PV数の目安は?サイト種別・規模別の平均と目標PVの決め方を解説

PV(ページビュー数)とは、サイト内のページが表示された回数のことを示す指標です。一人のユーザーが複数回ページを閲覧しても、その都度PV数が増えていきます。

WebサイトのPV数の目安は、Webサイトの種類やジャンルによっておおよそ決まっています。

本記事では、PV数とセッション数・ユーザー数との違いや、サイト別・規模別のPV数の目安までまとめました。

執筆者
北川 和哉

北川 和哉EXTAGE株式会社 SEOチーム

多様な業界のSEOを担当し、複数サイトで検索流入増加を達成。SEOライティングの経験を活かしたコンテンツ設計と、テクニカルSEOを得意とする。

監修者
福田 卓馬

福田 卓馬EXTAGE株式会社 代表取締役社長

SEO歴13年。上場企業を含む300社以上のSEO・Webマーケティング支援を実施。KADOKAWA社より『文章で金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』を出版。

INDEX

PVとは

PV(ページビュー)とは、サイト内のページが表示された回数のことです。ユーザーがページを開くたびに、1PVとしてカウントされます。

Google アナリティクスでは、PV数は「表示回数」という名称で表示されています。

セッション・ユーザー数(UU)との違い

PV・セッション・ユーザー数(UU)では、それぞれ計測している対象が異なります。

  • PV数:ページの表示回数
  • セッション数:ユーザーの訪問回数
  • ユーザー数:訪問した人の人数

※1セッションは30分で切れる

福田卓馬

同じユーザーがサイトに何度も訪れたり、複数のページを回遊したりすれば、PV数とユーザー数の差は開いていきます。

たとえば、1ユーザーが1回の訪問で3ページを閲覧した場合、PV数は3件、ユーザー数とセッション数は1件になります。

PV数・セッション数・ユーザー数の使い分け

PV数、セッション数、ユーザー数は、どのようなことを判断したいかによって使い分けましょう。

指標判断できる内容
PV数記事が読まれているか
セッション数集客の回数が増えたか
ユーザー数新規ユーザーが増えたか

PV数とセッション数は、合わせて考えることが大切です。

たとえば、ユーザー数と表示回数がほとんど同じなら、ユーザーの回遊率が低くて、ほとんど次のページを読まれていないことがわかります。

回遊率とは?

ユーザーがサイト内のリンクをたどり、ページを閲覧した回数のこと。「PV数 ÷ ユーザー数」で計算できる。

最低でも、PV数とユーザー数をごっちゃにして報告したり、レポートにまとめたりすることがないよう、意味を理解したうえで使用しましょう。

ここまでで、PV数の概念やセッション、ユーザー数との違いがわかりました。

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PVの調べ方(自社・競合)

自社のPVはGoogleアナリティクス(GA4)で、競合のPVは専用ツールで調べられます。

自社サイトのPVは、無料のGA4で正確に確認できます。手順は次のとおりです。

STEP
GA4にログインする

計測したいプロパティを選択します。

STEP
レポートを開く

「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を開きます。

STEP
表示回数を確認する

「表示回数」の列でページ別のPVを確認できます。

競合サイトのおおよそのPVは、次のツールで推測できます。

競合PVの調査ツール
  • SimilarWeb:サイト全体の概算PVと流入元
  • Ahrefs:流入キーワードと上位ページ
  • Semrush:トラフィック分析と競合比較

自社と競合の両方を把握することで、目安の精度が高まります。

PV数の目安は?

PV数の目安を、具体的な数字で見ていきます。目安はサイトの種類と規模によって変わります。

メディアごとのPV数の目安

PV数の目安は、コーポレートサイトで月3,000〜10,000PVです。オウンドメディアなら月10,000PV以上が一般的です。

サイトの目的と記事数によって、狙えるPVの規模は変わります。代表的なサイト種別の目安は次のとおりです。

サイト種別月間PVの目安
コーポレートサイト3,000〜10,000PV
オウンドメディア(BtoB)10,000〜50,000PV
オウンドメディア(BtoC)100,000PV〜
ブログ10,000〜100,000PV
ECサイト100,000PV〜

BtoBは検索する人が限られるため、BtoCより目安は小さくなる傾向があります。

弊社が支援したGRIID株式会社様は、YouTubeでは見られていても検索から来る人はゼロでした。

動画の内容を記事化する体制をつくり、約100記事を積み上げました。積み上げた結果、ゼロだった検索流入が月間2〜3万PVで安定しています。

目安は業界の平均ではなく、自社が積み上げた記事の数で決まります。

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ただし、サイト種別ごとの目安は一般的な数字にすぎません。本当に大切なのは自社のCVから逆算した目標PVです。

福田卓馬

平均を追うより、自社の売上目標から逆算した数字を持つほうが近道です。

PV数の目安の決め方

自社に合った目標PVは、3つの方法で決められます。どれから手をつけるか、順に見ていきましょう。

売上から必要なPV数を逆算する

一番大事なのは、売上から必要なPV数を逆算することです。

売上というゴールから逆算すれば、意味を持った目標としてのPV数がわかります。逆算にはCVR(コンバージョン率)を使います。

CVRとは

サイトを訪れた読者が、資料請求や購入などの成果に至った割合のこと。

たとえば、商品単価が1万円で売上目標100万円、コンバージョン率が2%なら、目標PVは5,000PVと計算できます。

目標PVの逆算式
  • 必要なCV数 = 売上目標(100万円) ÷ 商品単価(1万円) = 100件
  • 必要なPV数 = 必要なCV数(100件) ÷ CVR(2%) = 5,000PV

競合サイトのPV数を参考にする

明確な競合がいる場合は、競合サイトのPV数を目安にするのも効果的です。

競合の規模は、前章で紹介したSimilarWebなどのツールで推測できます。把握しておきたい指標は次のとおりです。

競合で確認したい指標
  • 競合サイト全体のPV数
  • 流入の多い検索キーワード
  • PVを稼いでいる人気ページ

競合の数字を基準にすれば、現実的な目標を立てやすくなります。

業界全体の平均PV数を調べる

競合が絞れないときは、業界全体の平均PV数から目安を立てます。

サイト立ち上げ前など、自社のCVRがまだわからない場合に向いた方法です。同業数社の平均を取って目安にします。

平均PVの算出例
  • サイトA:約5万PV/サイトB:約3万PV/サイトC:約7万PV
  • 平均=(5+3+7)万÷3社=5万PV

ただし、規模や読者層が違えば目安も変わるため、参考程度にとどめましょう。

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PV数だけを追うと失敗する理由

PV数は重要な指標ですが、数字だけを追いかけると逆効果になることがあります。逆効果になる理由を2つに分けて解説します。

PV数が増えても売上につながるとは限らない

PV数が増えても、成果につながらなければ意味がありません。

大切なのはPVの量より、訪問者が成果に至る割合(CVR)です。同じ売上を、異なるPVとCVRで比較してみましょう。

サイトAサイトB
月間50,000PV月間10,000PV
CVR 1%CVR 5%
売上500万円売上500万円

PVが5分の1のサイトBでも、CVRが高ければ同じ売上を生み出せます。

福田卓馬

PVの数字に一喜一憂するより、CVRを上げるほうが売上に直結します。

だからこそ、PV数だけでなく滞在時間・直帰率・CVRもあわせて確認することが大切です。

PV数だけを気にするとサイトの質が下がる

PV目的で質の低い記事を量産するのは逆効果です。

中身の薄い記事や誇張したタイトルは、一時的にPVを集めても読者の信頼を失います。失うものは次の3つです。

質を犠牲にすると失うもの
  • 検索順位が下がる
  • 読者の信頼を失い、評判が悪化する
  • 読者が再訪しなくなる

PVは「質の高い記事の結果」として増やすのが正解です。

PVを追うより大切|本質的に売上を増やす5つの対策

PV数は手段であって目的ではありません。PVの数字を追うのではなく、本質的に売上を増やすためにやるべき5つの対策を紹介します。

成果に近い「顕在層キーワード」を狙う

まず狙うべきは、成果に近い「顕在層キーワード」です。

PVを稼ぎやすいビッグキーワードは、情報収集だけの読者が多く成果につながりにくい傾向があります。一方、顕在層のキーワードは購入や問い合わせに近い読者を集められます。

たとえば「PVとは」より「SEO 外注 費用」のように、行動を前提とした検索のほうがCVに直結します。狙うキーワードの性質を整理すると次のとおりです。

キーワードの種類読者の状態
ビッグKW(SEOとは)情報収集中で成果は遠い
顕在層KW(SEO 外注)行動を検討中で成果に近い

PV狙いの量産をやめ、成果に近いキーワードから着手しましょう。検索流入を増やす全体像は「トラフィックSEO」で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

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読者を成果へ導く導線を設計する

集めた読者を、成果へ導く導線を設計することが欠かせません。

どれだけPVがあっても、次の行動への導線がなければ読者は離脱します。内部リンクとCTAで、読者を自然に成果へ誘導します。

成果へつなぐ導線設計
  • 関連記事への内部リンクで回遊を促す
  • 記事内の適切な位置にCTAを置く
  • 悩みに合った資料・問い合わせへ誘導する

導線設計の具体策は「内部リンクとSEO」で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

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CVR(成約率)を高める改善を回す

PVを増やす前に、CVR(成約率)を高めるほうが売上への効果は大きいです。

CVRが2倍になれば、PVが同じでも売上は2倍です。少ないPVでも、改善次第で成果を最大化できます。

CVRを高める改善例
  • 申し込みフォームの入力項目を減らす
  • ボタン文言を「得られるもの」起点にする
  • 実績・口コミで信頼性を高める
  • 限定特典で行動を後押しする

PVより先にCVRを見直すことで、同じ流入から得られる売上が増えます。

量産よりリライトで記事の質を高める

記事を量産するより、既存記事をリライトして質を高めるほうが効率的です。

質の低い記事の量産は、検索評価をかえって下げます。すでに評価された記事を磨くほうが、少ない労力で成果が伸びます。

リライトで見直す観点
  • 検索意図とのズレを直す
  • 情報の鮮度・網羅性を高める
  • タイトル・見出しを改善する

量産ではなく改善に時間を使い、成果につながる記事を育てましょう。

PVではなくCV・売上を起点に検証する

効果検証は、PVではなくCV・売上を起点に行います。

PVだけを見ると、成果につながらない施策に時間を使いがちです。CVや売上をKPIに置けば、本当に効く施策が見えてきます。

見る指標判断できること
CV数・CVR成果が出ているか
流入元・キーワードどの集客が売上に効くか
人気ページどの記事が成果に貢献しているか
福田卓馬

PVが伸びても問い合わせが増えなければ、PVを増やす施策は失敗です。

CV起点で検証を回せば、PVに振り回されず売上を伸ばせます。

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よくある質問

最後に、PV数の目安に関するよくある質問にお答えします。

PV数とは何ですか?

PV数とは、サイト内のページが表示された回数のことです。1ページ開かれるごとに1PVとカウントされます。

100万PVあるとどれくらい稼げますか?

収益はサイトの種類や収益モデルで大きく変わります。広告収益の目安は1PVあたり0.1〜0.5円程度です。100万PVなら月10万〜50万円がひとつの目安になります。

ただし商品販売やリード獲得型では、PVより成約率が収益を左右します。

100記事書くとどれくらいのPV数になりますか?

記事数とPVは比例しません。狙うキーワードの検索数と記事の検索順位で決まります。少数の記事でも上位を取れれば、多くのPVを集められます。

収益の目安となるPV数はどれくらいですか?

収益化の目安は、まず月1万PVが一つのラインです。ただしPVの量より、訪問者を成果に変えるCVRのほうが売上には重要です。

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PV数の目安をつかんだら、次は目標PVをどう作るかです。分析の手順と順位を上げる具体策は、以下の記事で解説しています。