「AIモードの登場で、検索からのアクセスがなくなるのではないだろうか」
「今までと同じように、ブログの更新やSEO対策を続けていていいのだろうか」
このように感じているWeb担当者の方は多いでしょう。
AIモードの回答はGoogle検索のインデックスから作られるため、SEO対策は『AIに引用されるための基礎』として残ります。
ただし、検索順位やアクセス、クリック率といった従来の成果指標だけ追いかけていては、検索での露出をうまく売上につなげることが難しくなることは必至です。
当記事では、AIモードの影響や対策について次のような内容をまとめました。早いうちに対策を押さえておけば、競合サイトに先んじて新しい集客経路を獲得できるので、参考にしてください。

EXTAGE株式会社
代表取締役社長
SEO歴10年。上場企業を含む300社以上のSEO・Webマーケティング支援を実施。KADOKAWA社より『文章で金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』を出版。
\AIモードへの対策、一発でわかります/
GoogleのAIモードとは
AIモードとは、Google検索に搭載された対話型のAI検索機能です。検索結果の上部にある「AIモード」タブを選ぶと、AIが質問への答えを文章にまとめて提示します。

ふつうのGoogle検索と同じように、検索結果の画面から誰でも、かんたんに使えます。チャットのように追加質問を重ねて、調べものを深掘りできるのが特徴です。
AIモードのしくみ
AIモードでは、ひとつの質問をいくつもの検索に分解して、ひとつの回答にまとめるというしくみをとっています。
この処理は「クエリファンアウト」とも呼ばれるものです。入力された質問だけでなく、関連する質問まで同時に検索されるのがポイントです。
1つの質問をAIが複数の検索クエリに分解し、並行して情報を集める技術のこと。
AI概要(AI Overview)と似ていますが、検索結果からすぐに見られるAI Overviewと違い、AIモードは対話専用の画面に切り替えて使います。
日本における提供状況と利用率
AIモードは、まだ提供スタートしたばかりなので、利用率はそこまで高いとはいえません(2026年7月12日時点)。
| 時期 | 提供状況 |
|---|---|
| 2025年3月 | 米国でテスト提供を開始 |
| 2025年8月 | 日本で英語版が利用可能に |
| 2025年9月 | 日本語に対応 |
とはいえ、主要SEOツール「Ahrefs」のデータでは、AIモードというキーワード自体が月間約15万回も検索されており、認知は増えてきている段階です。
福田卓馬AIモードが普及しきる前の今こそ、対策を仕込んでおく絶好のタイミングです。
「まだ使っている人が少ないから大丈夫」と後回しにせず、影響の中身を正しく把握しておきましょう。
AIモードがSEOに与える3つの影響
AIモードがSEOに与える影響は、突き詰めると「クリックのされ方」と「評価のされ方」の変化に集約されます。
それぞれ詳しく解説します。
ゼロクリック検索の増加
AIモードによってもたらされる最大の影響は、Webサイトにアクセスせずに回答を読むだけで検索が終わる「ゼロクリック検索」の急増です。
AIモードでは、従来のようにWebサイトに訪れなくても、質問画面だけで回答が得られます。参照元のサイトは回答の脇に引用リンクとして添えられるだけなので、ちょっと何かを知りたいくらいの検索なら、Webサイトに訪れる機会は大きく減少してしまうでしょう。
実際に、海外の調査では、AIモード経由の検索で20人に1人しかサイトを訪れない計算になりました。
| セッションの結果 | 割合 |
|---|---|
| クリックせずに完結 | 92〜94% |
| 外部サイトをクリック | 約4.5% |
「表示されているのに読まれない」が、これからの新常態です。
順位から引用へのシフト
SEO施策の評価軸は、検索順位が何位になっているかよりも、AIモードに引用されているかどうかに変わっていくでしょう。
AIモードの回答画面には、検索順位という概念がありません。回答として採用された数本の引用リンクだけが、ユーザーの目に触れることができます。
ここで起きるのが、順位の逆転現象です。
- 検索10位でも、引用されれば回答面の主役になれる
- 検索1位でも、引用されなければ存在しないのと同じ
順位レポートの数字だけを追っていると、この変化を見落としてしまいます。
流入の質の変化
AIモードでは、アクセスが減ってしまう一方で、サイトに訪れるユーザーの質はむしろ高まります。
ちょっと何かを知りたいだけのユーザーは、AIモードの回答で満足して離脱してしまいます。しかし、わざわざ参照元となったWebサイトをクリックするユーザーは、より深く何かを知りたいと考えている可能性が高いです。
| 流入の種類 | AIモード後の変化 |
|---|---|
| 情報収集だけの流入 | AI回答で完結し大きく減る |
| 比較・検討段階の流入 | 詳細を確かめるために残る |
| 指名検索の流入 | 引用で認知され増える余地あり |
したがって、アクセス数やクリック数だけを見て悲観する必要はまったくなく、むしろ「限られたアクセスをどうやって売上に結びつけていくか」という発想に切り替えることがスタートです。
福田卓馬とはいえ「そこまで変わるなら、SEO自体を縮小すべきでは」と考えるのは早計です。データを見ると、むしろ逆の判断になります。
AIモード登場後もSEOをやるべき3つの理由
結論として、AIモードが登場したからといって、これまでのSEO対策をやめる必要はありません。そう言える根拠は3つあります。
それぞれ詳しく解説します。
AIモードの情報源は検索インデックス
そもそも、AIモードに引用されるためには、従来のSEO対策が土台として必要不可欠です。
AIモードは、独自の情報源を持っているわけではなく、あくまで検索結果に表示されているWebサイトから情報収集します。
自社ページが引用されるまでの流れは、次のとおりです。
- クローラーがページを見つける
- インデックスに登録される
- 検索エンジンに評価される
- AIの回答候補に選ばれる
クローラーにページを見つけてもらって、検索エンジンに評価されるというしくみは、まさにこれまでのSEO対策の基本です。
福田卓馬AI検索時代だからこそ、これまでとやり方が変わるだけで、AIに引用される土台としてのSEO対策の必要性は高まっています。
検索の総量はむしろ増えている
Google検索の利用数が減っているかというとそうではなく、AI検索によって検索の総量自体は増えているため、チャンスも増えています。
生成AIによってかんたんに回答が得られるようになった結果、人はこれまでよりも気軽に検索行動を取るようになりました。
福田卓馬検索が死んだというより、検索の入口が増えているといったほうが正しいです。
SEOの土台が引用の前提になる
良質なコンテンツ・サイト評価といったSEO対策の土台は、そのままAIモードに引用されるための前提条件になります。
AIは、信頼できるWebサイトを優先して回答として参照します。
つまり、これまで積み上げてきたSEO資産は無駄になるどころか、AI検索時代の土台となります。積み上げてきた記事とドメイン評価がある会社ほど、有利な位置からスタートできるのです。
もし、社内で「SEO対策はもうダメなんじゃないか」という意見がでたときは、次のように回答できます。
- 検索の総量は増え続けている
- より質の高いユーザーのアクセスは残る
- そもそもAIに引用されるために検索対策が必須
「検索が使われなくなるからSEOは不要」という主張には、データの裏付けがないと押さえておきましょう。
「より根拠を持って対策を進められるようになりたい」
「AIモードへの対策以外にやることも押さえておきたい」
そう感じたら、弊社のお役立ち資料「LLMO大全」をダウンロードして、保存しておくと安心です。ほかの社員に共有するときにも使えます。
AIモードに特化したSEO対策7選
AIモードに引用されるためには、次のような対策が考えられます。
| 対策 | 優先度 |
|---|---|
| 掲載を妨げる設定を外す | 高 |
| 派生質問を先回りして網羅する | 高 |
| 引用されるパッセージを作る | 高 |
| エンティティを明確にする | 中 |
| AIモードでの語られ方を直す | 中 |
| クリックされる引用面を作る | 中 |
| ゼロクリック前提のCV導線設計 | 高 |
優先度の高い順番から取り組んでいきましょう。
掲載を妨げる設定を外す
最初に絶対やるべきなのは、nosnippetなどの設定でAIモードへの掲載を自分から妨げていないかの確認です。
AIモードに引用される範囲は、検索スニペットの制御設定に従います。過去にコピー対策などで表示を制限した設定が、そのままAIへの参照をブロックしてしまう可能性があるため要注意です。
確認すべき設定は次の4つです。
- noindex(インデックス自体を拒否)
- nosnippet(スニペット表示を拒否)
- data-nosnippet(一部の文章を除外)
- max-snippet(表示文字数を制限)
ページのソースを開いて<meta name="robots">タグの中身を見れば確認できます。意図せず入っていた場合は、外すだけで引用の可能性が戻ります。
派生質問を先回りして網羅する
クエリファンアウトで生まれる派生質問に、ひとつの記事の中で先回りして答えを入れるのも有効です。
前述のとおり、AIモードはひとつの質問を分解して、関連する質問も一緒に回答に加えます。よって、コンテンツ内で狭いニーズしか捉えていないと、参照のチャンスを減らしてしまいます。
たとえば「AIモードでSEOはどうなる?」と検索する人は、裏側で次のような疑問も持っています。
- 影響はどのくらい深刻なのか
- 何から手を付ければいいのか
- 効果はどうやって測るのか
- 自社でできるのか、外注すべきか
こういった派生質問をあらかじめリサーチして、記事内に仕込んでおくことで、AIモードへの対策になります。
「派生質問まで網羅すると書く量が一気に増える」
「兼任の自分には記事を作る時間がない」
と感じた方は、まず記事を1本無料でお試しください。プロの編集体制でAIモード時代に対応した記事を制作し、実物でご確認いただけます。
引用されるパッセージを作る
AIモードに引用されやすくするため、コンテンツの見出し下のテキストは、できる限り結論ファーストにしましょう。
AIモードはページ全体を見るのではなく、見出しのすぐ下にあるテキストの塊、つまりパッセージ単位で引用するからです。
見出しごとの数文のまとまり。検索エンジンやAIが評価・引用の単位として扱う。
前置きや背景説明からだらだらとはじまる文章は、答えの部分を切り出せないため引用されにくくなります。
近年、AIの発展により検索行動は大きく変化しています。こうした中で注目されるのが……
AIモード対策で最初にやるべきは、nosnippet設定の確認です。理由は……
既存記事のリード文を直すだけでも、引用される確率は変わります。
エンティティを明確にする
AIが「何の専門家が語っているのか」を特定できるように、エンティティ情報を整備しましょう。
検索エンジンやAIが認識する、人・企業・サービスといった実体のこと。
AIは情報の信頼性を、発信者が特定できるかどうかで判断するためです。事業実態があいまいなサイトや、同じような名前の他社と混じっているようなサイトは、引用されにくくなります。
整えるべき情報は次のとおりです。
- 会社概要・運営者情報ページの充実
- 著者・監修者プロフィールの明記
- 構造化データで組織・人物を宣言
- 社名・住所・連絡先の表記統一
AIモードでの語られ方を直す
自社名やサービス名でAIモードに質問して、回答の誤りを引用元から修正しましょう。
AIモードは、取引先や見込み客がブランドを下調べする場所にもなっています。古い料金や誤った事業内容が語られたままだと、気づかないうちに機会損失が積み上がります。
確認と修正は、次の3ステップで進めます。
AIモードで「〇〇(自社名)の評判は?」「〇〇のサービス内容は?」と質問し、回答の内容を確認します。
回答に添えられた引用リンクをたどり、どのページの情報が誤解のもとになっているかを突き止めます。
自社ページなら即修正します。外部サイトが原因なら、公式サイト側に正しい最新情報を明記して上書きを狙います。
語られ方は、AIのアップデートや新しい記事の登場で変わり続けます。月1回の定点観測として運用に組み込むのがおすすめです。
クリックされる引用面を作る
引用リンクは数本しか並ばないため、「続きを読みたくなる」情報の置き方が勝負になります。
AIの回答はあくまで要約なので、要約ですべてを語られてしまうようなページは、わざわざクリックされません。逆に、要約しきれないほどの「深い専門性」「詳細な解説」といった要素を持つページは、AI検索時代であろうとアクセスが集まるでしょう。
- 自社で集めた調査データ・実績数値
- 図解・比較表などの視覚情報
- テンプレート・チェックリストの配布
- 実際の操作画面のスクリーンショット
これまで書いた記事、およびこれから作る記事には「そのページでしか得られないもの」を仕込んでいきましょう。
ゼロクリック前提のCV導線設計
最後は、クリックされない前提で、引用面から指名検索とコンバージョンへつながる導線を設計することも大切です。
ゼロクリックが大半になってくる今後の検索では、記事コンテンツの役割も変わってきます。ユーザーに読まれる場所というより、AIの回答によって「名前を知られる場所」として機能させる必要があります。
コンバージョン導線の設計は、次の流れで実施しましょう。
- 引用面で社名・サービス名を認知される
- 指名検索で公式サイトに来てもらう
- サービス・事例・資料ページで受け止める
- 問い合わせ・資料DLにつなげる
記事内に社名と実績を自然に含め、指名検索の受け皿となるサービスページや事例ページを整備します。
「対策の全体像を上司にどう説明すればいいかわからない」
「自分は理解できても社内に伝わる自信がない」
そう感じたら、AI検索最適化の全体像を1冊にまとめたお役立ち資料『LLMO大全』をダウンロードして活用してください。
AIモードの影響をGSCで計測する3ステップ
AIモードによってWebサイトのアクセスにどのような影響が及んでいるのかは、Googleサーチコンソールによって確認できます。
それぞれ詳しく解説します。
表示回数とCTRの推移を見る
まずは検索パフォーマンスで、表示回数とCTRの推移を月単位で確認します。
AIモードの影響は「順位は変わらないのに、表示が増えてクリックが減る」という形で最初に現れます。順位レポートだけを見ていると、この変化には気づけません。

操作はかんたんで、検索結果レポートを開き、期間を「過去6か月以上」にして表示回数と平均CTRにチェックを入れるだけです。
表示回数が伸びているのにCTRが下がり続けていれば、AIの回答面に載って「見られるだけ」で終わっている可能性があります。
クエリ別に影響を切り分ける
次に、クエリ単位で「AIに要約されやすい質問型クエリ」の変化を切り分けます。
AIモードの影響には濃淡があり、サイト全体の平均値だけ見ていると、本当の影響が見えづらくなります。クエリタイプごとに分けて見ることで、初めて対策の優先順位が決められるのです。
| クエリタイプ | AIモードの影響 |
|---|---|
| 「〜とは」「やり方」など質問型 | 要約されやすく減りやすい |
| 社名・サービス名の指名型 | 影響が小さく残りやすい |
| 料金・比較など検討型 | 詳細確認のため残りやすい |
実際に当社のメディアでも、AI関連のあるキーワードでは表示回数の9割以上がクリックにつながらない「見られるだけ」の表示でした。
しかし、指名検索や検討型クエリの流入は落ちていません。
報告用の指標に落とし込む
最後に、順位とクリック数に代わる報告用の指標へ落とし込みます。
従来の指標のまま報告すると「数字が下がった=施策の失敗」と誤解され、SEO予算の縮小につながりかねません。数字の意味が変わったのなら、見る数字も次のように変えるべきです。
| これまでの指標 | これからの指標 |
|---|---|
| 検索順位 | 引用の有無・語られ方 |
| クリック数・PV | コンバージョン数(率) |
| 表示回数 | 認知の指標として継続 |
「アクセスは減ってしまいましたが、コンバージョンは維持できています、今後はこの数字で見てください」と提案できれば、AI検索時代のWeb担当者としては及第点でしょう。
AIモード対策は外部に依頼すべきなのか
AIモードへの検索対応は、自社でやるべきかどうか施策によって分かれるため、外部に依頼するかどうか迷っている方は参考にしてください。
自社で対応できるケース
設定の確認や既存記事の手直しが中心なら、自社だけで十分対応できます。
専用ツールも特別な予算も必要なく、既存のサイト運用業務の延長でこなせる範囲です。
- nosnippetなど掲載を妨げる設定の確認
- 既存記事のパッセージ(書き出し)修正
- AIモードでの語られ方の月1回チェック
プロに任せるべきケース
派生質問の網羅やコンテンツ制作など、作る量が問われる局面ではプロに依頼するほうが賢明です。
クエリファンアウトへの対応は、トピックの設計力・執筆スピードの両方が求められます。兼任の担当者がひとりで抱えると更新が止まり、鮮度もサイト評価も落ちる悪循環におちいりがちです。
なお、外注先を選ぶ際に「書くだけ」の代行はおすすめしません。少し育てただけのライターに執筆を投げて中抜きする業者を、私たちは何度も見てきました。
導線設計や成果へのコミットまで提案できるかを判断軸にしてください。
外注先の見極め方を知りたい方は、「記事作成代行の選び方」で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

よくある質問
AIモードは消せますか
AIモードを完全に無効化する公式の設定はありません。タブを選ばなければ、従来の検索結果をそのまま使えます。ただし一人のユーザーとして避けられても検索行動全体の変化は止まらないため、サイト側の対策は必要です。
SEOはオワコンになりますか
なりません。
検索の総量は増えており、AIモードの情報源も検索インデックスです。データにもとづく詳しい検証は「SEOはオワコン?データで検証」で解説しています。

AIモードに広告は表示されますか
表示されます。米国では回答内への広告導入が進んでおり、日本でも同じ流れが想定されます。広告中心の集客であっても、AIの回答面を前提にした設計が必要になる点は変わりません。
GEO対策・LLMOとは何が違いますか
AIモード対策は、GEO(LLMO)と呼ばれるAI検索最適化の一部です。
GEOはChatGPTなど生成AI全般に引用されるための最適化を指します。そのうちGoogle検索内のAI回答に絞った施策が、当記事で扱ったAIモード対策です。
「施策を自社だけで回しきれるか不安」
「どの記事から手を付けるべきか決めきれない」
そう迷っている方は、EXTAGEの『SEO無料相談』をご活用ください。たった30分のMTGで、現状のサイト診断から対策の優先順位付けまで、プロの視点で一気に洗い出せます。

