば、ユーザーは流し読みでも内容をつかめます。
長い文は、次のように2つに分けましょう。
SEOライティングは、ユーザーの悩みに答えながら検索エンジンにも評価される記事を書く技術です。練習を重ねれば誰でも上達します。
SEOライティングは、ユーザーの悩みに答えながら検索エンジンにも評価されるように記事を書く技術で、練習を重ねれば誰でも上達します。
ただし、短い文ばかりだと小学生の作文のように単調になります。語尾が「です」だけで続かないようにしましょう。
表記ゆれをなくす
同じ意味の語は、記事の中で表記を統一しましょう。
同じ意味の語が、記事の中で違う書き方のまま混ざっている状態。
「Webサイト」と「ウェブサイト」が混ざっていると、ユーザーは別のものかと迷ってしまいます。表記がそろった記事は、プロが書いた記事として信頼されやすくなります。
書き始める前に、以下のような表記ルールを決めておきましょう。
- Web用語は英字で書く
- 数字は算用数字で書く
- 記号は半角で書く
ただし、書いている途中は表記のゆれに気づきにくいので、公開前に文字検索で確かめましょう。
難しい表現や専門用語を避ける
本文は、中学生でも読めるくらいの平易な表現で書きましょう。
難しい漢字や専門用語が続くと、ユーザーは読むのに疲れて離脱してしまいます。平易な表現にすれば、専門知識がないユーザーにも最後まで読んでもらえます。
とくに、業界の中でしか通じない専門用語は次のように言い換えましょう。
| 言い換え前 | 言い換え後 |
|---|---|
| CVR | 問い合わせにつながった割合 |
| 流入 | 検索から記事に来た人 |
| 網羅的に | もれなく |
どうしても専門用語を使うときは、初めて出てくる場所で意味を説明しましょう。
表・箇条書き・イラストを入れる
比較や手順は、文章ではなく表や箇条書きで見せましょう。
文字ばかりが詰まった記事は、論文のように堅苦しく見えてしまいます。表や箇条書きがあると、ユーザーは知りたい情報だけを目で拾えます。
見せたい内容に合わせて、以下のように使い分けましょう。
| 見せたい内容 | 向いている形 |
|---|---|
| 2つの軸で比べる | 表 |
| 同じ種類の項目を並べる | 箇条書き |
| 流れや関係を見せる | 図解やイラスト |
ただし、装飾を詰め込みすぎると要点がぼやけてしまうので、ひとつの見出しにひとつを目安にしましょう。
データや引用で根拠を示す
主張には、公的機関の調査や公式発表などの根拠を添えましょう。
根拠のない主張は、ユーザーにもGoogleにも信頼されません。Googleも検索セントラルの公式ガイドで、信頼できる情報を優先すると公表しています。
根拠を添えるときは、次のように出典と調査年まで書きましょう。
総務省の「令和6年版 情報通信白書」によると、〜の割合は〜%です。
ある調査によると、多くの人が〜と答えています。
ただし、自社で取ったデータを使うときは、調べた期間と件数も一緒に書きましょう。
期間を空けてから推敲する
書き終えた記事は、時間を空けてから読み返して推敲しましょう。
書いた文章を読み返して、誤りや読みにくい箇所を直す作業。
書いた直後は内容が頭に入っているため、読者の目線で読めません。時間を空けると、説明が足りない箇所や回りくどい文に気づけます。
推敲では、以下を確かめましょう。
- 誤字脱字や文法の誤り
- 数字や固有名詞が出典と合うか(生成AIの下書きはとくに注意)
- 見出しごとの分量に偏りがないか
- PREP法の順で書けているか
理想は1〜2日、少なくとも数時間は空けてから読み返しましょう。
福田卓馬声に出して読むと、息継ぎが苦しい文や引っかかる文がすぐにわかります。
SEOライティングで上位表示を狙うポイント
手順どおりに書けても、書き方だけで上位表示できるとは限りません。記事を書く前と書くときに押さえたいポイントを見ていきましょう。
コンテンツ設計全体を見直す
検索順位を高めるうえで、たしかに今回紹介したSEOライティングも大切ですが、もっと大事なのはコンテンツの全体設計です。
SEOライティングが影響するのは、コンテンツSEOという集客手法のうち、執筆の工程だけです。

キーワード選定やサイト設計の段階で方向性がずれていると、何本記事を作っても、なかなか順位が上がりません。
福田卓馬記事の質は悪くないのに、なかなか成果がでないサイト様は、みんなこのジレンマを抱えています。
どこに原因があるのかは、次のように見分けられます。
| 問題 | 直すところ |
|---|---|
| 表示されるのにクリックされない | タイトル(書き方) |
| 何本書いてもアクセスが増えない | キーワード選び(設計) |
| 自社記事同士で順位が入れ替わる | 記事同士の分担(設計) |
| 10位内でも問い合わせがない | 問い合わせへの導線(設計) |
キーワード選定やサイト設計といった「コンテンツの全体設計」について学び、より確度の高いコンテンツマーケティングを実践したい方は「コンテンツSEOの手順5ステップ」をご覧ください。

E-E-A-Tを意識して一次情報を入れる
上位表示を狙うなら、自社だけが持つ一次情報を記事に入れましょう。
実際に体験したことや自社で取ったデータなど、ほかの人が真似できない情報。
Googleは、ほかの記事にない独自の情報を持つ記事を評価します。上位記事と同じ情報を並べただけでは、あとから書いた記事が上に来る理由がありません。
一次情報になるものの例は、以下のとおりです。
- 自社で取ったアンケートや数値
- 実際に使ってみた感想や写真
- 顧客から受けた質問と回答
- 担当者の失敗談
たとえ公開できる数値データがなくても、顧客から受けた質問と回答なら一次情報として使えます。
なお、一次情報はGoogleが重視するE-E-A-Tのうち「経験」を示す材料にもなります。
Googleがコンテンツの品質を評価するときに重視する「経験」「専門性」「権威性」「信頼性」の指標。
E-E-A-Tの4つの評価軸と、記事でやることは以下のとおりです。

福田卓馬書き始める前に、自社だから答えられる質問と数字を3つ書き出しておいてください。
AIOに引用される形で書く
見出しの直後に結論を一文で言い切ると、AI Overviewに引用されやすくなります。
Googleの検索結果の上部に、生成AIが作った回答の要約を表示する機能。
AI Overviewは、ユーザーの質問への答えとして使える文を記事から抜き出して回答を作ります。背景の説明から書き始めた記事は、抜き出す場所が見つからず引用されにくくなってしまいます。
引用されやすい書き方は、以下のとおりです。
- 見出しの直後に結論を書く
- 定義は「〇〇とは、〜です」で書く
- 比較や手順は表や箇条書きにする
参考までに、「seoとは」で検索すると、AI Overviewは次のように表示されます。

ただし、AI Overviewの引用元は1ページ目(検索10位以内)の記事が中心です。まずはコンテンツ設計で順位を上げましょう。
福田卓馬狙うキーワードで検索して、AI Overviewに引用されている文の形を見てから書き始めてください。
『AIライティングマニュアル』に、一次情報を社内に貯めて、記事に活かす方法をまとめました。
ほかの記事にない内容を、毎回の記事に入れられるので、ダウンロードしてご活用ください。
よくある質問
SEOライティングに必要なスキルは?
ユーザーの悩みを読み取る力と、答えを整理して伝える構成力が必要です。
文章のうまさより、検索したユーザーが何を知りたいかを見抜く力のほうが順位に効きます。記事を書いて検索順位を確かめる作業を繰り返すほど、どちらの力も身につきます。
さらに、書く前にキーワードを選ぶ力があると、書いた記事が順位につながりやすくなります。
SEOライティングに役立つツールはどれが人気なの?
キーワード調査にはラッコキーワードがよく使われています。
効果の確認にはGoogleサーチコンソール、悩みの調査にはYahoo!知恵袋が使えます。
推敲には、コピーチェックのCopy Content Detectorや、文章校正の文賢が便利です。
ChatGPTなどの生成AIは、悩みの洗い出しや下書きに使うと作業が早くなります。
SEOライティングの文字数は何文字がいい?
文字数に正解はなく、悩みにもれなく答えた結果の長さが目安です。
Googleは文字数の多さを評価していません。上位記事が答えている悩みを並べて、自社の記事で答え漏れがないかを確かめましょう。
WebライティングとSEOライティングの違いは?
SEOライティングは、Webライティングに検索の視点を加えた書き方です。
Webライティングは、Web上で読みやすい文章を書く技術全般を指します。SEOライティングは、そこに検索意図とキーワードの設計を加えて、検索上位を狙います。
SEOライティングは独学で身につけられる?
独学でも身につけられます。
1本書いたら、Googleサーチコンソールで検索順位とクリック率を確かめましょう。書いて確かめる作業を繰り返すほど、上位に上がる書き方がわかってきます。
AIで書いた記事でもSEOで上位表示できる?
一次情報と人のファクトチェックを加えれば、上位表示を狙えます。
Googleは公式ブログで、AIで書いたかどうかではなく、内容の品質で評価すると明言しています。よって、生成AIの下書きを手直しせずに公開すると、評価されにくくなってしまいます。
実際に、EXTAGEでは生成AIの下書きを人が仕上げる形にして、記事制作の工数を78%削減しました。
生成AIを使った書き方の流れは、「AIライティングのやり方5ステップ」で紹介しています。

