税理士事務所がWeb検索から相談を増やすには、SEO対策が必須です。
具体的には「〇〇地域 弁護士事務所」や「相続 税理士」といった業務にかかわる対策キーワードを決めて、ホームページや記事コンテンツを作成していく必要があります。
この記事では、税理士事務所が狙うキーワードから具体的な施策、SEO対策にかかる費用までまとめました。
読み終わる頃には、どのキーワードにどのページを当てるかが決まり、顧問契約につながる問い合わせを増やせます。参考にしてください。
福田 卓馬EXTAGE株式会社 代表取締役社長
SEO歴13年。上場企業を含む300社以上のSEO・Webマーケティング支援を実施。KADOKAWA社より『文章で金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』を出版。>>詳細プロフィール
EXTAGEでは、業種も規模も違う300社以上の実例をまとめた「SEO成功事例集」を用意しています。何をどの順番でやり いつ問い合わせが増えたかがわかるので、無料でダウンロードしてご活用ください。
税理士事務所がSEO対策すべき理由
結論として、多くの税理士事務所はSEO対策を検討すべきです。
その根拠について、Web集客の背景事情をお伝えしながら解説します。
税理士への検索ニーズは強い
税理士事務所を探すニーズは根強く、インターネットでも多数検索されています。
参考までに、税理士業務に関する検索キーワードをリサーチしたところ、多くが月間数千回も調べられていることがわかりました。
| キーワード | 月間検索ボリューム |
|---|---|
| 相続 税理士 | 3,500回 |
| 記帳代行 | 4,900回 |
| 税理士 東京 | 2,900回 |
| 確定申告 税理士 | 2,000回 |
| 税理士 大阪 | 1,900回 |
顧問先を探している経営者は、税理士事務所の名前なんてほとんど知らない知らない状態で検索します。よって、1ページ目(上位10位以内)に出てこない事務所は、探されていても見つかりません。
紹介と税理士紹介サイトはコストが積み上がる
集客を紹介や紹介サイトばかりに頼っていると、顧問先が増えるほど費用や手間が増えます。
紹介は常に動き続ける必要があってリソースに限りがありますし、紹介サイトは手数料がかさみ、なかなか利益が残りません。
SEO対策なら、一度自社サイトを検索上位に表示させられれば、毎月安定的に集客できます。
とはいえ、紹介や税理士紹介サイトをやめて、SEO対一本にいきなり切り替える必要はありません。
福田卓馬徐々に集客源をシフトさせていく方向なら、安全に集客をはじめられます。
一度上位に入った記事は広告と違い流入が続く
Web広告はお金を払うだけで即時集客できますが、広告出稿をやめた途端にお問い合わせがゼロになります。
しかし、SEO対策によって検索上位に入った記事は、公開してからずっと問い合わせを集め続けられます。

どちらが優れているという話ではなく、それぞれデメリット・デメリットがあるため、表にまとめました。
| 比較ポイント | Web広告 | SEO対策 |
|---|---|---|
| 成果が出るまでの期間 | 当日中 | 3〜6ヶ月 |
| 広告費 | かかる | かからない |
| 顧客獲得1件あたりの価値 | 横ばい | 下がる |
たとえ上位に入らない記事が出ても、公開した記事の本数だけ、検索からアクセスを集められるチャンスが増えます。検索の入口は増えます。
福田卓馬3か月で判断せず、6か月続けてから記事を増やすかどうか決めてください。
参考までに、SNS広告に頼っていた株式会社HERO’ZZ様は、5か月で月6,000PVを集めました。広告を出していない月も、LINE登録が15件ずつ積み上がっています。
税理士事務所が狙いたいSEO対策キーワード
税理士事務所で対策したいキーワードは、どのようなフェーズのユーザーを狙いたいかによって変わります。キーワードのパターンと、対策するページをセットで解説していきます。
地域名×税理士|事務所紹介ページで受ける
「エリア×税理士」系のキーワードは、事務所紹介ページを上位表示させていきましょう。
エリア名に税理士で検索するユーザーは、自分が訪問できる距離、もしくは直接相談しやすい事務所を探しています。事務所の営業エリアがわかるページのほうが、ユーザーニーズを満たしているといえるでしょう。
サイトの強さによって、エリアの粒度は絞り込む必要があります。
名古屋や福岡といった大きな括りだと、月間検索ボリュームが大きいため、競合サイトも強くて勝ちづらいです。
| キーワード | 月間検索ボリューム |
|---|---|
| 税理士 名古屋 | 1,200回 |
| 税理士 福岡 | 1,200回 |
| 税理士 横浜 | 1,000回 |
| 税理士 港区 | 600回 |
| 税理士 船橋 | 150回 |
| 税理士 世田谷区 | 30回 |
競合サイトが大手ばかりで上位表示が難しそうなら、「〇〇市」「〇〇町」のようにより絞り込んだエリアで対策するのが有効です。
ページの実装イメージをまとめました。

業種×税理士|顧問先が3件以上いる業種だけ作る
「業種 × 税理士」の対策キーワードは、十分な実績があるケースのみ狙っていきましょう。
建設業や飲食店など、業種別で調べているキーワードは、自分の業種に特化した事務所がないかを探しています。よって、実績がまったくない業種で引っかかっても、ユーザーのニーズに応えられません。
参考までに、実績の件数に応じて、どのようなページで対策するのがよいのかまとめました。
| 顧問先の件数 | 上位表示させるページ |
|---|---|
| 3件以上 | 業種別の専用ページ |
| 1〜2件 | 事務所紹介ページの実績欄 |
| 0件 | 作らない |
ページの実装イメージをまとめました。

業務名×税理士|相続や確定申告を専用ページで受ける
「業種名 × 税理士」のキーワードは、業務別の専用ページで上位表示を狙いましょう。
相続や確定申告といった業種をピンポイントで探している経営者は、料金や対応範囲、実績などを見比べます。事務所紹介ページに、すべての業務を詳しく書こうとしても、検索ユーザーに特化した内容にならず上位表示しづらくなります。
参考までに、「業種名 × 税理士」のキーワードの月間検索ボリュームをいくつか挙げました。
| キーワード | 月間検索ボリューム |
|---|---|
| 会社設立 税理士 | 1,800回 |
| 税務調査 税理士 | 1,100回 |
| 事業承継 税理士 | 600回 |
| 年末調整 税理士 | 500回 |
| 決算 税理士 | 500回 |
あなたの事務所で主に受け付けている業務については、業務別の専門ページを作ってみましょう。
ページの実装イメージをまとめました。

悩み×税理士|コラムで受けて事務所紹介ページへ送る
「お悩み × 税理士」といったキーワードは、ブログ記事を書いて、事務所紹介ページなどに送客しましょう。
経理に関する悩みについて調べている経営者は、まだ税理士事務所への依頼を検討していません。
福田卓馬情報を伝えて熱量が高まってくると、将来的にお問い合わせにつながる可能性があります。
参考までに、税理士への不満や費用を調べる経営者が打つキーワードをまとめました。
| キーワード | 月間検索ボリューム |
|---|---|
| 税理士 費用 | 2,600回 |
| 税理士 変更 | 700回 |
| 税理士 顧問料 | 700回 |
| 税理士 変更 タイミング | 50回 |
| 税理士 合わない | 30回 |
ページの実装イメージをまとめました。

狙うキーワードの決め方を手順から知りたい方は「SEOキーワード選定のやり方」の記事をご覧ください。

税理士事務所に必要なSEO対策7選
税理士事務所に必要なSEO対策は、自社サイトの対策とGoogleマップの対策に分かれます。上から順に、自事務所でまだ手をつけていないものがないか確かめてください。
- タイトルと見出しタグを設定する
- 相談内容ごとに新規コンテンツを制作する
- 筆者・監修者として税理士の情報を掲載する
- ローカルSEO(MEO)対策を行う
- SEOの内部対策を行う
- 最新情報を定期的に更新する
- 事例を紹介し専門分野を強調する
タイトルと見出しタグを設定する
ページのタイトルには、市区町村名と業務名を必ず入れましょう。
タイトルは検索結果に出る1行目で、経営者が最初に読む文字です。市区町村名と業務名がないと、自分が探している事務所か判断できず開かれません。
タイトルを書くときに決めることは、以下のとおりです。
| 決めること | 基準 |
|---|---|
| 全体の文字数 | 全角32字前後 |
| 先頭に置く語 | 市区町村名 |
| 2番目に置く語 | 業務名か業種名 |
| 末尾に置く語 | 事務所名 |
ただ、タイトルを直しても、本文の見出しがすべてH1のままだと評価されません。
福田卓馬WordPressなら、本文の見出しをH2とH3に振り直すだけで10分で終わります。
相談内容ごとに新規コンテンツを制作する
コンテンツは、相談内容ひとつにつき1ページで作りましょう。
1ページに相続も確定申告もまとめると、Googleはページの主題を判断できません。さらに経営者も、探している業務の説明を見つけられず離脱してしまいます。
では、どの相談内容からページを作ればいいのでしょうか。
- 相続税申告の相談ページ
- 確定申告の代行ページ
- 会社設立の支援ページ
- 記帳代行の料金ページ
- 税務調査の立ち会いページ
ただし他社サイトを言い換えただけのページを増やしても、検索順位は付かないまま終わります。
福田卓馬1ページに料金・対応範囲・所要期間の3つが入っているか数えてください。
筆者・監修者として税理士の情報を掲載する
記事には、執筆した税理士の氏名と登録番号を出しましょう。
税務の記事は、内容を誤ると読んだ経営者が納税で損をします。よってGoogleはE-E-A-Tを重く見て、誰が書いたかわからないページを上位に置きません。
Googleがコンテンツの品質を評価する際に重視する「経験」「専門性」「権威性」「信頼性」という指標のこと。
プロフィールに載せたい項目を、いくつか挙げました。
- 氏名と顔写真
- 税理士登録番号
- 所属する税理士会と支部
- 得意な業務と業種
- 執筆や登壇の実績
ただしプロフィールページを1枚作っただけでは、記事を読んだ経営者に書き手は伝わりません。
福田卓馬監修だけでも構わないので、記事の末尾に担当税理士の氏名を入れてください。
ローカルSEO(MEO)対策を行う
地域で顧問先を増やすなら、Googleビジネスプロフィールを埋めましょう。
Googleマップと検索結果の地図の枠で、自社が上位に出るようにする対策のこと。
「税理士 大阪」のような地域名の検索では、通常の検索結果とは別に地図の枠が出ます。よって地図の枠に載らない事務所は、比較の候補から外れてしまいます。
では、地図の枠に載るまでに何をすればいいのでしょうか。
Googleビジネスプロフィールに事務所を登録し、はがきか電話でオーナー確認を済ませます。すでに他人が登録している場合は、オーナー権限のリクエストから始めましょう。
業種を「税理士」にそろえ、住所・営業時間・電話番号・対応業務を空欄なく入力します。
決算報告のあとなど、顧問先が成果を実感している時期に口コミの投稿をお願いします。
とはいえ住所の表記がサイトとずれていると、別の事務所として扱われてしまいます。
福田卓馬Googleビジネスプロフィールとサイトのフッターを並べて、住所を一字一句そろえましょう。
SEOの内部対策を行う
内部対策では、Googleが自社サイトの全ページを読める状態を作りましょう。
税理士事務所のサイトは、制作会社に任せたまま数年放置されているケースが多くあります。放置されたサイトは表示が遅く、Googleが全ページを読み取る前に巡回を打ち切ってしまいます。
「読める状態」と書きましたが、何を見れば読めているとわかるのでしょうか。
| 見直す項目 | 確認すること |
|---|---|
| 表示速度 | スマホで3秒以内に出るか |
| スマホ表示 | 拡大せず文字を読めるか |
| 内部リンク | 業務別ページへ導線があるか |
| インデックス | 検索結果に出ているか |
ただしサイトを直す権限が制作会社にあるままでは、4項目とも1か所も手を入れられません。
福田卓馬年間保守契約に内部対策の修正を含めるか、WordPressの管理者アカウントを受け取りましょう。
最新情報を定期的に更新する
税制に触れたページは、改正のたびに書き換えましょう。
税制は毎年のように変わり、古い税率を載せたページは経営者に誤った判断をさせます。さらにGoogleも、内容が古いページを上位に置き続けません。
ページの種類ごとに見直す時期を、まとめてみました。
| ページの種類 | 見直す時期 |
|---|---|
| 税制を扱うページ | 改正法の成立後 |
| 料金ページ | 報酬規程を変えたとき |
| 事例ページ | 新しい実績が出たとき |
| プロフィール | 資格や役職が増えたとき |
もっとも公開日だけを書き換えても、本文が古いままなら評価は上がりません。
福田卓馬税制改正大綱の段階で書いた記事は、成立前の見込みだと明記しないと事故になります。
事例を紹介し専門分野を強調する
事例ページには、どんな相談にどう対応したかを書きましょう。
経営者は、自分と同じ状況の会社が相談しているかを確かめてから問い合わせます。節税できた金額だけを並べても、経営者は依頼してよい事務所なのか判断できません。
事例ページに入れたい項目を、いくつか挙げました。
- 相談してきた会社の業種と規模
- 相談時に困っていたこと
- 実際に対応した業務
- 対応にかかった期間
- 顧問契約後に変わったこと
ただし税理士には守秘義務があるため、許可のない社名や決算の数字は出せません。
福田卓馬業種と規模まで書くなら、掲載する文面を見せて書面で許可を取ってください。
7つのうちどれから着手すべきかは、事務所のある地域と競合の数で変わります。優先順位の見立てから相談したい方は「SEO対策会社おすすめ31選」の記事をご覧ください。

税理士事務所のSEO対策にかかる費用と回収の目安
税理士事務所の集客にかかるSEO対策費用は、内製するか、外注するかによって大きく変わります。金額と、投資対効果の考え方について、詳しく解説していきます。
自社で運用する費用|年2万〜3万円
自社のスタッフでSEO対策するなら、サーバー代とドメイン代くらいしかかからないため、表面的な費用は年間2万〜3万円ほどです。
すでにWordPressを開設していれば、ブログ記事やコラム記事を増やしても、費用はかかりません。
とはいえ、コンテンツを書いたり施策を立てたりするには時間がかかるため、人件費まで含めたら決して安い費用ではありません。
| かかるもの | 目安 |
|---|---|
| サーバー代とドメイン代 | 年2万〜3万円 |
| ブログ記事を書く時間 | 毎日3〜5時間 |
| キーワードの調査時間 | 月2〜3時間 |
とはいえ所長が書くと決めた事務所ほど、確定申告期に1ページも公開されないまま止まります。
福田卓馬月3ページなら所長の稼働は9〜15時間、時給に直すと年2万円では済みません。
外注する費用相場|月20万〜50万円
SEO対策を税理士事務所のスタッフだけで実行するのは難しいため、外注するケースがほとんどでしょう。
SEO対策を外注すると、総合コンサルで毎月20万〜50万円かかります。
外注費は、どこまでの範囲を任せるかで決まります。記事制作だけなら1記事1万〜5万円ほどですが、戦略立案から施策実行まで任せると、月額20万円ほどかかります。
依頼する施策ごとの費用相場は、次のように分かれます。
| 依頼する施策 | 費用相場 |
|---|---|
| 総合コンサル | 月20万〜50万円 |
| 記事制作 | 1記事1万〜5万円 |
| 内部対策 | 単発5万〜30万円 |
| 外部対策 | 単発5万〜30万円 |
| サイトリニューアル | 50万〜300万円 |
福田卓馬費用が高いか安いかよりも、投資回収できるかどうかが重要です。
投資回収の目安
SEO対策では、必ず投資額を超える集客効果が得られているかどうかで考える必要があります。
投資対効果については、次のような計算式で算出できます。
(予想お問合せ数 × 顧客単価) ÷ 費用 × 100
たとえば、1件お問合せが入れば60万円だったとします。
SEO対策に300万円をかけても、Webサイトから年間8件のお問い合わせが獲得できる見込みであれば、投資額の160%は回収できている計算になります。
ただ、外注先のパートナーのコミットメントによって、成果を達成できるかどうか変わります。おすすめのパートナー選びについては「おすすめのSEO会社31選と選び方」の記事で解説していますので、参考にしてください。

よくある質問
税理士のSEOは意味がないと言われるのはなぜですか
事務所紹介ページ1枚だけで戦っている事務所が多いからです。
「税理士 大阪」のような大きい地域名は、税理士紹介サイトが上位を占めています。市区町村名や業務名を足したページを作れば、上位に入る余地は残っています。
AI検索が広まってもSEO対策は必要ですか
必要です。生成AIは回答を作る前にGoogleの検索結果を見て、引用元を選んでいます。
1ページ目(検索10位以内)に入っていないページは、生成AIの回答にも出てきにくくなります。まずGoogle検索で1ページ目に入ることが、AI検索への対応にもなります。
上位表示までどのくらいかかりますか
3〜6か月が目安です。ページを公開してから、Googleが内容を評価して順位を付けるまで時間がかかります。
「税理士 世田谷区」のように月30回ほどの検索であれば、より早く上位に入る場合もあります。3か月で判断せず、6か月続けてから記事を増やすかどうか決めてください。
税理士本人が記事を書かないといけませんか
監修だけでも構いません。ライターが下書きを作り、担当税理士が内容を確認して氏名を出す形で問題ありません。
ただし税制や税率を扱うページは、税理士が数字を確認しないまま公開しないでください。誤った税率を載せると、読んだ経営者が納税で損をします。
EXTAGEの無料相談は、税理士・士業もお受けしています。所要30分・URLだけで取りこぼしている場所と最初の一手をお渡しするので、ご相談ください。

