一般的に、strongタグはSEO的に効果がないといわれています。実際にGoogleの公式サイトでも「検索順位には影響しない」「bタグとの差異はない」とされているのが現状です。
しかし弊社の見解では、無意味だからといってタグの乱用を放置するのはおすすめできません。strongタグの詰め込みはキーワードの詰め込みとして扱われ、悪影響を与える可能性もゼロとは言い切れないためです。
福田卓馬WordPressで構築されたサイトは、知らないうちにstrongタグが大量挿入されている可能性があります。
本記事では、200社以上のSEO支援実績を持つEXTAGE株式会社の実務データをもとに、strongタグの正しい使い方を初心者にもわかりやすく解説します。
- strongタグとbタグの違い&使い分け
- strongタグの使用数の目安
- 既存記事の一括置換手順
「自社サイトのstrongタグが正しく使えているか不安」という方は、参考にしてください。
strongタグを含め、SEOの内部改善に漠然とした課題を抱えている方は、EXTAGE株式会社の『内部対策チェックリスト』をご活用ください。御社サイトの改善点が丸裸になるので、ぜひご活用ください。
strongタグとは|bタグとの違いと使い分け
strongタグは、囲んだ部分が重要性の高い内容であることを示すタグです。Googleの検索エンジンも、コンテンツ内の重要箇所を把握するためのわずかな手がかりとして利用しています。
このstrong要素は、見出し、キャプション、または段落内で使用して、本当に重要な部分を、より詳細な部分、より親しみやすい部分、または単なる定型文である可能性のある他の部分から区別することができます。
引用元:HTML Living Standard – The strong element
たとえば、スクリーンリーダーは、strongタグで囲まれたテキストを通常よりも強調して読み上げます。
bタグとの違い
strongタグとbタグは混同されがちですが、もっとも大きな違いはHTML上で意味を持つかどうかです。
bタグはstrongタグと違ってSEO的意味はなく、視覚的に太字にするためだけの装飾用タグにすぎません。
記事の結論・重要な注意喚起にはstrongタグが適していますが、単にリストや表を太字にしたいといったケースではbタグを用いるのが適切です。
福田卓馬どちらを使うべきか迷った際は、強調して読み上げるべき内容かを基準に判断しましょう。
strongタグにSEO効果はない
strongタグの意味とbタグとの違いについて解説しましたが、SEO効果を期待してstrongタグを使う必要はありません。
Googleは、strongタグを検索順位を決める直接的なランキング要因としては、ほぼ使用していないと明言しています。
We do use these — strong and bold and emphasis — as signals, but essentially just as a tiny little bit to help us understand what this paragraph is about.
参照元:Google Search Central SEO Office Hours(John Mueller)
検索エンジンは、あくまでページの内容を理解するための「ごくわずかな補助的なシグナル」として認識する程度です。
strongタグとbタグでSEO評価に差はつかない
現在の検索エンジンは非常に高度化しており、strongタグとbタグのどちらを使ったかで検索順位に差がつくことはありません。
2012年以前は、特定のタグの使用がSEOに影響を与えた時代もありました。
しかし、Googleの自然言語処理の導入以降、検索エンジンはタグ単位ではなく文脈全体でコンテンツの意味を理解するようになりました。
福田卓馬SEOに強いのはstrongタグという情報は古い誤解にすぎません。
strongタグの制御はSEO施策の優先度としても低い
SEOの内部対策は数えきれないほどありますが、正直なところstrongタグの最適化はもっとも優先度が低い部類だといえるでしょう。
検索順位やサイト評価を高めたいなら、優先順位を正しく理解する必要があります。
以下の表は、EXTAGE株式会社が200社以上の支援実績から導き出した、施策ごとの優先度と検索順位への影響度です。
| 施策 | 検索順位への影響度 | 具体例 |
|---|---|---|
| 1. コンテンツ品質の向上 | 非常に高い | 検索意図に合致した一次情報の提供 |
| 2. E-E-A-T強化の向上 | 高い | 専門家の監修・実績データの掲載 |
| 3. 内部リンク設計 | 中程度 | 関連ページ間のリンク構造最適化 |
| 4. タイトルやhタグの最適化 | 中程度 | 検索KWを含む見出し設計 |
| 5. 画像のalt属性設定 | 低い | 画像の代替テキスト設定 |
| 6. strong・bタグの調整 | ほぼなし | テキスト強調の使い分け |
上位の施策をおろそかにしてstrongタグの使い方だけを完璧にしても、検索順位が上がることはありません。一方、strongタグの乱用がスパム判定につながるリスクは実在します。
福田卓馬「SEO効果は期待できないが、放置すればマイナスになりうる」という位置付けで、一度は自社サイトの状況を確認しておきましょう。
SEO内部対策の全体像を把握したい方は「SEO内部対策の基本と実践方法」の記事もあわせてご覧ください。

strongタグの適切な数・使い方
strongタグにSEO効果はほぼありませんが、過剰に使いすぎるとスパム判定されるリスクがあります。放置して損をしないよう、適切な使い方を押さえておきましょう。
とくに、WordPress等でサイトを構築しており、strongタグとbタグの違いをよく理解していない担当者が記事を書いているといったケースで起こりがちです。
実務的な知見から、安全な使用数の目安と避けるべき使い方を解説します。
1ページに3〜5箇所を目安にする
strongタグの適切な使用数について、Googleが公式に「1ページあたり何個まで」といった上限を定めているわけではありません。
しかし、ページの品質を保つうえで目安を設けることは有効です。EXTAGEが200社以上の支援で蓄積したデータを分析したところ、スパム判定を受けたページはstrongタグが1記事あたり10箇所以上に集中していました。
GoogleのJohn Mueller氏もstrongタグの効果をtiny little bit(ごくわずか)と述べており、効果がごくわずかである以上、使用箇所も最小限にとどめるのが合理的です。
上記を踏まえ、5,000〜10,000文字程度の記事なら3〜5箇所を目安にしましょう。
使用する箇所は「結論」「注意喚起」など
strongタグは「ここだけは絶対に読んでほしい」という箇所に限定して使いましょう。具体的には、以下のような箇所が適しています。
- 記事の結論や要点(例:「結論として、strongタグにSEO効果はありません」)
- 重要な注意喚起・警告(例:「バックアップを取らずに一括置換を実行しないでください」)
- 読者が見落とすと損をする数値・条件(例:「10箇所以上の使用はスパム判定リスクあり」)
反対に、以下のような箇所にはstrongタグを使うべきではありません。
- 商品名・サービス名を目立たせたいだけの箇所 → bタグかCSSを使う
- リストや表の項目を太字にしたい箇所 → bタグを使う
- 見出しタグ(h1〜h6)の中 → 見出し自体が重要性を示すため不要
- 同じキーワードの2回目以降の強調 → 初回のみstrongタグ、以降はbタグ
迷ったときは強調すべき内容かどうかを基準に判断するとわかりやすいでしょう。
福田卓馬EXTAGEの制作現場では、1記事あたりstrongタグは3〜5箇所を基本ルールにしています。「結論」「注意喚起」「重要数値」のどれかに該当しなければ、bタグに置き換えるという運用です。
同じキーワードを複数回strongタグで囲まない
同じキーワードを記事内で何度もstrongタグで囲むのは避けるべきです。Googleから「キーワードスタッフィング」と判断される可能性があります。
検索順位を不正に操作する目的で、特定のキーワードをページ内に過剰に詰め込む行為のことです。Googleのスパムポリシーに違反し、ペナルティの対象となります。
Googleは不自然な強調を嫌うため、キーワードの乱用と見なされる可能性があります。
たとえば「SEO対策」というキーワードを強調する場合、最初に出現した箇所のみstrongタグを使い、他はbタグで対応するなど、ルールを明確にしましょう。
<p><strong>SEO対策</strong>を行う際は、<strong>SEO対策</strong>の基本を理解し、<strong>SEO対策</strong>に取り組みましょう。</p<p><strong>SEO対策</strong>を行う際は、<b>SEO対策</b>の基本を理解し、SEO対策に取り組みましょう。</p>もし同じキーワードを2回目以降も目立たせたい場合は、意味的な強調を伴わないbタグやCSSで装飾するのが安全です。
見出しタグの中にstrongタグを入れない
h1やh2といった見出しタグにstrongタグは必要ありません。
見出しタグ自体が「そのセクションで重要なトピック」を示すため、strongタグを入れると二重の強調になってしまいます。
<h2><strong>SEO対策の基本</strong></h2><h2>SEO対策の基本</h2>WordPressのエディタで、見出しブロック内のテキストを部分的に太字にしている場合、意図せずstrongタグが挿入されている可能性があります。
重複になっていないか調べるには、まずは対象ページで右クリックして「ページのソースを表示」をクリックしてください。

h2タグなどを検索して、strongタグが入っていれば、サイト内で根本的に使い方が間違っていることがわかります。
装飾目的だけでstrongタグを使わない
strongタグを単なる装飾に使うのは避けましょう。
strongタグには「意味的に重要である」というシグナルが含まれるため、単なる装飾目的での使用は本来の用途から外れています。
たとえば、記事内で商品名やサービス名を単に目立たせたいという理由だけでstrongタグを使うのは、よくある誤用の一つです。
意味的には重要ではないものの、見た目を太字にしたいといったケースでは、strongタグではなくbタグやCSSを使用するのが適切です。
余分な意味を追加せずに見た目だけを太字にしたい場合は、CSSで「font-weight: bold;」と指定する方法が最もスマートです。
strongタグだけでなく、SEO内部対策全体の抜け漏れがないか不安な方は、EXTAGE株式会社が無料配布している『内部対策チェックリスト』で自社サイトを診断してみてください。
WordPressでのstrongタグの使い方
WordPressで記事を書く際、標準機能のB(太字)ボタンをクリックすると、strongタグが出力される仕様になっているため要注意です。ボタンで太字にした箇所はすべて意味的に重要な部分として扱われてしまいます。
この仕様を知らないまま太字ボタンを多用すると、知らないうちにstrongタグが大量に挿入され、スパム判定のリスクを高めてしまいます。
具体的な対処法を見ていきましょう。
装飾目的の太字はCSSで設定する方法
単なる装飾目的でテキストを太字にしたい場合は、CSSを使用するのが最適です。
まず、WordPressのテーマファイルや、カスタマイザーの「追加CSS」欄に、太字にするためのCSSクラスを定義します。
.bold-text { font-weight: bold; }次に、ブロックエディタで太字にしたいブロックを選択します。設定サイドバーの「高度な設定>追加CSSクラス」欄に定義したクラス名(bold-text)を入力しましょう。
福田卓馬CSSで見た目を制御すれば、HTMLの構造に余計な意味を持たせることなく、デザイン上の意図を表現できます。
strongタグが多すぎる場合はbタグに置き換える
すでに公開済みの記事でstrongタグを過剰に使用している場合、サイトの品質を向上させるために修正作業が必要です。
WordPressで既存のstrongタグをbタグに一括で置き換えるには「Better Search Replace」のようなデータベース検索置換プラグインを利用しましょう。
作業に失敗した際に復元できるよう、必ずバックアップを取ります。UpdraftPlusなどのプラグインを使うとかんたんです。
WordPress管理画面の「プラグイン」→「新規追加」から「Better Search Replace」を検索し、インストール・有効化します。

左メニューの「ツール」から「Better Search Replace」をクリックします。

検索する文字列に「<strong>」を、置換後の文字列に「<b>」を入力します。

同様に「</strong>」を「</b>」に置換する設定も行います。
まず「Dry Run」にチェックを入れてテスト実行し、影響範囲を確認します。

問題がなければチェックを外して本番の置換を実行します。
置換完了後、サイトの各ページを訪れ、表示崩れなどが発生していないかを入念にチェックします。
strongタグの使い方以外にも、SEOに関わるHTMLタグは多くあります。タグの種類と正しい使い方を体系的に学びたい方は「SEOに重要なタグの使い方」の記事もあわせてご覧ください。

よくある質問
strongタグとemタグはどう使い分けますか
strongタグは「重要性」、emタグは「ニュアンスの変化」を示します。「見逃すと問題がある内容」にはstrong、「文脈上のアクセント」にはemを使いましょう。日本語ではemの斜体が読みにくいため、使用頻度は低めです。
strongタグはHTML5で非推奨になりましたか
非推奨にはなっておらず、現在も有効なタグです。HTML Living Standardで「重要性・深刻さ・緊急性を示す要素」として正式に定義されています。fontタグなど実際に廃止されたタグとの混同による誤解です。
strongタグをすべてbタグに一括変更する際の注意点は?
SEO順位への直接的な影響はほぼありません。Googleは両タグを同等に扱います。ただし置換ツールの設定ミスでHTMLが壊れるリスクがあるため、必ずバックアップを取得してから作業してください。
strongタグの数が多いかどうかを自動チェックする方法はありますか?
Screaming Frogなどのクローラーツールを使えば、サイト全体のstrongタグ使用状況を一括で確認できます。
Screaming Frogの「Custom Extraction」機能でstrongタグを抽出条件に設定すれば、各ページのstrongタグ数を一覧で把握できます。無料版でも500URLまで対応可能です。
既にスパム判定を受けた場合、strongタグを減らせば回復しますか?
strongタグの修正だけで順位が回復する保証はありませんが、改善の一歩にはなります。
スパム判定はstrongタグだけでなく、キーワードの詰め込みや低品質コンテンツなど複合的な要因で発生します。
strongタグの過剰使用を修正したうえで、コンテンツ品質の改善やGoogle Search Consoleからの再審査リクエストもあわせて行いましょう。
CSSのfont-weight: boldとbタグはどちらを使うべきですか?
純粋な装飾目的であればCSSのfont-weight: boldが最適です。bタグはHTML上に要素が追加されるため、ソースがやや冗長になります。
一方、リストや表の項目など「太字にすべき慣習がある箇所」ではbタグを使うのが一般的です。目的に応じて使い分けましょう。
strongタグとmarkタグの違いは何ですか?
strongタグは「重要性」、markタグは「関連性・参照性」を示します。strongタグは筆者が重要だと判断した内容に使い、markタグは検索結果のハイライトや引用文中の該当箇所など「文脈上注目すべき部分」に使います。
見た目はどちらも強調されますが、伝える意味が異なるため混同しないようにしましょう。
strongタグと同様に、alt属性もSEO内部対策の基本要素です。画像のalt属性を正しく設定する方法は「代替テキスト(alt属性)のSEO効果と正しい書き方」の記事で詳しく解説しています。

strongタグの乱用リスクを解消したら、次はコンテンツ品質やサイト設計といった上位施策に取り組みましょう。「何から手をつけるべきかわからない」という方はお気軽にご相談ください。
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