「製造業でSEO対策って必要なのか」
「ニッチなBtoBジャンルだけど競合に勝てるのか」
「社内にWebマーケに詳しい人もいないし何から始めればいい?」
このような悩みを抱えていませんか?
製造業において、SEO対策はほぼ必須だといえるでしょう。BtoBジャンルでは、ユーザーが成約に至るまでの検討期間が長いぶん、情報収集のプロセスも増えるため、Web上でリーチをかけやすくなります。
具体的には、コンテンツによって「型番」「素材」「地域+加工方法」といったニッチKWを狙い、検討期間を比較リストに残る設計で組み立てていきましょう。
この記事では、製造業におけるSEO対策における課題やその解決方法、進め方までまとめました。
- 製造業SEO対策における課題
- 製造業SEO対策の進め方
- 製造業SEO対策のキーワード戦略
- 初心者でも取り組めるSEO施策
最後まで読めば、デジタルマーケに明るい人材が社内にいなかったとしても、SEO対策の触りが分かりますので、ぜひ参考にしてください。
本記事の執筆者

福田 卓馬
EXTAGE株式会社 代表取締役社長
SEO歴10年。上場企業を含む200社以上のSEO・Webマーケティング支援を実施。KADOKAWA社より『文章で金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』を出版。
>>詳しいプロフィールはこちら
製造業SEO対策をWeb担当一人で抱え込む前に、最初に方針だけでも一緒に整理しませんか。EXTAGE株式会社では、BtoB企業のSEO支援を200社以上の経験で実施しています。
製造業SEO対策で最初に詰まる3つの課題
製造業SEO対策に取り組もうとすると、ほとんどの担当者が同じような壁にぶつかります。まずは次のような課題を整理してから対策に進むと、社内説明と打ち手が一直線につながります。
それぞれ詳しく解説します。
自社が検索されるキーワードが想像できない
製造業SEO対策で最初に手が止まるのが、対策KWを決めるためのKW選定です。
SEO対策では、やみくもにコンテンツを制作してもアクセスは増えません。ユーザーが調べるKWに合わせて、コンテンツを制作するのが大前提。
とはいえ「うちの製品は図面持ち込みの相見積もりが大半なのにネット検索でうちにたどり着くユーザーなんているのか」といった疑問を抱かれるかもしれません。
社内で使われる専門的な業界用語と、検索ユーザーがブラウザに入れるKWが一致しないケースも多いです。たとえば自社では「精密切削」と呼んでいる加工が、ユーザー側では「小ロット 高精度 削り出し」のように検索されているケースが珍しくありません。
- 精密切削→小ロット 高精度 削り出し
- 機械加工→SUS304 切削加工
- 金属プレス→板金 試作 1個から
対策KWは想像で決めず、検索データと自社製品の組み合わせで設計しましょう。型番や加工方法、用途、課題といったさまざまな切り口で、どのように検索されるのかを地道に調査する必要があります。
HPに何を書けば検索流入が増えるか分からない
SEO対策ができていない製造業のHPには、会社概要・古い実績・代表挨拶しか載っていません。担当者として「何を追加すれば検索流入が増えるのか」が見えず、手が止まってしまっている状態です。
新しいページを増やしたくても、どんな人に向けて、どのような情報を追加したらいいか分かりません。技術情報を入れるにしても、図面や型番、取引先名は機密性が絡むため、現場や営業からも「出せない」「許諾が必要」と止められやすいです。
結果的に、無難で誰の役にも立たないページだけが積み上がります。検索エンジンからは独自性が低いと評価され、リードからも「他社と何が違うのか分からない」と判断されて、CVに繋がりません。
製造業SEO対策で書くべきは、会社概要や代表挨拶ではなく、自社しか語れない具体情報です。
- 対応素材:SUS304/A5052/PEEK材/チタン/樹脂など対応可能な素材一覧
- 加工方法:切削/旋盤/フライス/放電加工/研磨など対応プロセス
- 対応寸法・公差:最大ワークサイズ/最小寸法/達成可能な公差レベル
- 納期目安:標準納期/短納期対応の可否/ロット別の納期
- 導入事例:許諾範囲で書いた「課題→工夫→結果」の3段ストーリー
購買担当者が比較検討で必要とする情報を、サービスページと事例ページに集中させるのが重要です。
社内にデジタルマーケに詳しい人がいない
製造業SEO対策の現場で一番大きな壁は、社内にデジタルマーケティングに詳しい人材がいないことです。判断材料も、相談相手もいない状態で進めるしかありません。
デジタルマーケティングの知見がない状態だと、上司や経営層は「SEO対策を検討しろ」と指示だけして、具体的なゴールに踏み込まないケースも多いです。
SEO業者から提案を受けても、費用に見合うだけの成果をだせるのか根拠をだせず、稟議が止まってしまいます。
福田 卓馬孤独な状態で試行錯誤するほど、施策がブレて成果も出にくくなります。
本記事では、社内に詳しい人がいないことを前提に、判断材料と進め方を5ステップ+11施策で整理します。稟議に通せる費用相場や、現場が嫌がらない情報公開のラインまで踏み込みますので、そのまま社内資料として使ってください。
中小製造業ならではのリソース制約を踏まえたSEOの進め方を知りたい方は「中小企業のSEO対策|限られた人と予算で成果につなげる進め方」の記事をご覧ください。

製造業SEO対策の進め方5ステップ
製造業SEO対策の全体像は5ステップで把握できます。
それぞれ詳しく解説します。
現状の棚卸し
まずは現状を数字・データで把握しましょう。
自社サイトをGoogleサーチコンソールに登録し、サイトが過去90日間でどのような検索KWで表示されているのか、ページごとの順位は何位かを洗い出します。
Googleが提供する無料の検索分析ツール。自社サイトの表示KW・順位・クリック数・流入ページなどを確認できる、SEO対策の出発点となるツール。登録は Googleサーチコンソール公式ページ から無料で行える。
さらに、リードが調べそうなKWを社内で30個ほどリストアップします。自社製品の名前・加工方法・対応素材など起点に、思いつくまま書き出しましょう。
KWは「ラッコキーワード」のようなサジェスト・関連語ツールで広げます。たとえば「SUS304 切削」と入力すると「SUS304 切削 加工」「SUS304 切削 難しい」といった関連語を一括で取得できます。

左上の「コピー」をクリックして、エクセル等に保存しておきましょう。
福田 卓馬「自社サイトに何が足りていないか」がここで初めて言語化できます。
対策KWの優先度を設計する
製造業のWebサイトで狙っていく対策KWは、大きく4つのタイプに分類できます。それぞれ想定読者とCVまでの距離が違うため、分類しておくと優先度決めに役立ちます。
- 型番・規格・素材:SUS304 切削/PEEK材 加工 など
- 地域+加工方法:大田区 板金加工/東大阪 精密部品 など
- 用途・課題ベース:軽量化 アルミ 加工/振動低減 部品 など
- 業種・業界:半導体 装置 部品/医療機器 切削 など
まずは調査したKWをキーワードプランナー等に入力して、月間検索ボリュームを調査します。ボリュームが小さすぎる、もしくはないキーワードは除外しましょう。

次に、競合サイトが強くないかどうかが大切です。競合サイトが大手メディアばかりの場合は厳しいですが、個人ブログやYahoo!知恵袋などがでてくるなら狙いやすいでしょう。
ほかにも、CVへのつながりやすさでも優先度を判断しましょう。
HPの基本施策を実行する
新規ページを大量に作る前に、HPやブログなどの既存ページで狙えそうな対策KWを拾いに行きます。サーチコンソールの「検索パフォーマンス」を見ると、表示はされているものの、クリックされていないKWがあるかもしれません。

該当する対策KWが見つかったら、既存ページのタイトルタグ・メタディスクリプション・見出しに対策KWを差し込み、本文にも関連する説明を加筆します。
福田 卓馬既存資産のタグ調整とコンテンツ修正だけで、順位が10〜20位押し上がるケースは珍しくありません。
社内にWebマーケに詳しい人がいない状態でも、サーチコンソールの確認や本文の手直しくらいなら、かんたんに実施できます。
事例・お役立ち記事を追加する
HPや既存のブログ記事で狙えなさそうな対策KWは、新しくコンテンツを追加して対策しましょう。
HPの配下に新しくWordPressでブログを立ち上げて、コンテンツを追加していくのがもっとも編集しやすくおすすめです。
世界で最も広く使われている無料のCMS(コンテンツ管理システム)。プログラミングの知識がなくても、HPやブログの記事を編集・更新できるのが特徴。自社の既存HPの配下にサブディレクトリ型で導入すれば、ドメインの評価をそのままコンテンツ追加に活かせる。
とはいえ、社内にライティングができる人材がいなかったり、題材が浮かばなかったりするケースも多いでしょう。
社内で書ける人がいないなら外注も選択肢ですが、丸投げしても独自性のあるコンテンツはできません。
福田 卓馬コンテンツ制作では、自社のデータや経験、業務フローなどを適宜提供して、オリジナルのコンテンツを仕上げるのが最も意識すべき点です。
効果測定と改善を回す
SEO対策について、ブログを公開したらどんどんアクセスが伸び、CVも増えてくるというイメージを持たれがちです。
しかし、実際には検索順位が上がらなかったり、アクセスがあるのにCVにつながらなかったりと壁にぶつかるのはほぼ確実です。
たとえ数値が伸びなくても、間違っているわけではありません。GoogleサーチコンソールやGoogle アナリティクスといったツールを使い、対策KWの順位やCV数などを追いかけていきましょう。
- 順位:対策KWごとの検索順位推移(GSCで確認)
- 資料DL数:ホワイトペーパーや事例集のダウンロード数(GA4イベント)
- 問い合わせ数:フォーム送信や電話発信などの最終CV数
判断基準は明確にしておくと社内説明が楽です。たとえば、対策KWの半数が順位30位以内に入っていれば順調、入っていない場合は記事の質か内部リンクのどちらかに問題があると判断する といった具合です。
SEO対策で成果がでるまでには、どうしても時間がかかります。
福田 卓馬順位やアクセスの増減に一喜一憂せず、中長期的な視野で見ていくことが対策を続けるコツです。
順位や流入が伸びるまでの目安を社内で説明する材料が欲しい方は「SEOで成果がでるまでの期間と最短化の施策」の記事をご覧ください。

SEO対策の基礎理論から実践テクニックまでを1冊にまとめた「SEO大全」を無料で配布しています。製造業のWeb担当者が社内勉強会や稟議資料として活用できる内容で、対策KWの考え方や記事制作の進め方まで網羅しています。
製造業SEO対策のキーワード戦略
製造業の対策KWは、CVへの距離と競合密度の違いから大きく4タイプに分けられます。
それぞれ詳しく見ていきます。
「SUS304 切削」など製品スペックを示すキーワード
製品スペック系のキーワードは、製造業SEO対策で最初に狙うべきです。技術者や購買担当が仕様を決め、見積もりに進む直前で調べるKWであり、CVまでの距離が近いのが特徴です。
| 素材・規格 | キーワード例 |
|---|---|
| SUS304(ステンレス) | ・SUS304 切削 ・SUS304 削り出し ・SUS304 加工 |
| A5052(アルミ) | ・A5052 切削 ・A5052 加工 ・A5052 削り出し |
| PEEK材(樹脂) | ・PEEK材 加工 ・PEEK 切削 ・PEEK 部品 |
| インコネル(難削材) | ・インコネル 旋盤加工 ・インコネル 切削 |
検索ボリュームは少ないことが多いですが、検索の意図がはっきりしており、ヒットすれば1件あたりの商談金額が大きく見込めます。
サービスページ・製品ページに仕様表を整理し、本文中に自然に対策KWを入れると、検索上位を狙えます。
福田 卓馬1ページ1KWに絞らず、関連する素材・規格を束ねたページにする方が検索意図にもマッチしやすくなります。
「大田区 板金加工」など地域+加工方法のキーワード
地域名と加工方法を組み合わせたKWは、商圏とSEO対策が直接つながる狙い目です。
「近場で頼める加工先を探したい」「打ち合わせやサンプル受け取りに行ける距離の業者がいい」という現場の課題に、ピンポイントで応えられます。
| 地域(工業集積地) | キーワード例 |
|---|---|
| 大田区(東京) | ・大田区 板金加工 ・大田区 精密板金 ・大田区 切削 |
| 東大阪(大阪) | ・東大阪 精密部品 ・東大阪 切削加工 ・東大阪 試作 |
| 諏訪(長野) | ・諏訪 試作加工 ・諏訪 精密加工 ・諏訪 機械加工 |
| 川崎(神奈川) | ・川崎 アルミ削り出し ・川崎 機械加工 ・川崎 部品加工 |
地域名は工業集積地を含めると、業界知識のある購買担当からの検索を拾いやすくなります。
お役立ち記事や事例ページに「地域名+加工事例」として組み込みましょう。加えて、Googleビジネスプロフィールにも所在地・対応エリアを登録すれば、検索結果と地図の両方からアクセスが集まります。
福田 卓馬商圏限定なので、大手メディアにパイを取られにくく、強みを活かしやすいです。
「軽量化」「振動低減」など用途・課題のキーワード
製品の用途、またはユーザーのお悩みを起点にしたKWは、提案型営業の入口になります。仕様・素材がまだ確定していない段階の購買担当者が、課題ベースで業者を探すときに調べます。
| ユーザーの課題 | キーワード例 |
|---|---|
| 軽量化したい | ・軽量化 アルミ 加工 ・軽量化 部品 設計 |
| 振動を抑えたい | ・振動低減 部品 ・振動対策 設計 ・防振 加工 |
| 耐熱性を上げたい | ・耐熱 樹脂 加工 ・耐熱 部品 ・耐熱 加工 受託 |
| 精度を上げたい | ・精度向上 切削 ・高精度 加工 ・公差 厳しい 加工 |
ユーザーは発注先でなく、課題の解決策を探している段階なので、コンテンツ次第で比較リストに入り込めます。
このタイプのKWは、事例ページや技術ブログで「課題→工夫→結果」のストーリー形式で書くと刺さりやすくなります。
福田 卓馬自社が過去に解決した類似課題を記事化することで「うちの課題も解けそうだ」と感じてもらえます。
「半導体 装置」など業種・業界のキーワード
取引先の業種・業界を起点にしたKWは、認知層を広く拾う役割を持ちます。
「自社製品の対象業界はどこか」「どんな業界の取引実績があるか」を見せれば、業界縛りで探している購買担当者の目に止まります。
| 業界 | キーワード例 |
|---|---|
| 半導体 | ・半導体 装置 部品 ・半導体 製造装置 加工 ・半導体 部品 受託 |
| 医療機器 | ・医療機器 部品 ・医療機器 切削加工 ・医療機器 試作 |
| 自動車 | ・自動車 試作 部品 ・自動車部品 加工 ・EV部品 加工 |
| 食品機械 | ・食品機械 部品 ・食品機械 ステンレス加工 |
検索ボリュームは大きめですが、大手商社や業界ポータルが上位を占めることが多く、競合密度は高めです。
トップページや会社概要に業務内容を明記しつつ、業界別の導入事例ページを別途立てましょう。いきなり狙わず、製品スペックや地域+加工で実績を作ってから挑むのが現実的です。
4タイプのキーワード設計と、選定の進め方を体系的に整理したい方は「SEOキーワード選定の進め方と落とし穴」の記事をご覧ください。

製造業SEO対策で実施したい施策11選
ここでは初心者でもできる × 工数があまりかからない × 効果が大きい施策のみを11個に絞りました。上から順に着手すれば、3か月で形が見えてきます。
それぞれ詳しく解説します。
タイトルを対策KWで整える
まずは既存ページのタイトルを調整してみましょう。
タイトルは、Googleやユーザーが記事のテーマを理解するために大切なものです。タイトルが「〇〇株式会社」だけになっている場合などは、サイトが狙っている業種・業界のテーマだと認識されません。
タイトルは次のように設定するのが望ましいです。
- 対策KWをタイトルの前方に配置する
- 全角32文字以内に収める
- 加工内容・素材・自社の強みを盛り込む
- 同じテンプレを全ページに流用しない
たとえば、サービスページなら「SUS304 切削加工|小ロット対応・短納期の精密加工」のように、加工内容や素材、自社の強みなどを盛り込みます。
福田 卓馬とくにアクセスが多いページからタイトルを書き直すだけで、検索順位とクリック率が底上げされます。
メタディスクリプションを対策KWで整える
タイトルと合わせて、メタディスクリプションも対策KWで整えましょう。
メタディスクリプションは、検索結果でタイトルの下に表示される説明文です。クリックするかどうかの判断材料になるため、検索ユーザーが知りたい情報を端的にまとめる必要があります。
メタディスクリプションは次のように設定するのが望ましいです。
- 120文字前後に収める
- 対策KWを文頭に近い位置に置く
- 対応できる素材・加工・納期感など差別化ポイントを入れる
- 「お問い合わせください」のような汎用句で終わらせない
たとえばSUS304の切削加工ページなら、次のように具体例を盛り込みます。
SUS304の切削加工を1個から短納期で受託。精密公差の小ロット案件にも対応する大田区の加工メーカーが、対応素材と加工事例を紹介します。タイトルとメタディスクリプションは、検索結果でユーザーの目に最初に触れる箇所です。書き換えるだけで掲載順位だけでなくクリック率も改善します。
サービスページ・事例ページを充実させる
サービスページと事例ページは、製造業SEO対策でCVに最も近い主力ページとして作り込みましょう。
比較検討の最終段階で、必ずサービスページと事例ページを開きます。ここが薄いままだと、検索流入があってもCVには変わりません。
サービスページに載せたい項目は次の通りです。
| 項目 | 記載例 |
|---|---|
| 対応素材 | ・SUS304 ・A5052 ・PEEK材 ・チタン ・樹脂 |
| 加工方法 | ・切削 ・旋盤 ・フライス ・放電加工 ・研磨 |
| 対応寸法・公差 | ・最大500mm ・最小寸法0.5mm ・公差±0.005mm |
| 納期目安 | ・標準2週間 ・短納期3営業日対応可 |
| 対応ロット | 1個試作〜量産1万個まで対応 |
たとえば、事例ページなら「課題→工夫→結果」といった構成にまとめます。顧客企業名は伏字でも、業界・規模・課題は具体に書き込みます。
自社で記事を書く工数が取れない・書ける人がいない方は「BtoB記事制作の進め方と外注判断軸」の記事をご覧ください。

表示速度を改善する
PageSpeed Insightsでスコアを測り、60点以下なら表示速度の改善に着手しましょう。
表示速度はGoogleのランキング要因であり、ユーザーの離脱率にも直結します。製造業サイトは製品写真・図面・カタログPDFが重く、知らぬ間にスコアが落ちているケースが多いです。
改善の手順は次の通りです。
- PageSpeed Insightsで現状スコアを測る
- 画像やPDFファイルをWebP化・1枚200KB以下に圧縮
- TOPの背景動画・大量スライダーを静止画1枚に差し替える
- 不要なJavaScript・CSSの読み込みとキャッシュ設定を見直す
たとえば、TOPに大量の画像スライダーがある製造業サイトでは、静止画1枚に差し替えるだけで体感速度が大きく変わります。
福田 卓馬読み込みが遅いサイトは、画像圧縮の対応をするだけでもユーザーの使い勝手が大幅向上します。
モバイル対応を確認する
Googleのモバイルフレンドリーテストでスマホ表示を確認し、崩れがあれば最優先で直しましょう。
購買担当者となるユーザーは、初回の情報収集は半数以上がスマホからおこないます。スマホで見られない時点で候補から外され、PC流入だけ追っても取りこぼします。
製造業サイトでとくに見るべきモバイルチェック項目は次の通りです。
- 仕様表の横スクロール対応:はみ出しで離脱されないか
- 文字サイズ・タップ間隔:拡大なしで読めるか、誤タップしないか
- 問い合わせフォームの入力項目:親指1本で送信完了できるか
たとえば、対応素材や公差をまとめた仕様表が横スクロールできない場合、スマホ閲覧者はそのまま離脱します。問い合わせフォームも、入力項目を絞って親指1本で送信できる作りに整えます。
福田 卓馬スマホ離脱を抑えることで、PC・スマホ両方のCVRが底上げされます。
一次情報と監修者情報を入れる
自社加工データや取引実績などの一次情報と、監修者の顔・肩書・略歴をページに掲載しましょう。
一次情報と監修者の明示は、E-E-A-Tと呼ばれるGoogleの評価指標を直接押し上げます。情報の出し手が見えないページは、他社の引用や一般論ばかりになり、評価もCVも積み上がりません。
経験(Experience)・専門性(Expertise)・権威性(Authoritativeness)・信頼性(Trustworthiness)の頭文字。Googleが品質評価で重視する4軸。
製造業特有の難しさは、現場技術者が「機密だから出せない」と非協力的になる点です。だしてよい情報・出すべきでない情報は、次のような3軸で判断します。
- 営業秘密性:不正競争防止法で守られる範囲か(守られるなら出さない)
- 競合優位性:出すと模倣される独自技術か(模倣されるなら出さない)
- 顧客機密性:取引先名・図面の二次利用許可があるか(許可済みのみ出す)
たとえば、技術部長を監修者として顔写真・肩書・略歴を掲載し、本人の取材コメントをページに差し込みます。
福田 卓馬現場技術者には業界用語のままで話してもらい、営業や販促が読者向けに翻訳すれば、技術者の負荷も最小で済みます。
Googleビジネスプロフィール(GBP)を整える
Googleビジネスプロフィール(GBP)を登録し、商圏内のローカル検索枠を押さえましょう。
GBPは、Google検索やマップに事業情報を無料で掲載できる枠です。製造業は「地域+加工」などのKWで表示されると、直接取れます。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の略。Google検索やマップに事業情報を無料で掲載できる仕組み。
GBPで整えたい項目は次の通りです。
- 事業内容・営業時間・対応エリア・電話番号・住所を埋める
- 工場外観・社内設備・製品の写真を10枚以上アップする
- 口コミには2営業日以内に返信し、対応の丁寧さを示す
- 「投稿」機能で新製品・工場見学のお知らせを月1回更新する
製品写真だけでなく、工場外観・社内設備・スタッフの写真も入れると、初訪問の担当者に安心感を与えられます。
カタログ・資料をホワイトペーパー化してリード獲得する
PDFカタログを置くだけでなく、DLフォーム付きのホワイトペーパーに整えてリードを取りにいきましょう。
PDFのままサイトに置くと、検索エンジンにも読まれにくく、ダウンロード経由のリードも取れません。問い合わせより一段ハードルの低いCVを獲得し、後のメール接触で温度を上げる導線が必要です。
ホワイトペーパー化しやすい資料は次の通りです。
- 対応素材一覧:SUS304/A5052/PEEK材など材質別の特性早見表
- 加工事例集:許諾済みの「課題→工夫→結果」事例をまとめた冊子
- 技術ノウハウ集:公差設計・コストダウンのポイント集
たとえば、既存PDFカタログの素材データを抜き出して材質別の特性早見表として再編集し、DLフォーム経由で配布するなどがよいでしょう。
カタログや技術資料をホワイトペーパーとして整える進め方を知りたい方は「ホワイトペーパーの作り方|BtoBリード獲得につながる設計手順」の記事をご覧ください。

取引先実績・導入企業ロゴを許諾済み分から掲載する
許諾済みの取引先ロゴを集め、トップページと会社概要に整列して掲載しましょう。
購買担当者は、初回訪問で「どこと取引しているか」を必ず確認します。ロゴ掲載がないと、規模感や信頼性が伝わらず、比較検討の土俵にも上がれません。
許諾の取り方は次の通りです。
- 既存取引先を関係性順にリスト化:直近取引・長期取引から声をかける
- 営業担当からメールで依頼:掲載先URL・掲載期間・用途を明記
- 許諾が出た分から順次トップページ・会社概要に追加
営業担当から既存取引先に「自社サイトの実績欄に貴社ロゴを掲載させていただいてよろしいでしょうか」と1通メールを送ります。掲載期間と用途を明示するだけで、許諾は出やすくなります。
既存ページ同士の内部リンクを整える
既存ページ同士を、3つの経路で内部リンクをつなぎ直しましょう。
製造業サイトは「ページ数は多いがバラバラに置かれている」状態が大半です。関連ページ同士の内部リンクを張るだけで、クローラビリティとトピック認識が大きく改善します。
つなぐべき経路は次の3つです。
- サービスページ同士:関連加工・素材違いのサービスを横でつなぐ
- サービスと事例:該当サービスで成果を出した事例を縦でつなぐ
- お役立ち記事と事例:基礎情報を読んだ層に実例を提示する
たとえばアンカーテキストは「SUS304の切削加工事例はこちら」のように、遷移先の対策KWを含めて内容が伝わる書き方にします。1ページあたり2〜3本までに絞ると、読者の回遊動線も自然に保てます。
とくに3経路を意識して張ることで、サイト全体のSEO評価が底上げされます。
被リンクを取りに行く
自然な被リンクを取りに行きましょう。
被リンクはSEO評価の根幹ですが、自作・購入の被リンクは逆効果です。関連性の高いサイトからの被リンクだけが評価につながり、無関係なサイトからの被リンクは順位を下げる要因になります。
狙うべき5つの獲得源は次の通りです。
- 業界団体・所属協会
- 業界ポータル・専門ディレクトリ
- 公的機関・自治体
- 取引先の協力会社・サプライヤー紹介ページ
- 業界紙・専門メディアへの寄稿・プレスリリース
所属協会のメンバー企業ページにリンクが載っていないなら、事務局に申請するだけで、権威性の高い被リンクが手に入ります。
製造業SEO対策の費用相場と業者選び
社内稟議で必ず聞かれるのは、いくらかかるのか、どの業者に頼むのか、という費用と発注先の話です。判断軸を持って臨めば、経営層への説明もスムーズに進みます。
それぞれ詳しく解説します。
製造業SEO対策の費用相場
製造業SEO対策の費用感は、内製と外注で大きく異なります。月額換算の目安は以下のとおりです。
| 形態 | 月額の目安 | 主な内訳 |
|---|---|---|
| 内製 | 20万〜40万円相当 | 専任者の人件費換算 |
| 外注(記事制作のみ) | 10万〜20万円 | 月数本の記事制作・公開作業 |
| 外注(戦略+記事) | 30万〜50万円 | KW設計・記事制作・効果測定の一通り |
| 外注(包括支援) | 50万〜100万円 | 内部対策・分析・改善まで含む |
価格より「何にいくら払うのか」の内訳を見積書で必ず確認しましょう。同じ月額50万円でも、戦略設計の有無や担当者の人数で得られる成果は大きく変わります。
外注先を比較する5つの判断軸
SEO業者を比較する際は、次のような軸で評価しましょう。ひとつでもあいまいな業者は契約後に揉める可能性が高いです。
- 支援実績:BtoCの実績しかない業者は要警戒
- 契約形態:成果報酬は一見魅力的だが、短期で稼ぐスパム手法を取られるリスク
- 戦略まで含むか:導線設計まで実施してくれるか
- 担当者の固定:実作業を素人ライターに丸投げしていないか
- レポートの粒度:月次の進捗と次月のアクションが明示されるか
福田 卓馬月50万円で何をしているかわからない業者は、まず要警戒です。
SEO業界には「制作代行」と言いながら少し育てただけの素人ライターに執筆を投げて中抜きしている業者 が一定数います。担当者の経歴と実作業者を必ず確認しましょう。
SEO業者の比較軸と費用相場をまとめて確認したい方は「SEO対策会社のおすすめ|選び方と費用相場」の記事をご覧ください。

内製も検討する場合の判断軸
外注ありきではなく社内に書ける人がいて、社内合意も取れているのであれば、内製も十分選択肢になります。
| 条件 | 確認ポイント |
|---|---|
| 書ける人 | 業界知識があり、文章作成できる人材がいるか |
| 続けられる体制 | 月2〜4本の記事更新を半年以上続けられるか |
| 社内合意 | 経営層・営業・現場が意思決定を共有しているか |
外注に頼らず社内で進められるか判断したい方は「インハウスSEOの始め方と落とし穴」の記事をご覧ください。

製造業SEO対策のよくある質問
製造業のSEO対策は効果がでるまでどのくらいですか?
順位が動き始めるのは3〜6か月、CV獲得まで6〜12か月が目安です。製造業は購買プロセスが長いため、初年度は資料DLや比較リスト入りを成果指標に置くのが現実的です。
自社にWebマーケ担当がいなくても製造業SEO対策を進められますか?
進められます。最初の3か月は「現状の棚卸し」「コンテンツの型化」「効果測定の指標決め」が中心で、専門知識よりも社内合意と継続が成果を分けます。書ける人がいない部分だけ外注する手も使えます。
最初に対策すべきキーワードは何ですか?
自社の型番・素材・加工方法から派生する「製品×加工」のKWが最優先です。たとえば「SUS304 切削加工」のように具体性が高く、検索する人の購買意欲も高い帯です。地域名を組み合わせるとさらに競合が薄くなります。
技術情報をどこまでHPで公開しても大丈夫ですか?
営業秘密性・競合優位性・顧客機密性の3軸でチェックすると判断しやすくなります。不正競争防止法で守られる営業秘密や、模倣されると優位性を失う技術は出さない方が安全です。公知の加工方法や対応素材の一覧、顧客許諾のある事例は積極的に公開すると引き合いにつながります。
製造業SEOを外注する場合の費用相場はいくらですか?
月額10万〜100万円のレンジが一般的です。10万円台は記事制作のみ、30万円台で戦略設計+月数本の記事、50万円以上で内部対策+分析含む包括支援、というのが目安。安すぎる契約は中抜きや成果報酬の罠が混ざるので注意が必要です。
展示会の予算を1件減らした分を、Webからの問い合わせ獲得に振り替える設計を一緒に引きませんか。EXTAGE株式会社では、BtoB企業のSEO支援を200社以上の経験で実施しています。

