SEOに勝つためのルールって?評価の本質『アルゴリズム』を知る

「検索の順位って、そもそも誰が決めているんだろう?」
「Googleは、記事のどこを見て順番をつけているの?」

社内でSEOに取り組み始めると、必ず気になるところです。

北川

SEOの業者さんに頼めば、裏ワザで上げてもらえるものなんですか?

福田 卓馬

裏ワザはありません。順位を決めているのはGoogleの「アルゴリズム」。見ているのは、検索した人の役に立つページかどうかです。突き詰めると、それだけなんです。

読む人に必要なことをていねいに書くほど、順位は自然と上がっていきます。弊社も自社ブログをユーザーファーストに作り直してから、順位が上向く傾向にあります。

この記事では、順位が決まるまでの流れと、Googleが見ているポイントを順番にお話しします。

この記事でわかること
  • Googleは何を見て順位をつけているのか
  • 順位が急に上がったり下がったりする理由
  • 結局、SEOに勝つためのルールは何か

この記事の内容は、1分の動画でもまとめています。

執筆者
北川 和哉

北川 和哉EXTAGE株式会社 SEOチーム

多様な業界のSEOを担当し、複数サイトで検索流入増加を達成。SEOライティングの経験を活かしたコンテンツ設計と、テクニカルSEOを得意とする。

監修者
福田 卓馬

福田 卓馬EXTAGE株式会社 代表取締役社長

SEO歴13年。上場企業を含む300社以上のSEO・Webマーケティング支援を実施。KADOKAWA社より『文章で金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』を出版。

INDEX

そもそも検索の順位は誰がどうやって決めている?

検索の順位を決めているのは誰?の図。検索する人の質問に、アルゴリズムという司書が役立つページを選んで並べる

検索の順位は、Googleの「アルゴリズム」という自動の仕組みが決めています。まずは順位を決める主役と、Googleがいちばん大事にしていることを見ていきましょう。

順位を決めているのはGoogleの「アルゴリズム」

検索の順位を決めているのは、Googleの「アルゴリズム」という自動のプログラムです。

アルゴリズムとは

集めたページを自動で見比べて、検索結果に表示する順番を決めるGoogleの仕組みのこと。

北川

人が1ページずつ見て、順番を並べているわけではないんですか?

福田 卓馬

人の手では、世界中にある膨大なページに追いつかないんです。だからGoogleは、仕組みで自動的に見比べています。

アルゴリズムの役割は、図書館の司書にたとえるとわかりやすくなります。

アルゴリズムを図書館でたとえると
  • 検索する人が「来館者」
  • Googleのアルゴリズムが「司書」
  • ネット上のページが「本棚の本」

司書は、来館者の質問に役立つ本から順に選んで手渡します。ただし、選ぶ基準は数多くの項目からできていて、中身のすべては公開されていません。

北川

基準が公開されていないなら、何を頼りに対策すればいいんですか?

福田 卓馬

頼りにするのは、読む人の悩みです。基準を当てにいくより、悩みに答える記事を1本増やすほうが、結果は早く出ます。

だからこそ、基準を探すより読む人の役に立つ中身を増やすことが近道になります。

Googleがいちばん大事にしていること

Googleがいちばん大事にしているのは、検索した人の悩みを解決できるかです。

使った人が「知りたいことがわかった」と満足するから、Googleは選ばれ続けます。満足できない結果ばかりでは、人は別の検索サービスへ離れてしまいます。

北川

とはいえ、Googleも会社ですよね。広告をたくさん出している会社が、有利になったりしませんか?

福田 卓馬

なりません。検索結果の広告枠と、ふつうの検索の順位は別物です。広告費を払っても、ふつうの順位は上がらないんです。

Googleが掲げている考え方は、次のとおりです。

Googleが大事にしている考え方
  • 検索する人の利益を最優先にする
  • 広告ではなく中身で評価する
  • 役に立つ情報を上に表示する

ただし、役に立つ中身でも、読みにくければ評価は伸び悩みます。まずは読む人の疑問にまっすぐ答えることを意識しましょう。

検索に乗るまでの流れ|クロールとインデックス

検索結果に出るまでの流れの図。クロールでページを見つけ、インデックスで登録し、ランキングで順番を決める

検索に乗るまでには、クロール・インデックス・ランキングの3段階があります。Googleを大きな図書館にたとえると、流れがすっきりわかります。

ステップ図書館でたとえると
クロール本を探して集める
インデックス本棚に並べて登録する
ランキング質問に合う本を選ぶ
北川

記事を公開したら、すぐに検索結果に出るものだと思っていました。

福田 卓馬

じつは、公開してから検索に出るまでに3つの段階があるんです。どこかで止まると、検索結果には出てきません。

クロール:Googleがページを見つけに来る

クロールとは、Googleがネット上のページを見つけて回ってくる作業のことです。

クローラーとは

ネット上のページを自動でたどって、情報を集めて回るGoogleのプログラムのこと。

Googleは「クローラー」というプログラムで、リンクをたどりながら新しいページを探しています。見つけてもらえなければ、どんなに良い記事でも検索には出てきません。

北川

記事を公開して1週間たつのに、まだ検索に出てきません。何がいけないんでしょう?

福田 卓馬

まだGoogleに見つけてもらえていないだけ、ということもよくあります。新しいページは、見つかるまでに数日から数週間かかることもあるんです。

ただし、どこからもリンクされていないページは、見つけてもらえないことがあります。見つけてもらうための入口は、次の3つです。

Googleに見つけてもらうための入口
  • 関連する記事から内部リンクでつなぐ
  • XMLサイトマップをGoogleに送る
  • サーチコンソールの「URL検査」で登録をリクエストする

支援先のカタログギフトのECでは、カテゴリページにパンくずリストを置き、リンクの通り道を整えました。対象のカテゴリページは、圏外からTOP10入りしています。

インデックス:Googleの本棚に登録される

インデックスとは、集めたページをGoogleが本棚に登録して整理することです。

インデックスとは

集めたページの内容を読み取り、検索に出せるよう登録・整理したデータベースのこと。

Googleは、集めたページの内容を読み取り、どんな質問に使えるかを整理しています。登録されて初めて、検索結果に表示される候補になります。

北川

見つけてもらえれば、どのページも登録されるんですか?

福田 卓馬

全部ではありません。中身が薄いページや、ほかと同じ内容のページは、登録を見送られることがあるんです。

同じカタログギフトのECでは、検索に不要なページへの巡回をrobots.txtで止めました。すると、インデックス未登録のページが28万件超から7万件減っています。

自社のページが登録されているかは、次の手順で確かめられます。

インデックスを確かめる方法
  • サーチコンソールの「URL検査」にURLを入れる
  • 「ページのインデックス登録」で未登録の理由を見る
  • 中身が薄いページは統合するか書き足す

ページの数を増やすより、1ページずつの中身を厚くすることを優先しましょう。

ランキング:検索されたときに順番が決まる

ランキングとは、検索されたときに表示する順番を決めることです。

Googleは、登録したページから質問に合うものを選び、役に立つ順に並べます。同じテーマでも、より疑問に答えているページが上に出ます。

弊社で支援した株式会社マイルーム様(景品ショップマイルーム)では、サイト設計と記事を見直しました。主要キーワード「二次会 景品」の順位は、4ヶ月で14位から4位まで上がっています。

マイルーム様の取り組みは、「株式会社マイルーム様の支援事例」で紹介しています。

北川

同じテーマの記事がたくさんある中で、うちの記事が上に来るには何が必要ですか?

福田 卓馬

ほかの記事より、もう一歩深く疑問に答えることです。読んだ人が次に知りたくなることまで書いてある記事が、上に並びます。

ただし、順番は検索する人の場所や状況でも少しずつ変わります。上位の記事を読み比べて、答えきれていない疑問を1つ足しましょう。

Googleは何を見て順位をつけている?

Googleが順位をつけるときに見ていることの表。質問に答えているか、信頼できる書き手か、読みやすいか

Googleは、中身・書き手の信頼・読みやすさの3つを見て順位をつけています。

北川

結局、Googleは記事のどこを見ているんですか?文字数が多いほうが有利と聞いたこともあります。

福田 卓馬

文字数そのものは評価されません。見ているのは、質問への答え・書き手の信頼・読みやすさの3つです。順番に見ていきましょう。

質問にちゃんと答えているか

Googleがまず見ているのは、検索の質問に答えているかです。

検索する人は、知りたいことの答えを探してキーワードを打ち込みます。質問とずれた内容では、どれだけ文字数が多くても満足してもらえません。

質問に答えている記事には、次のような特徴があります。

質問に答えている記事の特徴
  • 知りたい答えが最初のほうに書いてある
  • 具体例があってイメージしやすい
  • 余計な前置きが少なく読みやすい
北川

答えを最初に書いてしまったら、最後まで読まれなくなりませんか?

福田 卓馬

逆なんです。最初に答えがあるから、読む人は安心して続きを読めます。理由と具体例は、そのあとに添えれば十分です。

書き終えたら、最初の3行で答えが言えているかを読み返してみましょう。

信頼できる人・会社が書いているか

Googleは、経験や専門性が伝わる情報を評価する考え方を示しています。

著者名を載せるだけで順位が上がるわけではありません。ただ、執筆者や運営会社の情報は、読む人が信頼できるかを判断する材料になります。

北川

同じことを書いていても、誰が書いたかで評価は変わるんですか?

福田 卓馬

名前そのものより、中身ににじむ経験が見られます。実際にやった人にしか書けない話がある記事は、読む人にもGoogleにも信頼されやすいんです。

信頼を示す要素には、以下のようなものがあります。

信頼を示す要素
  • 書いた人の経歴や実績がわかる
  • 運営する会社の情報が載っている
  • 一次情報や実体験にもとづいている

ただし、肩書きを並べるだけでは信頼にはつながりません。実際の経験にもとづいて、自分の言葉で書くことが信頼を生みます。

書き手の信頼をどう高めるかは、「SEOのE-E-A-T」でくわしく解説しています。

読みやすく使いやすいページか

Googleは、読みやすく使いやすいかも評価しています。

どれだけ中身が良くても、読みにくいページは途中で離れられます。とくにスマホで見づらいページは、最後まで読まれにくくなります。

北川

中身さえ良ければ、デザインや表示の速さは気にしなくていいですよね?

福田 卓馬

そこも見られています。表示に何秒もかかったり、スマホで文字が詰まっていたりすると、読む前に離れてしまうんです。

読みやすいページには、次のような工夫があります。

読みやすいページの工夫
  • 見出しで話の区切りがわかる
  • 表や図で要点が整理されている
  • スマホでも文字が詰まっていない

ただし、装飾を増やしすぎると、かえって要点が埋もれます。公開前に一度、スマホで最後まで読んでみることをおすすめします。

評価がより厳しいYMYL領域とは

YMYLとは、お金や健康など人生に大きく関わる分野のことです。YMYLの分野では、Googleの評価がより厳しくなります。

YMYLとは

「Your Money or Your Life」の略です。お金・健康・安全など人生に影響する分野のこと。

YMYLは「お金や健康に関わる」分野のこと

YMYLに入るかは、お金・健康・安全に直接かかわるかで決まります。

お金や健康の情報は、まちがっていると読む人の生活や命に直接影響します。だからGoogleは、内容の正しさをとくに重視します。

北川

うちは住宅リフォームの会社です。これってYMYLに入るんでしょうか?

福田 卓馬

施工事例の紹介なら、ふつうは当てはまりません。ただ、ローンや補助金の解説を書くなら、YMYLにあたります。

YMYLにあたるのは、次のようなテーマです。

YMYLにあたるテーマ
  • 投資や保険などお金の話
  • 病気や薬など健康の話
  • 法律や安全に関わる話

ただし、同じテーマでも、体験談のように役立つ情報まで否定されるわけではありません。お金や健康の話を書くときは、数字や制度の出典を必ず添えましょう。

なぜ厳しく見られるのか

YMYLが厳しく見られるのは、まちがいが与える影響が大きいからです。

誤った健康やお金の情報は、読む人に深刻な損害を与えかねません。だからGoogleは、信頼できる書き手や根拠をより強く求めます。

厳しく見られる理由は、以下のとおりです。

厳しく見られる理由
  • まちがいが健康や財産に直結する
  • 不安につけ込む情報が出やすい
  • 専門知識の有無が判断を左右する
北川

専門家ではない会社は、お金や健康の話を書かないほうがいいんですか?

福田 卓馬

避ける必要はありません。公的機関などの出典を正しく示し、専門家に確認してもらえば、評価される土台が整います。

YMYLの記事では、出典と確認した専門家の名前を記事内に書きましょう。

順位が急に上がったり下がったりするのはなぜ?

順位が急に動くときに起きていることの図。評価基準の見直しで、読む人の役に立つ記事が上がり、キーワードを詰めた記事や古い記事が下がる

順位が急に動くのは、Googleが評価の基準を見直しているからです。理由と、慌てなくていい考え方を見ていきましょう。

北川

昨日まで上位だった記事が、急にガクッと下がりました。何かやらかしたんでしょうか?

福田 卓馬

慌てなくて大丈夫です。多いのは、Googleが評価の基準を見直したタイミングと重なっているケースです。

Googleはルールをときどき見直している

Googleは、よりよい検索にするため評価のルールを定期的に見直しています。

コアアップデートとは

Googleが検索の評価基準を大きく見直す、年に数回おこなわれる更新のこと。

検索する人のニーズや世の中の情報は、つねに変わっていきます。ルールが更新されると、以前の順位も見直されて上下します。

見直しが入ると、次のような変化が起きます。

見直しで起きる変化
  • 上位だった記事が下がることがある
  • 埋もれていた良い記事が上がる
  • 検索結果の顔ぶれが入れ替わる
北川

見直しがいつあるのか、前もってわかるんですか?

福田 卓馬

コアアップデートは、Googleの「検索ステータスダッシュボード」で開始と完了が発表されます。小さな更新は告知なしで日々入っています。

順位が動いたら、まずコアアップデートの発表があったかを確かめましょう。更新は、特定のサイトを狙い撃ちするものではありません。慌てて直す前に、何が評価されたのかを確かめることが先です。

下がったときに慌てなくていい理由

順位が下がっても、慌てて大きく変える必要はありません。

原因がわからないまま直すと、良かった部分まで崩してしまいます。更新の影響は、しばらくすると落ち着くことも多くあります。

下がったときに、まず確認したいことは以下のとおりです。

下がったときに確認したいこと
  • 1ページだけか、サイト全体が動いたか
  • 検索する人の求める内容が変わっていないか
  • 情報が古くなっていないか

コアアップデートの時期と重なっていないなら、ほかの原因を疑います。サーチコンソールの「手動による対策」と「ページのインデックス登録」を見ておきましょう。

北川

順位が落ちると、つい記事を全部書き直したくなります。

福田 卓馬

まずはアップデートの完了を待ちましょう。完了から1週間ほどたったデータで比べないと、評価されていた部分まで崩してしまいます。

ただし、情報が明らかに古いときは、素直に更新しましょう。大事なのは、読む人の役に立つ状態を保つことです。

結局SEOに勝つためのルールはひとつ

SEOに勝つためのルールの図。価値を届ける、価値を感じてもらう、問い合わせ、の順番

結局のところ、SEOに勝つルールは読む人に必要なことを書く一点に尽きます。

クロールもインデックスも評価の基準も、すべて「役に立つページを届ける」ための仕組みです。仕組みを攻略するより、読む人の役に立つほうが近道になります。

北川

仕組みはわかりました。でも、まず何から変えればいいんでしょう?

福田 卓馬

キーワードを詰め込むのをやめて、読む人が知りたいことを書く。ここから始めてください。

弊社が大切にしている順番は、以下のとおりです。

弊社が大切にしている順番
  • キーワード偏重をやめる
  • ユーザーにとって必要なことを書く
  • 価値を感じてもらって問い合わせにつなげる

BtoBの会社でも、店舗のサイトでも、やることは変わりません。価値を届けてから問い合わせへ、という順番だけは飛ばさないことです。

北川

うちみたいな小さな会社のサイトでも、本当に同じやり方でいいんですか?

福田 卓馬

同じです。規模より、読む人の役に立っているか。そこだけ見れば大丈夫です。

迷ったら、「この記事を読んだ人は、次に何をしたくなるか」を考えてから書き始めてみてください。

まとめ

検索の順位は、Googleのアルゴリズムが「読む人の役に立つか」で決めています。仕組みを知るほど、やるべきことはシンプルになります。

この記事のまとめ
  • 順位を決めるのはGoogleのアルゴリズム
  • 検索に出るまでにはクロール・インデックス・ランキングの3段階がある
  • 見られているのは答え・書き手の信頼・読みやすさ
  • 順位が動いても慌てず、何が評価されたかを確かめる

最後に、SEOに取り組み始めた方からよくいただく質問に、まとめてお答えします。

北川

Googleのルールが公開されていないなら、結局は運任せになりませんか?

福田 卓馬

運任せにはなりません。基本の考え方は公開されていて、「役に立つページを評価する」とはっきり示されています。

細かい基準は非公開でも、目指す方向はぶれません。

北川

記事を書いたら、どのくらいで順位は上がりますか?

福田 卓馬

すぐには上がりません。見つけてもらい、評価が固まるまでに数ヶ月かかることが多いです。

最初の数ヶ月は動かなくても、記事を増やし続けてください。

北川

AIで調べる人も増えていますよね。それでもSEOは必要ですか?

福田 卓馬

必要です。AIも、役に立つページを参考にして答えを作ります。読む人の役に立つページづくりは、これからも土台になります。

仕組みは変わっても、評価されるのは読む人の役に立つページです。価値を届けるのが先で、問い合わせはそのあと。価値が先という順番は、どの時代でも変わりません。

「うちのサイトは、読む人の役に立つ状態になっているのかな?」と気になった方は、EXTAGEの『SEO無料診断』で確かめてみてください。

いまのサイトの状態と、何から手をつければよいかが具体的にわかります。

EXTAGEでは、SEOコンサルティングも承っています。

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