AI検索で、さらにアクセスは減るのか? 10月にGoogleが公表した動きからわかる中小企業の勝ち筋

「AI検索のせいでアクセスが減った、とはよく聞く」
「でも、この先さらに減っていくの?」

AI検索が広がってから、何度も目にしてきた話題ではないでしょうか。

北川

この先どうなるかは、Googleの動きを見ればわかるものなんですか?

福田 卓馬

ある程度は読めます。10月の動きを並べると、一律には減らないと見ています。入口が増える記事と減る記事に分かれていくはずです。

2026年10月、GoogleはAI検索の回答にサイトへのリンクを増やすと発表しました。同じ月に、AIで作った記事は公開前に人が確かめるよう明記しています。

この記事では、2つの動きから読める「これから評価されるコンテンツ」を考察しました。

この記事でわかること
  • 10月にGoogleは何を変えたのか
  • 中小企業はチャンスと言える理由
  • これから評価されるのは、どんなコンテンツか

AIの回答で選ばれる3つのコンテンツが、1分以内の動画でわかります。

執筆者
北川 和哉

北川 和哉EXTAGE株式会社 SEOチーム

多様な業界のSEOを担当し、複数サイトで検索流入増加を達成。SEOライティングの経験を活かしたコンテンツ設計と、テクニカルSEOを得意とする。

監修者
福田 卓馬

福田 卓馬EXTAGE株式会社 代表取締役社長

SEO歴13年。上場企業を含む300社以上のSEO・Webマーケティング支援を実施。KADOKAWA社より『文章で金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』を出版。

INDEX

2026年10月にGoogleが公表した2つの動き

10月にGoogleが公表した動きは、大きく2つです。ひとつはAI検索の見せ方、もうひとつは記事の作り方の指針です。

AIの回答のどこが変わったのかを、図にまとめました。

10月15日の更新でAIの回答はこう変わった、の図。公式サイトの表示、回答文の中のリンク、ニュースのカルーセル、作り手の名前、関連記事の5か所
日付公表した内容
10月1日AIで作った記事は、公開前に人が確認するよう明記
10月15日AIモードとAI概要で、サイトへのリンクを強化

①AI検索の回答に「サイトへのリンク」を増やした(10/15)

10月15日、GoogleはAIモードとAI概要の更新を発表しました。中心にあるのは、回答からサイトへ行く道を増やすことです。

発表された主な変更は、次のとおりです。

10月15日に発表された主な変更
  • 回答文の中のリンクを、上の方により多く表示
  • 公式の情報源が限られる検索で、公式サイトを回答の最上部にまとめて出す表示をテスト
  • 時事ニュースのカルーセルを、より多くの地域と言語へ
  • 動画の作り手・発行元の名前をクリックできる表示をテスト
  • 一部の回答の最後に出る関連記事リンクを、画像つきで目立たせる
北川

AIが答えをまとめてくれるなら、リンクなんて誰も押さないんじゃないですか?

福田 卓馬

Google自身は、そう考えていないようです。押されるように、リンクの数も位置も変えてきました。

AIの回答は、サイトに行かずに終わる「行き止まり」ではなくなりつつある、と私たちは見ています。ただし、公式サイトの表示と作り手の名前は、まだテストの段階です。

②「AIで作った記事は公開前に人が確認を」と明記した(10/1)

10月1日には、生成AIで作るコンテンツの公式ガイダンス(英語版)が更新されました。更新後のページには、次の一文があります。

AIで生成したすべてのコンテンツは、公開前に人の手で事実確認とレビューを行い、正確性と信頼性を確かめることが極めて重要です。

Google検索セントラル「生成AIコンテンツの使用」より(2026年10月1日更新・弊社訳)
北川

AIで記事を作るのは、もうダメということですか?

福田 卓馬

ダメではありません。AIで下書きしても、公開前に人が確かめることが求められている、という整理です。

AIを使うこと自体は、禁止されていません。問われているのは、人が確かめてから出しているかです。

中小企業はチャンス

結論から言うと、10月の動きは中小企業にとってチャンスです。AIの回答の中に、自社サイトへの入口が増えるからです。

リンクが増える=AIの回答から自社サイトへの入口が増える

これまでAI検索は、「答えを見て終わり」になりやすい仕組みでした。上位の記事を読まなくても、要点がわかってしまうからです。

10月の更新で、回答文の中のリンクが、上の方により多く出るようになりました。小さな会社のページでも、回答の根拠になればリンクが付く可能性があると見ています。

北川

とはいえ、結局は大手のサイトばかりリンクされるんじゃないですか?

福田 卓馬

検索の順位ほどは、規模が効きにくいと見ています。回答文の中のリンクは、その文の根拠になるページに付くと考えられるからです。

一文の根拠になれるかは、サイトの大きさより中身で決まると考えています。地域や業種に絞った情報は、むしろ中小企業の得意分野です。

中小企業が根拠になりやすい情報
  • 自社の料金・対応エリア・条件
  • 現場でしかわからない手順や注意点
  • 自社で試した結果の数字

ただし入口が増えるのは一部のコンテンツだけ

ただし、すべてのページに入口が増えるわけではありません。リンクが付くのは、AIが「ここを見て」と示せるページだけだと考えています。

どこにでも書いてある一般論は、AIの要約で用が済みます。わざわざクリックして確かめる理由がありません。

北川

うちみたいな小さい会社でも、選ばれるページを作れるんでしょうか?

福田 卓馬

作れます。10月の動きから、選ばれやすいページの特徴が3つ読めます。

次の章で、その3つを順番に見ていきます。

10月の動きから推測するこれから評価されるコンテンツ

ここからは、Googleの発表そのものではなく私たちの考察です。10月の動きを1つずつ読むと、評価されやすいコンテンツが見えてきます。

10月の動きと、そこから読めることを並べると次のとおりです。

10月の動きから読める評価されるコンテンツの図。公式の答え、確かめたくなる情報、誰が確かめたかの3つ

考察1:「公式の答え」を持つ会社が回答の最初に出る

手がかりにしたのは、公式の情報源が限られる検索で、公式サイトを回答の最上部に出すテストです。Googleは、各リンクがなぜ役立つかの説明も添えるとしています。

その会社のことは、その会社のサイトが正解。AIがそう扱い始めた、と私たちは読んでいます。

料金や申込みの手順は、自社しか正解を持っていません。こうした情報をページで持つ会社が、回答の最初に出やすくなるはずです。

北川

具体的にどういうコンテンツですか?

福田 卓馬

「よく聞かれるけど、うちしか答えられないこと」を、1ページずつ作ることです。

業種ページの例
店舗・サービス業料金と所要時間、予約から来店までの流れ
BtoB・専門サービス費用の決まり方、契約から納品までの手順
EC・メーカー送料・返品・保証の条件

逆に、料金や条件を比較サイトにしか載せていない会社は要注意です。自社の情報なのに他社のページが引用されることになりかねません。

北川

比較サイトに載っているだけでは、だめなんですか?

福田 卓馬

載っていること自体は問題ありません。ただ、正解の元は自社サイトに置いておくべきです。AIが答えの根拠に選ぶのは、元の情報だと考えられるからです。

考察2:AIの要約では終わらない「確かめたくなる情報」がクリックされる

手がかりにしたのは、回答文の中のリンクを増やし、上の方に出す変更です。リンクは、回答の文章の途中に付きます。

読み手がクリックするのは、要約だけでは判断できないときです。つまり、AIが要約しきれない情報にクリックが集まると読めます。

北川

一般的なまとめ記事は、どうなっていくんですか?

福田 卓馬

要約で用が済むので、クリックされにくくなると見ています。中身が正しくても、確かめに行く理由がないんです。

要約しきれない情報とは、自社で取った数字や検証の経緯のことです。失敗した理由や、比べた生のデータも含まれます。

北川

要約しきれない情報って、たとえばどんな記事ですか?

福田 卓馬

「やってみたらこうだった」を、数字と条件つきで書いたものです。

業種ページの例
店舗・サービス業メニューの実例と、向く人・向かない人
BtoB・専門サービス自社で検証した前後の数字と、その条件
EC・メーカー使い比べた結果と、選んで失敗した例

ポイントは、数字に条件を添えることです。条件があると、読み手は自分に当てはまるかを確かめたくなります。

北川

数字って、どこまで細かく出せばいいんですか?

福田 卓馬

社名や金額まで出す必要はありません。期間・件数・条件がわかれば、読み手は自分ごととして判断できます。

考察3:「誰が・いつ確かめたか」が見える記事が選ばれる

手がかりにしたのは、2つの動きの組み合わせです。動画の作り手の名前を押せるテストと、人の事実確認を求める指針です。

同じ月に、「誰が作ったか」を見せる動きと「人が確かめてから出す」指針が並びました。答えの裏にいる人が重視されていく、と読めます。

北川

AIで書いた記事か人が書いた記事かなんて、Googleに見分けられるんですか?

福田 卓馬

見分けられるかより、確かめた人が見えるかどうかです。名前や確認日は、読む人にとっても判断の材料になります。

北川

名前を出すって、たとえばどんな記事ですか?

福田 卓馬

現場の担当者が、名前を出して答えている記事です。確認日と出典もセットで載せます。

業種ページの例
店舗・サービス業スタッフ本人の解説と、監修者の明記
BtoB・専門サービス担当者の実名と、担当した実績
EC・メーカー開発・仕入れ担当の説明と、情報の確認日

記事の最後に「確認日」と「出典」を足すだけでも、第一歩になります。名前を出せる人が書くことが、これからの信頼の土台になっていくはずです。

今日からできる3ステップ

3つの考察を、今日から動ける3つのステップにまとめました。順番に進めれば、次に書く記事から変えられます。

3つのステップの流れは、次の図のとおりです。

今日からできる3ステップの図。一次情報の棚卸し、公開前フロー、引用されやすく整える

①自社にしかない一次情報を棚卸しする

まずは、自社にしかない情報を書き出します。お客様によく聞かれる質問と、現場で取った数字が出発点です。

北川

一次情報なんて、うちにはないと思うんですが……。

福田 卓馬

お客様からの質問への答えも、立派な一次情報です。営業や電話で毎日答えていることを、書き出してみてください。

棚卸しで書き出すもの
  • お客様によく聞かれる質問
  • 料金・条件・手順など、自社だけが正解を持つ情報
  • 自社で試した結果の数字と条件

書き出したら、サイトに載っているかを確かめます。載っていないものが、次に作るページです。

②人が事実確認する公開前フローを1本決める

次に、公開前に人が確かめる流れを決めます。AIで下書きした記事も、人の確認が前提になります。

公開前フローの例
  • 数字と固有名詞を、出典と突き合わせる
  • 担当者が、自分の経験と合っているかを見る
  • 確認日と確認した人の名前を、記事に載せる
北川

確認する人を置く余裕がないんですが、どうすればいいですか?

福田 卓馬

完璧な体制はいりません。書いた人とは別の1人が、数字と固有名詞だけを見る。それだけでも、確認の抜けはぐっと減ります。

③AIが引用しやすい形に整える

最後に、AIが引用しやすい形に整えます。リンクは文章の途中に付くので、一文で答えが完結する書き方が向いています。

引用されやすい形
  • 見出しの直後に結論を置く
  • 見出しを読めば要点がわかるようにする
  • 数字には条件と出典を添える

3つとも、一度に始める必要はありません。まずは①の棚卸しだけで十分です。

まとめ:アクセスが減るかどうかは何を載せているかで決まる

AI検索で、さらにアクセスは減るのか。私たちの答えは「一律には減らない」です。

10月の動きを見ると、GoogleはAIの回答からサイトへの入口を増やしています。入口が付くのは、AIの要約では代わりがきかないページです。

この記事のまとめ
  • 10月、GoogleはAI検索の回答にリンクを増やした
  • 同じ月に、AIで作った記事は公開前に人が確かめるよう明記した
  • 評価されやすいのは、公式の答え・確かめたくなる情報・確かめた人が見える記事と読める
  • 中小企業は、自社にしかない情報で入口を取りにいける

最後に、よくいただく質問にお答えします。

北川

AI検索に対応するには、特別な対策が必要ですか?

福田 卓馬

特別な裏ワザはありません。読む人に必要な一次情報を、人が確かめて載せる。やることはSEOと同じです。

AIもGoogleも、見ているのは読む人の役に立つかどうかです。

北川

うちの場合は、どれから手をつければいいですか?

福田 卓馬

まずは考察1の「公式の答え」が、サイトにあるかの確認からです。迷ったら、まず今の見え方を確かめるところからです。

小手先より、中身。アクセスが減るかどうかは、何を載せているかで決まります。

「うちのサイトは、AIの回答で選ばれる状態になっているのかな?」と気になった方は、EXTAGEの『LLMO診断』で確かめてみてください。

AI検索での見え方と、何から手をつければよいかがわかります。

EXTAGEでは、AI検索対策(LLMO)のご支援も承っています。

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