llms.txtは、生成AIに読ませたいページと説明を1枚にまとめたMarkdown形式のテキストファイルです。サイト名や自社に関する情報さえ理解しておけば、誰でもかんたんに書くことができます。
この記事では、llms.txtのテンプレートと載せるページの選び方をまとめました。
読み終わる頃には、自社のllms.txtを書き上げて公開でき、AI検索からのアクセスを増やすために次にやることまで決まります。参考にしてください。

福田 卓馬EXTAGE株式会社 代表取締役社長
SEO歴13年。上場企業を含む300社以上のSEO・Webマーケティング支援を実施。KADOKAWA社より『文章で金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』を出版。>>詳細プロフィール
また、llms.txtを実装しても、「自社がどう引用・推奨されたいのか」が決まっていなければ、意味は薄いです。AI検索対策についてもっと深く理解したい、実践したいという方向けに「LLMO大全」を用意しましたので、ダウンロードしてご活用ください。
llms.txtとは生成AI向けの案内ファイル
llms.txt(エルエルエムエス ドット テキスト)とは、生成AIにあなたのWebサイトの中身をわかりやすく伝えるためのテキストファイルです。読ませたいページと、一行の説明だけを並べて、サイトのルートディレクトリに設置します。
LLMとは
llms.txtのLLMとは、大規模言語モデル(Large Language Model)の略称です。
大量の文章データを学習し、ユーザーからの質問に文章で答えるしくみのこと。
ファイル名は仕様で「llms.txt」に固定されてます。LLMs.txtやllm.txtといった書き方では、別のファイルになってしまうため注意しましょう。
robots.txtとの違い
llms.txtとrobots.txtは、まったく役割の異なるファイルです。
llms.txtは読ませたいページを指定するためのファイルなのに対し、robots.txtはGoogleのクローラーが巡回するのを許可・拒否するファイルです。
ほかにも似たような名称のファイルがあるため、担当者の方は理解しておきましょう。
| ファイル | 役割 |
|---|---|
| llms.txt | 生成AIへのページ案内 |
| llms-full.txt | ページ本文をまとめた全文版 |
| robots.txt | クローラーの巡回範囲の指示 |
| sitemap.xml | 検索エンジンへのページ一覧 |
たとえば、robots.txtで生成AIのクロールを許可する「GPTBot」をDisarrow(許可しない)に設定してしまっていると、llms.txtを設置しても意味がありません。
福田卓馬「サイトのURL/robots.txt」をブラウザに入力して、GPTBotという欄がDisallowになっていないか確認しておきましょう。
llms-full.txtとの違い
llms.txtとllms-full.txtでは、掲載している範囲が異なります。
通常の「llms.txt」が載せているのはあくまでページへの案内なのに対し、「llms-full.txt」が載せているのはページの本文すべてです。
ページ内にどうしても生成AIに伝えたい要素がある場合は、フル版のファイルも作成するのが有効です。
| サイトの中身 | 作るファイル |
|---|---|
| APIや手順書がある | llms.txtとllms-full.txt |
| 会社案内と記事だけ | llms.txtだけ |
| 記事が数百本ある | llms.txtだけ |
福田卓馬ただし、llms-full.txtは会員限定ページなどの内容もAIに伝えてしまうため要注意です。
llms.txtの書き方
llms.txtは次のような要素で構成されており、ルールさえ知っておけば誰でもかんたんに記述できます。
# EXTAGE株式会社
> 京都のBtoB企業向けに、SEOとコンテンツマーケティングを支援している会社。記事制作からAI検索対策までを一括で請け負う。
## サービス
- [SEOコンサルティング](https://example.com/service/seo/): 検索順位の改善から記事制作までを一括で支援するサービス
- [記事制作代行](https://example.com/service/writing/): 構成作成から入稿までを代行するサービス
## 事例
- [製造業A社の支援事例](https://example.com/works/a/): 支援した施策と問い合わせ件数の推移を載せた事例
## Optional
- [会社概要](https://example.com/company/): 所在地と沿革各要素の書き方やルールについて、より詳しく解説していきます。
1行目に書くサイト名
llms.txtの1行目には「#自社のサイト名」を書きます。
1行目を書き間違えると、どのような会社のファイルなのかAIが識別できないため、必ず覚えておきましょう。
端的にいえば、あなたの会社をどのようにAIに覚えてほしいのかを書けば大丈夫です。参考例をまとめました。
# EXTAGE株式会社
# EXTAGE株式会社|SEO・コンテンツマーケティング支援
ただし、プラグインで自動生成した場合、1行目にはタイトルタグがそのまま入るため、自社で調査したいなら注意しましょう。
2行目に書く要約の1文
llms.txtの2行目には「>自社の説明文」を書きます。
llms.txtは、生成AIが2行目でどのようなサイトなのか判断する前提で作られています。あいまいなまま公開すると、何の会社なのかが伝わりません。
> 京都のBtoB企業向けに、SEOとコンテンツマーケティングを支援している会社。記事制作からAI検索対策までを一括で請け負う。
どのようなエリアで、どのような人に、何の事業を提供している会社のサイトなのか、わかりやすく明記しましょう。
3行目からのカテゴリ
3行目からは「##」でカテゴリを作ってURLと1行の説明を並べます。
カテゴリ名は、サービス・事例・料金のように、サイトのメニューに並んでいるブロックをそのまま使います。
## サービス
– [SEOコンサルティング](https://example.com/service/seo/): 検索順位の改善から記事制作までを一括で支援するサービス
## 事例
– [製造業A社の支援事例](https://example.com/works/a/): 支援した施策と問い合わせ件数の推移を載せた事例
入れ替えていいのは順番だけで、カテゴリ名はサイト内で使っている名前のまま揃えてください。
福田卓馬採用情報が一番上に来ているllms.txtは、生成AIに採用サイトだと思われます。
最後に置くOptional
最後に置く「## Optional」は、生成AIが読み飛ばしてよいページの枠です。
生成AIが一度に読み込める文字数には上限があるため、足りないときに省いてよいページを置く枠として使われています。
Optionalに入れるページの例です。
- 会社概要や沿革
- プライバシーポリシー
- 過去のお知らせ
## Optional
– [会社概要](https://example.com/company/): 所在地と沿革
– [プライバシーポリシー](https://example.com/privacy/): 個人情報の取り扱い
ただし、2026年8月に、Optionalを機械的に読み飛ばす決まりはなくなりました。読ませたくないページは、robots.txtで拒否してください。
llms.txtに載せるページの選び方
llms.txtには、自社サイトの売上やお問い合わせに直結するページを掲載し、あまり重要度の高くないページは外しましょう。
具体的な手順を解説していきます。
載せるページを選ぶ
llms.txtに載せるページは、自社の売上につながっている順に選べます。
llms.txtは、生成AIが特定の話題を調べるときに参照されるという想定で作られます。並べたページが多いほど、調べている話題と関係ないページが混ざってしまうのです。
したがって、次のようなページを優先的に並べましょう。
| ページの種類 | 生成AIに伝わること |
|---|---|
| サービスページ | どんな商品・サービスを提供しているか |
| 支援事例 | 会社のどのような実績があるか |
| 料金ページ | 商品・サービスがいくらで |
| 解説記事 | 専門領域はどこか |
載せないページを外す
llms.txtから外すべきなのは、生成AIが読んでもあまり情報が伝わらないページです。
たとえば、お問い合わせページやお申し込み完了ページなどは、生成AIが読んでも「どんな会社なのか」を説明することになりません。
参考までに、次のようなページはllms.txtから外すべきです。
- お問い合わせ完了画面
- 送信確認の画面
- 廃止したページ
- タグ・カテゴリページ
llms.txtの作り方とツール
llms.txtは、手書きだけでなく、プラグインで自動生成することも可能です。
それぞれのやり方や注意点
テキストエディタで書く
llms.txtは、メモ帳でもテキストエディットでも書けます。
llms.txtの中身はただのテキストなので、専用のツールは要りません。
手で書くときの手順を挙げました。
- 載せるページのURLが生きているか確かめる
- 1行目のサイト名から順に書き換える
- llms.txtという名前でUTF-8で保存する
テンプレートを書き換えて保存するだけで終わります。サービスと事例だけを載せるサイトなら、手で書くほうが早く仕上がります。
ただし、ページを追加するたびに書き足す必要があります。
福田卓馬Windowsのメモ帳などは、拡張子が二重に付きやすいので、保存後にファイル名を確認してください。
プラグインで出力する
WordPressを使っているなら、設定をひとつオンにするだけでllms.txtを出力できます。
「Yoast SEO」と「All in One SEO」といったプラグインを活用すれば、llms.txtを自動生成してくれます。
Yoast SEOの場合の手順は、以下のとおりです。
- Yoast SEOの設定を開く
- AIツールのLLMS.txtをオンにする
- ルートに生成され週1回更新される
入れるプラグインを決めたい方は「LLMOプラグインおすすめ7選」の記事をご覧ください。

ただし、プラグインは公開されているページを機械的に拾って並べるため、生成AIに載せたいをきちんと選ぶ必要があります。
参考までに、弊社サイトでAll in One SEOが出したllms.txtをみると、メディアの記事は1本もありませんでした。
| 数えた項目 | 本数 |
|---|---|
| リンクの総数 | 134本 |
| 説明文なし | 68本 |
| 廃止した階層 | 6本 |
| 完了と確認の画面 | 4本 |
| メディアの記事 | 0本 |
llms.txtの設置場所と確認方法
llms.txtは、サイトのルートディレクトリに置きます。置いたあとはブラウザで開いて、きちんと中身が見えるかどうかまで確かめましょう。
ルートディレクトリに置く
llms.txtの置き場所は、ドメイン直下のルートディレクトリです。
トップページと同じ階層に設置すれば、ドメインのうしろに/llms.txtを付けたURLで開けます。下の階層にも置けますが、カバーするのは置いた階層より下のURLだけになるため注意しましょう。
アップロードするときに確認する項目は、以下のとおりです。
- ドメイン直下にアップロードする
- ファイル名をllms.txtから変えない
- 文字コードをUTF-8にする
WordPressのプラグインで出力する場合、ファイル名も置き場所も自動で決まります。
ブラウザで表示を確認する
llms.txtを置き終わったら、ブラウザで自社のllms.txtを開きます。
llms.txtは、アップロードしただけでは公開できたと言えません。ブラウザで開くと、ファイル名と文字コードのどちらで失敗したかを切り分けられます。
開いたあとの状態と、崩れていたときに直す場所をまとめました。
| 開いたときの状態 | 直す場所 |
|---|---|
| 中身がそのまま出る | 修正なし |
| 404が返る | ファイル名か置き場所を確認する |
| 日本語が崩れる | 保存時の文字コードを確認する |
| リンクが開かない | llms.txtに残った行がないか確認する |
福田卓馬開いたファイルをそのままChatGPTに貼って、どんな会社に見えるか聞いてみるのもよいでしょう。
llms.txtの仕様で変わった点
llms.txtの仕様は、2026年8月10日にv2へ更新されました。書き方は変わっていませんが、置ける場所と優先順位の決まりが増えています。
v2で定義されたサブパス
v2では、ドメイン直下以外にもllms.txtを置けるようになりました。
v1でも下の階層に置くことはできましたが、どの階層を対象にするか具体的に決められていませんでした。
v2は「ファイルは自身のパス配下のURLをカバーする」と定義しています。
置いた階層ごとに、カバーする範囲は以下のとおりです。
| 置いた場所 | カバーする範囲 |
|---|---|
| ドメイン直下 | サイト全体 |
| /docs/の下 | /docs/配下だけ |
| /blog/の下 | /blog/配下だけ |
ドメイン直下に置けばサイト全体をカバーするので、1枚で足りるなら分けないほうが早いです。ドキュメントだけ別扱いにしたいときに分けます。
福田卓馬OpenAIも/docs/の下にllms.txtを置く形を実際に使っています。
2枚あるときの優先順位
llms.txtが複数当てはまる場合、もっとも限定的なものを使うと定義されています。
v2の仕様には「読みに来た生成AIの側がもっとも限定的なものを使うべきだ」と書かれています。ドキュメントの階層にファイルがあれば、ルートではなく下の階層のファイルが適用されます。
ルートと下の階層で使われるファイルが変わるので、2枚あるなら役割を分けましょう。
llms.txtの効果とGoogleの見解
llms.txtを置いても、Google検索の順位は変わりません。Googleが公式ドキュメントで明言しています。
Googleは検索順位を決めるのに使わない
Googleでは、公式でllms.txtを設置しても検索順位に影響はないと公言しています。
| 時期 | 誰が何と言ったか |
|---|---|
| 2025年4月 | Muellerが否定 |
| 2025年6月 | Muellerが再度否定 |
| 2025年7月 | Illyesが否定 |
| 2026年6月 | 公式文書に明記 |
2025年に担当者がいくつかllms.txtについて言及しており、2026年6月には公式ドキュメントへ追加されました。
llms.txtがあっても減点されるわけではありませんが、検索順位を上げる目的なら、意味はありません。
自社サイトをAI Overviewに出すなら「AI Overview対策6選」の記事をご覧ください。

生成AIは読みに来ているか
Ahrefsの調査によると、生成AIのクローラーはllms.txtをほとんど取りに来ていません。
Ahrefsが137,210ドメインのサーバーログを1か月ぶん調べていますが、llms.txtを公開していた28%のサイトのうち97%は一度もリクエストを受けていませんでした。
とはいえ、取りに来る回数が少なくても、書いた作業まで無駄になるわけではありません。
載せるページを選び、一文で説明を書くといった作業は、生成AIに引用されるページを増やすための施策でそのまま活用できるためです。
福田卓馬自社サイトに開発者向けのドキュメントがあるかどうかで、置く価値は変わります。
生成AIがどう情報を集めているか知りたい方は「AIモードでSEOは終わる?」の記事をご覧ください。

llms.txtより先に効くAI検索対策
AI検索対策として、llms.txtの優先度は高くありません。ほかに、次のような施策を優先しましょう。
引用されるページを増やす
生成AIが引用するのは、llms.txt自体ではなく実際にコンテンツが掲載されているページです。
たとえllms.txtがなくても、通常のページへのクロールはおこなわれます。生成AIに引用・推奨されるかどうかは、サイト内のテキストや、サイトの信頼性次第です。
- 料金・相場を数字で載せたページ
- 比較・一覧で条件を整理したページ
- 自社の調査データ等を載せているページ
まずは、自社サイトに引用されるべきコンテンツを揃えることから優先しましょう。
生成AIに引用される施策を順番に知りたい方は「AI時代のSEO」の記事をご覧ください。

自社サイトの外の情報を揃える
生成AIは、自社のWebサイトだけでなく、さまざまな媒体に書かれている情報も参照します。
社名やサービス名の表記が媒体によってぶれていると、同じ会社やサービスだと判断されない可能性があります。
次のような媒体で、表記を正しく揃えましょう。
- 自社サイトの会社概要
- SNSのプロフィール
- 比較サイトや業界メディアの掲載情報
たとえば、「EXTAGE株式会社」と「エクステージ株式会社」で表記がぶれているのは、修正すべき項目です。
EXTAGEでは、AI検索対策の理解から実践までに役立つ「LLMO大全」を用意しています。どの施策をどの順番でやるかが全27ページで決まるので、無料でダウンロードしてご活用ください。
自社で進めるか外注するか
AI検索対策を自社で進めるか外注するかは、施策の優先順位を自社で決められるかどうかによって分かれます。
生成AIの引用されるための施策は、サイトによって効く順番が変わるためです。
自社で進められるかどうかの判断材料を挙げました。
- 引用状況が計測できるか
- サイト状況を把握できる人がいるか
- AI検索対策の戦略が決まっているか
戦略とは、自社サイトやサービスがどのような文脈で引用・推奨されたいかというAI検索対策の軸となる部分です。
戦略設計や施策実行のためのノウハウやリソースがなければ、LLMOコンサルティングの専門業者に依頼するのもひとつの手です。
AI検索対策まで見てもらえる会社を探すなら「SEO対策会社おすすめ31選」の記事をご覧ください。

よくある質問
llms.txtは必ず設置したほうがいいですか
必ず設置する必要はありません。
Googleは公式ドキュメントで、llms.txtを検索では使わないと明記しています。検索順位を目的にするなら、置いても差は出ません。
一方で、コーディング用のAIがllms.txtを取得している実測データがあります。ドキュメントを持つサイトは、コーディング用のAIに向けて置くと判断できます。
llms.txtはWordPress以外のサイトでも作れますか
中身はただのテキストなので、どのサイトでも作れます。
テキストエディタでllms.txtという名前のファイルを作り、ドメイン直下に置くだけです。HTMLで作ったサイトでも、Wixのようなサービスでも変わりません。
ファイルを置けないサービスなら、llms.txtの出力に対応しているか提供元に確認してください。
llms.txtはどのくらいの頻度で更新しますか
載せたページを増やしたり消したりしたときだけで足ります。
llms.txtに並べるのは、サービスや事例のように入れ替わりの少ないページです。記事を1本公開するたびに書き直す必要はありません。
プラグインで自動生成している場合は、週に1回など決まった間隔で更新されます。更新のたびに不要なページが混ざるので、定期的に中身を確認してください。
llms.txtに書いた説明文はそのまま引用されますか
そのまま引用される保証はありません。
llms.txtの説明文は、生成AIがページを開くかどうかを判断するための材料です。回答に使われるのは、リンク先のページに書かれている中身のほうになります。
回答に載せたい内容は、llms.txtではなくページ本文に書いてください。
llms.txtとllms-full.txtはどちらを先に作りますか
先に作るのはllms.txtです。
llms-full.txtはページの本文をすべて書き出すので、記事数が多いほど肥大します。llmstxt.orgの仕様で必須とされたファイルでもなく、出力できるプラグインも限られます。
ドキュメントを公開しているサイトだけ、llms.txtを作り終えてから足すか判断してください。
EXTAGEでは、サイトのどこから手をつけるかを整理する無料相談を行っています。問い合わせが来るキーワードが30分でわかるので、サイトのURLを入れて日程を選んでください。

