SEO対策の費用相場【早見表】5施策の料金と外注範囲の決め方

「SEO対策を外注したら毎月いくらかかる?」
「費用相場のレンジが広すぎて、具体的にいくらかかるのか判断できない…」

このような悩みを抱えていませんか?

SEO対策の費用相場は、毎月5万〜30万円ほどです。

ただ、実際には「何を」「どこまで」依頼するのかによって費用が大きく変動します。相場表をながめるよりも先に、依頼範囲を大まかに理解していなければ、適切な費用相場は判断できません。

そこでこの記事では、施策別の費用相場から、自社が外注すべき範囲の決め方までを順番に解説します。

あなたのサイトにおけるSEOの適正費用がわかり、投資すべきかどうかを判断しやすくなるため、最後までご覧ください。

この記事の監修者
福田 卓馬
EXTAGE株式会社
代表取締役社長

SEO歴10年。上場企業を含む300社以上のSEO・Webマーケティング支援を実施。KADOKAWA社より『文章で金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』を出版。

目次

SEO対策の費用相場【早見表】

SEO対策の費用は、施策の種類ごとに相場がまったく違います。まずは全体を1枚で把握しましょう。

「SEO対策一式」という商品は存在しません。実際には記事制作・内部対策・外部対策といった作業の集まりで、どれを何本組み合わせるかで総額が決まります。

次の早見表が、SEO対策で発生する費用のほぼすべてです。自社に近い行がどこかを探しながら読んでみてください。

スクロールできます
施策費用目安向いている状態
総合コンサル月20万〜60万円丸ごと任せたい
記事制作1記事3万〜10万円記事を増やしたい
内部対策単発5万〜30万円順位が上がらない
外部対策単発5万〜30万円ドメインが弱い
サイトリニューアル50万〜300万円作り直したい
SEO対策の費用相場早見表

この表で注意したいのは、いちばん上の「総合コンサル」だけが月額で、それ以外は単発や本数課金だという点です。月額と単発を並べて比べると、金額の桁を読み違えます

それぞれの施策で何をするのか、どんな企業が必要になるのかを順番に見ていきましょう。

総合コンサルティング|月20万〜60万円

SEOに関わる業務をまとめて任せる総合コンサルティングは、月20万〜60万円が相場です。

金額に幅があるのは、担当者が動く時間の量が契約ごとに違うからです。月に1回の定例だけの契約と、週次で改善を回す契約では、同じ「コンサル」でも工数が3倍近く変わります。

総合コンサルティングに含まれる業務は、おおむね次のとおりです。

総合コンサルの主な業務範囲
  • サイト全体の設計・構成づくり
  • キーワード戦略の立案
  • コンテンツの企画・制作
  • 内部対策・外部対策の実行
  • 数値の分析と月次の改善提案

ただし、この5つがすべて含まれているとは限りません。「総合」と書かれていても、実態は月1回の定例と簡単なレポートだけ、というケースもあります。

EXTAGEの支援先でも、いきなり総合コンサルを選ぶ企業はむしろ少数です。必要な本数の記事制作を軸に、内部対策をスポットで足していく形から始める企業のほうが多くなっています。

総合コンサルを検討するなら、契約書の業務範囲を1行ずつ確認してください。月額の高さより、その金額で誰が何時間動くのかが判断材料になります。

記事制作|1記事3万〜10万円

記事制作は月額ではなく記事単価で依頼するケースが多く、1記事3万〜10万円が相場です。

単価が動く理由は、記事の種類と取材の有無です。既存情報をまとめる記事と、担当者に取材して一次情報を入れる記事では、かかる時間が倍以上違います。

記事タイプごとの目安は次のとおりです。

記事タイプ費用相場
SEO記事3万〜5万円
コラム記事1万〜3万円
インタビュー記事5万〜10万円
記事タイプ別の制作費用

オウンドメディアでは50〜100記事を目安に増やしていくため、単価3万円でも総額は150万〜300万円になります。1本の値段より、何本必要かで総額が決まると考えてください。

福田卓馬

本数は「書きたい数」ではなく、狙うキーワードの数から逆算します。

だからこそ記事制作を頼むときは、いきなり本数を発注せず、どのキーワードで何本必要かを整理してから見積もりを取りましょう。

内部対策|単発5万〜30万円

内部対策はスポットで依頼することが多く、単発5万〜30万円が目安です。

幅が出るのは、作業の中身がサイトごとに違うからです。タグの修正だけで終わるサイトもあれば、URL構造から直す必要があるサイトもあります。

内部対策とは

サイトの基盤や設定を見直し、作ったコンテンツがGoogleに正しく評価されるようにする施策のこと。

記事を書いても順位がつかない、検索結果に出てこないページがある。こうした症状があるときは内部対策が必要です。代表的な作業と費用の目安をまとめました。

作業内容費用相場
インデックス状況の改善10万〜30万円
内部リンクの設計・設置20万〜30万円
表示速度の改善10万〜20万円
構造化マークアップ実装10万〜20万円
robots.txtの制御5万〜10万円
内部対策の作業別費用

注意したいのは、使っているCMSによって工数が跳ね上がる点です。自社開発のシステムだと、同じ作業でも見積もりが2倍になることがあります。

内部対策は、記事を増やす前に済ませておくと投資効率が上がります。土台が傾いたまま記事を積んでも、評価は伸びにくいからです。

外部対策|単発5万〜30万円

外部対策も内部対策と同じくスポット依頼が中心で、単発5万〜30万円が相場です。毎月同程度の費用が継続してかかるケースもあります。

費用が読みにくいのは、成果が相手のあることだからです。被リンクも掲載も、自社の作業量だけでは決まりません。

外部対策とは

外部サイトからの被リンク獲得や、自社サイトの認知度拡大を通じてサイト全体の評価を高める施策のこと。

ドメインが弱いサイトでは、記事と内部対策だけでは順位を押し上げきれないことがあります。次のような状態なら、外部対策の検討対象です。

外部対策が必要になるケース
  • サイトを立ち上げて間もない
  • 競合と比べて明らかにドメインが弱い
  • 記事を増やしても成果が頭打ちになっている

一方で、リンクを買う形の施策には手を出さないでください。短期的に順位が動いても、後からサイト全体の評価を落とすリスクがあります。

外部対策は、記事と内部対策をやり切ったあとの選択肢です。1年書いてきた段階なら、優先度は高くありません。

サイトリニューアル|50万〜300万円

SEOを踏まえてサイトを作り直す場合、規模に応じて50万〜300万円ほどかかります。

金額が大きく動く理由は、ページ数と移行作業の量です。既存ページのURLを引き継ぐ設計まで含めると、デザイン費とは別に工数が発生します。

サイトの規模費用相場
中小規模サイト50万〜100万円
大規模サイト100万〜300万円以上
サイトリニューアルの費用相場

リニューアルは、対応を誤ると検索流入が大きく減ります。とくにURLが変わるときは、旧ページからの転送設定を1本ずつ確認しないと、これまで積み上げた評価が消えます。

福田卓馬

SEOの知見がないまま請け負っている制作会社も、実は少なくありません。

リニューアルを予定しているなら、制作会社任せにせず、着手前にSEO側の確認を入れましょう。公開後に気づくと、修正費のほうが高くつきます。

とはいえ「相場は分かったが、この金額で結局なにを買うことになるのか」と引っかかっている方も多いのではないでしょうか。

福田卓馬

EXTAGEでは、SEO会社の選び方と見積もりの判断基準をまとめた『SEO依頼マニュアル』を無料配布しています。

見積書の項目を自分で読み解き、社内に「この金額で何をしてもらうのか」を説明できる状態にしたい方は、ダウンロードしてご活用ください。

SEO対策の料金体系3つ

施策ごとの相場を押さえたら、次は支払い方の型を知っておきましょう。同じ施策でも、料金体系が違えば総支払額とリスクの持ち方が変わります

SEO対策の料金体系は、大きく3つに分かれます。見積書の1行目に書かれている型が、契約後の身動きのとりやすさを決めます。

ここを読み飛ばすと、月額の安さだけで選んでしまいがちです。実際には、成果が出なかったときに支払いを止められるかどうかが体系ごとに違います。

3つの費用目安を並べると、次のようになります。

スクロールできます
料金体系費用目安
固定報酬型月20万〜40万円
成果報酬型成果ごとに1万〜数十万円
レベニューシェア売上の10〜30%
SEO対策の料金体系と費用目安

現在の主流は固定報酬型です。予算の見通しが立てやすく、費用対効果を管理しやすいためです。それぞれの向き不向きを見ていきましょう。

固定報酬型

固定報酬型は、はじめに決めた金額を毎月または一括で支払う方式で、外注が初めての企業にもっとも向いています。

理由は、予算の見通しが立つことです。成果の出方に関係なく支払額が一定なので、年間の投資額を先に固めて稟議を通せます。

費用の種類費用相場
初期費用5万〜20万円
実行後の費用月20万〜40万円
固定報酬型の費用

契約期間は6ヶ月からが一般的です。優先度の高い施策から順に着手できるため、限られた予算でも効果の大きいところに集中させられます。

一方で「成果が出なくても払い続けることになるのでは」という不安は残ります。ここは、着手前に達成イメージを数字で示してくれる会社を選べば防げます。

固定報酬型を選ぶなら、金額と一緒に「毎月やること」を書面で固めてください。ここが空欄のままだと、支払いだけが固定されます。

成果報酬型

成果報酬型は、決めた成果が出たときだけ報酬が発生する方式です。無駄な支払いが起きにくい反面、リスクもあります。

成果の定義は会社によって異なります。検索順位を成果とする場合もあれば、問い合わせ件数を成果とする場合もあります。

費用の種類費用相場
初期費用5万〜20万円
実行後の費用成果ごとに1万〜数十万円
成果報酬型の費用

固定報酬と組み合わせて「月額20万円+売上の3%」という形にしている会社もあります。この場合は上限額を先に確認しておかないと、想定より総額がふくらみます。

福田卓馬

成果の定義があいまいだと、計測の解釈でもめる原因になります。

また、短期で順位を上げる手法に走る業者が混ざりやすい体系でもあります。報酬を取ったあとにサイト全体の評価が落ちる事例も見てきました。

成果報酬型を検討するなら、成果の定義・計測方法・上限額の3点を契約前に文書で確認してください。ここが曖昧な会社は避けたほうが無難です。

レベニューシェア

レベニューシェアは、得られた売上や利益を、事前に決めた割合で分け合う契約形態です。初期投資を抑えたい企業向けの選択肢とされています。

依頼先が初期費用を負担するケースが多く、こちらの持ち出しは小さくなります。依頼先も成果に強いインセンティブを持つ点はメリットです。

費用の種類費用相場
初期費用0円〜数十万円
実行後の費用売上の10〜30%
レベニューシェアの費用

ただし、SEOは売上との因果関係を切り分けにくい施策です。展示会や営業活動で獲得した案件まで対象に含まれると、分配額が実感と合わなくなります。

福田卓馬

新しい形態として注目されていますが、初めての外注では選びにくい方式です。

外注が初めてなら、固定報酬型から始めるのがもっとも安全です。レベニューシェアは、計測環境が整い、売上の内訳を自社で説明できるようになってから検討しましょう。

SEO対策の費用が変わる3要素

ここまで相場を見てきて、幅の広さが気になったはずです。SEO対策の金額差は、会社ごとの値付けの差ではなく、3つの要素の組み合わせで決まります

この3つを自社の条件に当てはめると、早見表のどの行が自社に当たるのかが見えてきます。逆にここを飛ばすと、相場表は最後まで他社の話のままです。

たとえば同じ月30万円の見積もりでも、記事を5本作るだけの30万円と、設計から改善まで含めた30万円があります。どちらが高いかは、範囲を見るまで判断できません。

「安い会社が手を抜いている」と決めつける前に、次の3つを1つずつ確認してみてください。

それぞれ詳しく解説します。

どこまでを任せるか

費用をもっとも大きく動かすのは、依頼する工程の数です。金額の差の正体は、ほぼここにあります。

SEOは、設計・キーワード選定・執筆・改善といった作業の積み重ねです。何工程を渡すかで、担当者が動く時間が変わります。

依頼範囲ごとの月額イメージを整理しました。同じ「SEO対策」でも、渡す工程が増えるほど金額が上がります。

スクロールできます
依頼する範囲月額の目安
記事の執筆のみ10万〜30万円
執筆+キーワード選定20万〜40万円
設計から改善まで30万〜60万円
依頼範囲別の月額イメージ

月10万円の見積もりと月40万円の見積もりが並んだとき、比べるべきは金額ではありません。その金額に何工程が入っているかを数えてください

安い見積もりは、たいてい工程が少ないだけです。足りない工程は結局こちらでやるか、後から追加費用で買うことになります。

サイトの規模と現状

2つ目の要素は、いま自社のサイトがどんな状態にあるかです。同じ依頼内容でも、サイトの条件で見積もりは変わります。

理由は、着手前の調査と手直しにかかる時間が違うからです。ページ数が多いほど調査対象が増え、実装の制約が多いほど作業が長引きます。

費用が上がりやすい条件を挙げます。自社に当てはまるものがないか確認してみてください。

スクロールできます
サイトの状態費用への影響
ページ数が多い調査工数が増える
自社開発のCMS実装費が上乗せ
過去の施策記録がない現状把握から必要
複数部署がページを更新調整の手間が増える
費用が上がりやすいサイトの条件

1年ブログを書いてきた企業の場合、記事は増えている一方で、どのキーワードを狙った記事なのかの記録が残っていないケースが多くあります。この状態だと、依頼先はまず既存記事の棚卸しから始めることになります。

福田卓馬

棚卸しだけで初月が終わることもあり、その分は当然費用に乗ります。

見積もりを取る前に、既存記事の一覧と狙ったキーワードを表にまとめておきましょう。渡せる情報が多いほど、調査分の費用は下がります。

誰が手を動かすか

3つ目は、その金額で実際に誰が作業するのかです。ここは金額に直結するのに、見積書には書かれていません。

同じ月30万円でも、SEO専門の担当者が設計から関わる場合と、外部ライターに執筆だけ流す場合があります。かかっている人件費がまったく違います。

正直にお伝えすると、「制作代行」と名乗りながら、少し研修しただけのライターに執筆を投げて中間マージンを取っている業者は、これまで何度も見てきました。

注意したい見積もりのサイン
  • 担当者の経歴を聞いても答えが返ってこない
  • 再委託の有無を明示しない
  • 納品前に誰が確認するか決まっていない
  • 修正回数の上限が書かれていない

再委託そのものが悪いわけではありません。問題になるのは、マージンが乗って費用が上がるのに、品質の責任の所在があいまいなままになることです。

福田卓馬

「この記事は誰が書きますか」と聞くだけで、体制はかなり見えます。

見積もり段階で「誰が手を動かすのか」を必ず確認してください。金額の妥当性は、作業する人が見えて初めて判断できます。

そもそも外注すべきかどうかから迷っている方は、「SEO対策を外注すべきか」で判断軸を詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

あわせて読みたい
SEO対策は外注すべき?費用相場と依頼できる仕事内容・失敗しない選び方 SEO対策を外注すべきか迷う担当者向けに、依頼できる仕事内容・契約形態・メリット、依頼すべき企業の特徴を解説。大事なのは費用の安さより費用対効果。成果に伴走する外注先の選び方を成功事例つきで紹介します。

外注するSEO施策の決め方

ここからがこの記事の本題です。見積もりを取る前に、自社の範囲を先に決めてください。順番を逆にすると、相場表は最後まで使えません。

1年書いても流入が増えなかった原因は、書く量やスキルではないことがほとんどです。何を書くかを決める工程に、一度も手をつけていないだけというケースが大半を占めます。

そこでまず、SEOを6つの工程に分解します。300社以上の支援のなかで、この6つに分けて話すと、ご自身で判断できるようになる場面を何度も見てきました。

スクロールできます
工程やること自社でできるか
サイト設計全体の構成を決める経験がないと難しい
キーワード選定何で書くかを決める判断基準が必要
執筆記事を作る自社でも可能
内部対策技術面を整える実装は外が早い
外部対策被リンクを集める自社では困難
分析・改善次に直す所を決める外の目が必要
SEOの6工程と内製の可否

この表を見ると、自社で1年やってきたのが「執筆」の1工程だけだったと気づく方が多いはずです。成果を左右するのは、その前後にある設計・キーワード選定・分析の3工程です。

それぞれ詳しく解説します。

今の順位と流入を確認する

最初にやるのは、これまで書いた記事が、いま何位でどれだけ見られているかの確認です。

ここを飛ばすと、外注先の提案が正しいかを判断できません。現状の数字を持っていない発注者は、相手の言い値をそのまま受け取ることになります。

使うのはGoogleサーチコンソールだけで十分です。無料で、今日から確認できます。

STEP
検索パフォーマンスを開く

期間を過去6ヶ月に設定し、表示回数の多い順に並べます。まず見るのは順位ではなく表示回数です。

STEP
クエリを書き出す

上位20件のクエリをコピーします。自社名や商品名ばかりなら、指名検索しか拾えていない状態です。

STEP
記事と突き合わせる

書いた記事の一覧に、掲載順位とクリック数を並べます。狙ったキーワードと実際のクエリのズレが見えてきます。

この3ステップで、20〜30本の記事が「そもそも表示されていない」のか「表示はされるがクリックされない」のかが分かれます。原因が違えば、頼むべき施策も変わります。

現状の数字を1枚の表にしてから、次のステップへ進みましょう。この表がそのまま見積もり依頼の資料になります。

足りない工程を切り分ける

次に、先ほどの数字から、6工程のうちどれが欠けているかを特定します

症状によって、欠けている工程は決まっています。ここを間違えると、必要のない施策に予算を使うことになります。

自社の症状に近い行を探してみてください。

スクロールできます
いまの症状欠けている工程
指名検索しか流入がないキーワード選定
記事はあるが順位が圏外サイト設計・内部対策
順位は20位前後で止まる執筆の質・分析改善
順位は高いが問い合わせ0キーワード選定・導線
そもそも記事数が足りない執筆
症状から欠けている工程を特定する

もっとも多いのは、いちばん上の「指名検索しか流入がない」です。この場合、記事を増やしても状況は変わりません。買うべきはキーワード選定であって、執筆ではないからです。

福田卓馬

書く量が足りないのではなく、書く対象を決める工程が抜けています。

欠けている工程が2つ以内に絞れたら、切り分けは成功です。全部が欠けているように見えるときは、表示回数の多いページ10本だけで判定し直してみてください。

内製で残す工程を決める

欠けている工程が分かったら、次は自社に残す工程を先に決めます。外に出す範囲は、残りを引き算すれば出ます。

全部を渡さないほうがいい理由は2つあります。費用が下がることと、社内にノウハウが残ることです。

1年書いてきた経験は無駄になりません。自社の商品や顧客を知っている点は、どの外注先も持っていない強みです。

内製で残すと効果が大きい作業
  • 現場や顧客への取材・一次情報の提供
  • 専門用語や事実関係の監修
  • 記事の入稿・画像の差し替え
  • 問い合わせ内容の共有

逆に、キーワード選定と分析・改善は外に出したほうがいい工程です。判断基準を持たないまま自社で続けても、1年前と同じ状態に戻ります。

執筆は判断が分かれます。月2本までなら内製、それ以上のペースが必要なら外注、という切り方が現実的です。

残す工程は、担当者が月に何時間使えるかから逆算して決めてください。時間を確保できない工程を内製に残すと、そこで全体が止まります。

外に出す範囲を書き出す

最後に、外に出す範囲を紙1枚に書き出してから、見積もりを依頼します

この1枚があるかどうかで、返ってくる見積もりの精度が変わります。範囲を渡さなければ、各社が勝手に想定した範囲で金額を出してくるからです。

書き方の違いを比べてみましょう。

悪い依頼文

「自社ブログの流入が伸びないので、SEO対策をお願いしたいです。御社のプランと費用を教えてください。」

これだと、各社が別々の範囲で見積もりを出すため、金額を横に並べても比べられません。範囲まで書くと、次のように変わります。

良い依頼文

「既存記事28本、流入は指名検索が9割です。キーワード選定とサイト設計、月次の分析改善をお願いしたい。執筆は月2本まで社内で対応します。半年契約前提で概算をください。」

後者なら、各社が同じ前提で金額を出すので比較できます。しかも「執筆は社内」と伝えているため、不要な記事制作費が乗りません。

福田卓馬

範囲を書いた依頼は、提案の中身も明らかに具体的になります。

この1枚がそのまま稟議の資料になります。「力不足でした」ではなく「分担を設計し直しました」と説明できる形で社内に持っていけます。

とはいえ「範囲を決めても、本当にその金額で成果が変わるのか」と、まだ引っかかっている方も多いのではないでしょうか。

福田卓馬

EXTAGEでは、同じ規模の会社がどう成果を出したかをまとめた『SEO成功事例集』を無料配布しています。

成果が出るまでにどのくらいの期間と費用がかかったのかを確かめたい方は、ダウンロードしてご活用ください。

300社以上のSEO支援から学んだ「勝てるメディアの共通点」を徹底網羅。今だけ秘密裏に無料公開しちゃいます…!

\知らないと成功が遠のきます/

費用で失敗しないSEO会社の選び方

範囲が決まったら、最後は依頼先の選定です。費用の失敗は、金額の高さではなく選び方で起こります

高い会社に頼んで失敗するより、安い会社に頼んで「何をしてもらったのか分からないまま半年が過ぎる」ほうが損失は大きくなります。時間も一緒に失うからです。

300社以上の支援のなかで見えてきた、費用面で後悔しないための判断軸は4つです。

スクロールできます
判断軸確認する質問
誰が手を動かすのか実務は社内ですか
見積もりに範囲があるか何を何本やりますか
順位以外も見ているかCV数も報告しますか
契約期間と解約条件最低何ヶ月ですか
費用で失敗しないための4つの判断軸

1つ目の「誰が手を動かすのか」は、再委託の有無を聞くという意味です。外部ライターに流す体制でも、社内で誰がチェックしてから納品されるのかが明確なら問題ありません。

2つ目は、見積書に作業の範囲と本数が書かれているかです。「SEO対策一式 月30万円」という1行だけの見積もりは、何を買ったのか後から検証できません。

3つ目は、月次レポートの中身です。契約前にサンプルを見せてもらい、検索順位の一覧だけで終わっていないかを確認してください。

福田卓馬

順位は上がっているのに問い合わせが増えない状態は、珍しくありません。

4つ目は契約条件です。SEOは半年ほどかけて成果を見る施策なので、一定の契約期間があること自体は自然です。問題は、期間と解約条件がこちらから聞くまで出てこない場合です。

最低契約期間・解約の申し出期限・中途解約時の精算方法。この3点を提案段階で示す会社なら、契約後の認識のズレも起きにくくなります。

4つとも、契約前に質問すれば必ず答えが返ってくる項目です。ここで言葉を濁す会社は、金額の安さに関わらず候補から外して構いません。

とはいえ「自社の場合、どのキーワードなら問い合わせにつながるのか」が気になっている方も多いのではないでしょうか。

福田卓馬

EXTAGEの無料相談では、問い合わせが来るキーワードと集客導線が30分でわかります。

外に出す範囲を決める前に、狙うべきキーワードと導線を確かめておきたい方は、気軽にお問い合わせください。

SEO無料相談_記事内バナー

\サイトのSEO課題、丸わかり/

実績と体制で選んだ会社は、「SEO対策会社のおすすめ」で費用や得意領域を横並びで比較していますので、候補選びの参考にしてみてください。

あわせて読みたい
【2026最新】SEO対策会社おすすめ30選!選び方や悪質業者の見分け方・費用相場・事例まで紹介 「サイトを運営しているが、思うような成果が出ない」「SEO対策を依頼できる会社を知りたい」「SEO対策を依頼するときの注意点を知りたい」 SEO対策は自社に合った会社...

また、候補が絞れたあとは見積書の読み方が次の関門になります。見積書のどこを見れば適正価格か分かるかは、「SEO対策の見積もりの見方」で解説していますので、あわせてご覧ください。

あわせて読みたい
SEO対策の見積もり徹底解説|見積書の確認ポイント&依頼までの流れを解説 SEOの見積もりで比較するときに「一番大切なポイント」と、見積もりから依頼までの流れを徹底解説。EXTAGEだからこそ言える、金額に惑わされない見積もりの見極め方を徹底解説します。

よくある質問

最後に、SEO対策の費用について寄せられることの多い質問をまとめました。予算の下限や勘定科目など、社内で聞かれやすい項目を中心に回答します。

いずれも、上司や決裁者から必ず出てくる質問です。答えを用意しておくと、稟議の差し戻しを1往復減らせます。

気になる質問から読み進めてみてください。

SEO対策は自分でもできる?

執筆と入稿は自社でできますが、キーワード選定と分析は独学だと難しいのが実情です。判断基準を持たないまま続けると、成果が出ない理由に気づけません。

まずは全工程を内製せず、判断が必要な工程だけ外の目を入れる形をおすすめします。社内に残す工程を決めておけば、費用も抑えられます。

内製で進める場合の手順は、「インハウスSEOの始め方」で解説していますので、参考にしてみてください。

あわせて読みたい
インハウスSEOの始め方をわかりやすく解説!向いている会社やメリットも紹介 「SEO対策って自社でできない?」「SEOの知識がなくてもできる?」「インハウス支援を受けるのに必要な予算は?」 「コストを抑えたいからとりあえず自社でやってみよう...

少ない予算でも始められる?

月10万円前後でも、範囲を絞れば着手できます。優先度の高い工程だけを買う形にするのがコツです。

おすすめは、キーワード設計と月1回の分析だけを外注し、執筆は社内で回す進め方です。もっとも成果を左右する工程にだけ予算を集中させられます。

また、契約は6ヶ月などの短い区切りから始め、手応えを見て広げましょう。いきなり年間契約を結ぶと、合わなかったときの損失が大きくなります。

予算が足りないときにやってはいけないのは、全工程を薄く広く発注することです。1工程あたりの時間が減り、どの施策も中途半端で終わります。少額なら、範囲を1つに絞ってください。

個人やフリーランスは安い?

単発の作業なら安く抑えられますが、対応範囲とリスクには注意が必要です。記事制作だけを頼むなら選択肢になります。

一方で、設計から実装まで一気通貫で任せたい場合は、個人でカバーしきれないこともあります。稼働状況によって進行が止まるリスクも見込んでおきましょう。

依頼する工程を切り分けたうえで、単発作業は個人、判断を伴う工程は会社、と分けるのが現実的です。

なお、個人へ依頼する場合も「誰が書くのか」の確認は同じです。受注した本人が書くのか、さらに別のライターへ回すのかを最初に聞いておきましょう。

初期費用は無料にできる?

初期費用無料をうたう会社もありますが、月額や成果報酬に上乗せされているケースが多いです。トータルコストで判断してください。

確認すべきは、契約期間全体でいくら払うことになるかです。安く見せる料金設計の裏に、解約しにくい条件が置かれていることもあります。

初期費用の有無ではなく、6ヶ月間の総額で各社を並べて比べましょう。そのうえで、総額に含まれる工程が何かを見れば、どちらが割安かを自分で判断できます。

費用対効果はどう判断する?

問い合わせ1件あたりの価値を先に決めておくと、判断できます。広告で同じ件数を取るといくらかかるかが基準になります。

SEOは成果が出るまで数ヶ月かかるため、初月の数字だけで判断すると必ず赤字に見えます。半年から1年の単位で見るのが前提です。

回収の考え方は、「SEOの費用対効果の出し方」で計算式まで解説していますので、あわせてご覧ください。

あわせて読みたい
SEOの費用対効果の出し方|計算手順と合わない4つの原因 SEOの費用対効果の計算式と、自社の平均粗利・受注率からCV1件の価値を出す手順を解説。実績データが無くても広告換算で概算を出す方法、費用対効果が合わなかった4つの原因、他施策との比較まで紹介します。

費用の勘定科目は?

集客目的の継続支援は広告宣伝費、単発の制作は支払手数料や業務委託費で処理されることが多いです。

ただし、サイトリニューアルのように資産計上の対象になる支出もあります。金額が大きい場合は、処理方法を先に経理へ確認しておくと安心です。

実際の仕訳は自社の会計方針と契約内容によって変わるため、最終的には顧問税理士の判断に従ってください。

稟議で聞かれやすいのは、科目そのものより「毎月いくらが何ヶ月続くのか」です。契約期間と月額をセットで示せるようにしておくと、社内の確認がスムーズに進みます。

依頼を検討すべきタイミングは?

立ち上げ・リニューアル・伸び悩みの3つが、外注を検討するタイミングです。とくに設計に関わる場面は早いほど有利です。

1年書いても流入が増えない状態は、3つ目の伸び悩みに当たります。この段階なら、まず現状分析だけを依頼して欠けている工程を特定する進め方もあります。

設計は後から直すのがもっとも難しいため、迷っている時点で一度相談してみるのが結果的に安く済みます。

逆に、記事が5本程度しかない段階なら、まだ自社で試す余地があります。20本前後書いても指名検索しか拾えていないなら、外の目を入れる時期だと考えてください。