オウンドメディア構築の完全ロードマップ|費用相場から成功事例までプロが解説
「オウンドメディアを立ち上げたいけど、何からやればいいの?」
「費用の相場はどれくらい?」
「他社の成功事例を参考にしたい!」
このように、オウンドメディアで集客やリード獲得を目指したいものの、具体的にどう進めてよいかわからず頭を抱える企業担当者様も多いのではないでしょうか。
実際にオウンドメディアの運営は簡単ではなく、成果が出る前に挫折してしまう企業も少なくありません。
計画が不完全なままメディアを立ち上げてしまうと、時間と労力だけを費やすことになってしまうので注意が必要です。
しかし、費用や時間をかけたメディア運用には限界があります。
福田 卓馬読者の検索からメディアに流れてくる状態を目指していきたいですよね。
そこで本記事では、以下の内容について解説します。
オウンドメディアの立ち上げを成功させるために、ぜひ本記事を最後までご覧ください。


福田 卓馬
EXTAGE株式会社 代表取締役|上場企業を含むSEO担当社数は30以上|出版書籍『文章でお金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』
EXTAGE株式会社では、これまでに500件以上のメディア運用で培った知見を活かし、専門家によるオウンドメディアのSEOコンサルティングや記事制作サービスを提供しています。
オウンドメディアの立ち上げを検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください!
オウンドメディアとは?自社が運用・管理するWebメディアのこと



オウンドメディアは、企業や個人が自ら運営・管理するWebメディアを指します。
自社を主体として情報を発信し、読者にとって価値あるコンテンツを提供することで、企業の認知拡大や集客、マーケティング活動の基盤づくりに役立ちます。
企業にとっては、広告費をかけずに自然検索から見込み顧客を獲得できる点がオウンドメディアの大きなメリットです。
しかし一方で、導入した企業の約9割が期待した成果を得られず、運用に苦戦しているのが実情です。
次章では、成果を出すための正しいオウンドメディア立ち上げのステップを詳しく解説します。
オウンドメディアを立ち上げるための構築ロードマップ
オウンドメディアの立ち上げから運営を成功させるためには、全体の流れをあらかじめ把握しておくことが重要です。
サイト構築の主な手順は、次の4ステップです。
全体像を理解しておくことで、行き当たりばったりの運用を避け、効果的に成果を出すことができます。
まずは本章で、オウンドメディア構築の全体像をしっかりとつかみましょう。
1.企画と戦略を立てる
オウンドメディアを成功させるためには、企画段階で全体の軸や方向性を固めていくことが大切です。
オウンドメディアを立ち上げる前に、まずは企画を立ててみましょう。
1-1.運用の目的・ゴールを明確化する
社内でオウンドメディアを立ち上げることが決まったら、まずは運用の目的・ゴールを明確化します。



会社と同じように、企業理念やコンセプトを明確化しておかないと運用途中で軸がブレる可能性があります!
| 目的 | 詳細 |
|---|---|
| 認知の拡大 | 自社をより多くの方に知ってもらうこと |
| リード獲得 | 資料請求やメルマガ登録を通して、顧客情報を獲得すること |
| ブランディング | 自社のイメージを確立させること |
| ナーチャリング | 見込み客を育成し、リピーターにしていくこと |
| リクルーティング | 自社の発信をきっかけに人材を確保すること |
明確化したオウンドメディアの目的やゴールは、設定しただけでは達成しません。成果を上げるために、組織内で共有・周知を徹底していきましょう。
1-2.ペルソナを設定する
オウンドメディアの記事を届けたい読者へ届くように、具体的なペルソナを設定します。
マーケティング用語として使われている「ペルソナ」は、商品やサービスを利用するユーザー像のこと。
「ターゲット」がおおまかな層を示すのに対し、ペルソナはより詳細に描かれた一人の人物像です。



まるで実在する人物のように、具体的で細かな設定をすることが重要です!
以下のような項目を明確にするほど、ペルソナ像が具体化し、読者の心に響くコンテンツを作りやすくなります。
- 名前
- 年齢
- 性別
- 職業
- 年収
- 家族構成
- 趣味
- 休日の過ごし方
- 悩み
ただし、複数のコンテンツを制作する際は、ライターやディレクターによってペルソナの解釈がずれやすくなるため注意が必要です。
組織内でペルソナ情報を共有し、執筆ルールを明確にしておき、コンテンツの一貫性を保ちましょう。
1-3.競合他社のメディアを調査する
コンテンツ作成の前に、どんなメディアが上位表示されているのか競合他社のメディアを調査しましょう。



競合他社のサイトを調べることで、読者がどんなコンテンツを求めているか見えてきます!
競合他社のメディアを調査する際は、以下の項目に注目しましょう。
- キーワード
- 見出し
- カテゴリー
- メニュー
- マネタイズ
また、オウンドメディアで成功している他社メディアを参考にするのもひとつの手です。
たとえば、検索で上位に表示されている記事は、多くの読者に読まれている人気コンテンツです。
自社のペルソナに合ったヒントが見つかることもあるため、調査して参考にしてみるのも良いでしょう。
ただし他の記事内容を引用しているだけのコンテンツは、Googleからの評価が下がるため注意してください。
競合メディアを参考にして読者ニーズを把握しつつ、独自性のある内容を盛り込むことで、検索エンジンと読者の双方から高評価を得やすくなります。
2.サイト設計を行う
企画が固まったら、サイト設計を以下の手順で行います。



サイト設計は長期運用していくのに重要です!
しっかりとした設計を行い、長期的に成果を出せるメディア運営の基盤を築きましょう。
3-1.運営担当者をアサインする
オウンドメディアの担当者は主に以下に分けられます。


担当者を分担することで、1人にかかる労働時間や負荷を分担できるメリットがあります。また自分の作業に集中して取り組むことで、クオリティの高いコンテンツを作成できるでしょう。
ただし、自社内で担当者をアサインする場合、他の業務に支障が出たり、オウンドメディアの運営に十分な時間を確保できなかったりすることがあります。
その結果、せっかく立ち上げたメディアが途中で更新停止になるリスクも生じます。



もし社内で担当者を割り振るのが難しい場合は、専門家への外注も検討しましょう。
2-2.サーバー・ドメイン・CMSを選定する
コンテンツ制作に向けてレンタルサーバー・ドメイン・CMSを選定していきましょう。
| ツール | 解説 |
|---|---|
| サーバー | インターネット上の土地のようなもの |
| ドメイン | インターネット上の住所のようなもの |
| CMS | webコンテンツの管理や更新が簡単にできる運用システム |
ドメインとは、Webメディアの1つひとつに設定する「インターネット上の住所」のようなものです。
CMSは、Contents Management Systemの略で、Webコンテンツの管理や更新が簡単にできる運用システムを指します。
新規記事の作成や既存記事の更新、装飾やカスタマイズなどがプログラミングの知識がなくても簡単にメディアの運用が可能です。
また多数のアカウントを同時に運用できるため、入稿作業が重なったとしても手間を取りません。



できる限り利便性が高いCMSの選定をしましょう!
なかでもWordPressは日本企業の多くが採用している代表的なCMSです。
詳しく知りたい方は、関連記事記事の「【超初心者向け】WordPressブログの始め方11ステップ!開設方法を画像付きで解説」を参考にしてみてください。


2-3.キーワードを洗い出し取捨選択する
サイト設計の段階では、必要なSEOキーワードを選定する作業を行います。
キーワードとは、読者が検索エンジンで情報を探す際に入力する言葉を指します。
キーワードごとに検索ボリューム(検索回数)や競合性が異なります。
そのため、まずは関連する語句をすべて書き出し、どのような検索ニーズがあるのか、自社が上位を狙えるキーワードを把握しましょう。
検索ボリュームは、以下の図のように大きく3つのタイプに分けられます。


一般的に、ボリュームが大きいキーワードほど需要は高いものの、上位表示を狙うのが難しくなります。
一方、ボリュームが小さいキーワードは競合が少なく、上位を取りやすい傾向があります。
まずは小さな検索ボリュームのキーワードで検索上位を獲得し、メディア全体の評価を高めていくことがポイントです。
オウンドメディアの集客は、記事一つひとつの積み重ねによって成長していきます。



オウンドメディアが目指すゴールを考え、読者の役に立つ情報を発信していくキーワードを洗い出していきましょう。
2-4.SEOを意識したサイト全体の構成を決める
オウンドメディアを成果につなげるには、SEO(検索エンジン最適化)を意識したサイト構成が重要です。
読者が検索した際に自社サイトや記事を上位に表示させるための工夫を行う取り組み。
SEOを意識した構成づくりで重要なのは、読者の悩みや課題を正確に把握し、それを解決できる情報を体系的に配置することです。
記事ごとに読者の検索意図に寄り添い「どんな言葉で伝えれば共感を得られるか」「どんな情報が役立つか」を常に意識しましょう。
またオウンドメディアは、1つのジャンルに特化している「専門性の高いメディア」にするとGoogleからの評価を得やすくなります。



専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)の観点を満たすことが、検索順位向上のポイントです。


ただし、成果を上げるためのサイト設計は決して簡単ではありません。自社だけで対応が難しい場合は、専門家のサポートを受けるのも効果的です。
EXTAGE株式会社では、企業様に代わって戦略的なサイト設計のご提案とコンテンツ制作を行っています。



実際に、100記事中93%が検索上位を獲得(うち1位が55%)という実績もあります!
Webコンテンツから「売り上げを伸ばしたい」「ブランディングを高めたい」と考えている方は、ぜひ弊社にご相談ください。
3.コンテンツを制作する
コンテンツ設計でオウンドメディアの基礎固めができたら、いよいよコンテンツ制作です。
それぞれのステップを理解しながら質の高いコンテンツ制作を進めていきましょう。
3-1.リサーチ・記事構成を行う
オウンドメディアの設計段階で決めたキーワードごとに、リサーチと記事構成を作っていきます。
「想定読者はどんな悩みを抱えているのか」「どんな情報を求めているのか」という観点から、検索上位の記事を分析します。
リサーチではタイトルや見出し構成などを確認し、読者の検索意図を把握することが重要です。
上位記事には、すでに読者のニーズを満たしている情報が多く含まれています。それらを参考にしながら、自社ならではの切り口を探しましょう。
リサーチで得たデータや事例、競合記事との差別化ポイントを整理し、記事構成に落とし込んでいきます。
導入文で読者の悩みに共感し、見出しごとに「課題 → 解決策 → 行動提案」と展開することで、読了率と信頼性が高まります。



オウンドメディアに限らず、Webメディアで大切なのが最後まで記事を読んでもらうことです!
最後まで読まれるかどうかは、構成の良し悪しで大きく変わります。
導入文・大見出し・小見出しの流れを意識し、読者がストレスなく読み進められるように設計しましょう。
3-2.キーワードに合わせた記事を執筆する
キーワードのリサーチや構成作成が完了したら、執筆に進みます。記事構成が完了したら一気に記事を書いていきましょう。



一見記事の執筆は難しく感じますが、型に合わせれば違和感なく説得力のある文章が書けます。
文章を書く際は、PREP法と呼ばれる「結論ファースト」の手法を用いると、論理的でわかりやすく伝えられるためおすすめです。
具体的な使い方は、以下の例文を参考にしてみてください。
- Point:結論(要点・主張)
-
企業はホームページの他にオウンドメディアを所有するといいでしょう。
- Reason:理由
-
なぜなら、自社の商品やサービスを知らない顧客に対して、認知拡大やブランディング、利益向上につながるからです。
- Example:(具体例)
-
たとえば、ホームページはすでに自社を知っている顧客が企業名や商品名で検索します。
一方、オウンドメディアは、読者がGoogleやYahoo!を使って悩み事、または解決したいキーワードを入力します。
その結果、自社のオウンドメディに訪問し、問い合わせからリード獲得やセミナー参加へつなげることが可能です。
- Point:結論
-
このように、オウンドメディアを立ち上げることで、自社の商品やサービスを知らない顧客にアプローチでき、メリットや魅力を伝えらます。
潜在顧客層を獲得することで、ブランディングや利益向上の可能性が広がるでしょう。



最初に結論を伝えることで、読者にわかりやすく伝えられるメリットがあります。
より効果的に読まれる記事を作るための手法やコツについては、関連記事「【完全版】SEOライティングのコツ20選!手順や基本知識まで徹底解説 」にて詳しく解説しています。
記事執筆のスキルを高めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。


3-3.画像挿入・装飾・推敲を行う
記事中に画像やイラスト、マーカーなどを適切に使うことで、情報が視覚的に整理され、読者が飽きずに最後まで読み進めやすくなります。
特にグラフや図解を用いると、複雑な内容でも直感的に理解できるため、読了率の向上につながります。



文字だけが並ぶ記事は読みにくさを与え、途中で離脱される可能性があるため注意が必要です。
また、誤字脱字や表記揺れがあると、メディア全体の信頼性を損なう原因にもなります。
公開前には必ずチェックを行い、CMS入稿後も記事全体に問題がないかを確認してから公開しましょう。
近年はスマートフォンでオウンドメディアをチェックするユーザーも増えています。
入稿後にはスマホ画面でデザイン崩れや文字の読みづらさがないどうか、表示確認も行うことをおすすめします。
4.改善しながら運用する
オウンドメディアは、立ち上げた後の継続的な運用が成果を左右します。
短期間で結果を出すのは難しいため、長期的な視点で育てていくことが大切です。
ここでは、運用を成功させるための2つのポイントを紹介します。
本章を参考に、継続的に成果を出せるオウンドメディアを育てていきましょう。
4-1.長期的な運用を行う
オウンドメディアは、長期的な運用を行うことでGoogleや顧客から評価され、検索上位に表示される可能性が高まります。



常に顧客が求めていることを調査して、優良なコンテンツを作成し発信しましょう!
一方で、成果が出るまでには時間がかかるため、継続して運用するための仕組みや工夫が欠かせません。
長期的な運用を続けるには、無理のない更新頻度や体制づくりと継続できるテーマ設定が重要です。
たとえば、月に1〜2本など現実的に実現可能な更新頻度を決め、担当者の負担を軽減することがポイントです。
また、トレンドだけに依存せず、自社の強みや顧客課題に基づいた記事テーマを積み重ねることで、安定した運用が可能になります。
オウンドメディアは、短期間での成果を求めず、自社と顧客の関係性を深めていきながら長期運用を目指しましょう。
4-2.検索順位によるリライトを実施する
コンテンツを公開後、検索順位やPV数にあわせてリライトする記事に優先順位をつけて取り組みましょう。
既存の記事をより良い内容に書き直すこと。
たとえば、古くなった情報を最新の内容に更新したり、読者の検索意図に合わせて構成を見直したりする作業を指す。
「検索順位が上がらない」「問い合わせにつながらない」など、目的に対して成果が表れていない記事をピックアップし、リライトします。
| 改善内容 | Before | After | 効果・意図 |
|---|---|---|---|
| タイトルの改善 | 在宅ワークでおすすめの仕事10選 | 【初心者向け】在宅ワークおすすめ10選|主婦・副業でも始めやすい仕事を紹介 | 検索意図を具体化し、クリック率(CTR)向上を狙う |
| 情報の更新 | 2021年のデータによると〜 | 2024年最新版のデータによると〜 | 最新情報に更新し、信頼性とSEO評価を維持 |
| 構成の見直し | 結論が後回しで読みづらい | PREP法で再構成 | 読了率を高め、離脱を防ぐ |
リライト後も一定期間は、再び順位やコンバージョン率などを分析し、必要に応じて追加の修正を行うことで、継続的に成果を高められます。



検索順位によってリライトするコンテンツを選定していきましょう!
ただし記事がGoogleに認知・評価されるまでには一定の時間がかかるため、闇雲にリライトを行うのは逆効果になる可能性もあります。
分析や戦略的な改善には専門的な知識が求められるため、運用に不安を感じる場合は専門家に相談するのも一つの方法です。
EXTAGE株式会社では、検索順位チェックツールを活用して戦略的にリライトを行っています。
上位表示ができず対策に悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。
オウンドメディア立ち上げや運用の費用相場
オウンドメディアの費用相場は、目指すメディアの規模や目的によって大きく異なります。
ここでは、費用を検討するうえで知っておきたい2つのポイントを紹介します。
自社で立ち上げから運用まで行うのか、専門家に外注するのかでは、費用が異なります。
自社の予算やリソースを踏まえ、最適な運用方法を検討してみましょう。
初期費用の詳細と委託の費用相場
自社と委託の立ち上げ費用の相場は、以下の通りです。
| 立ち上げ会社 | 中小規模のメディア立ち上げ費用相場 | 大規模のメディア立ち上げ費用相場 |
|---|---|---|
| 自社 | 無料~数万円 | 無料~数万円 |
| 委託 | 20万円~100万円 | 300万円~1,000万円 |
オウンドメディアは、立ち上げてからある程度記事が溜まるまでの期間に費用と時間が発生します。



自社制作の場合、費用は大きく抑えられますが、SEOやマーケティングの知識が必要とされます。
一方、委託制作はプロがオウンドメディア設計からコンテンツ制作まで請け負うため、成果や質に期待ができるでしょう。
運用にかかる費用の詳細と委託の費用相場
オウンドメディア立ち上げと同様、運用にも費用が発生します。
| 運用会社 | 中小規模のメディア運用費用 | 大規模のメディア運用費用 |
|---|---|---|
| 自社 | 数千円~数万円 | 数千円~数万円 |
| 委託 | 5万円~20万円 | 20万円~ |



高品質なコンテンツに仕上げるためには分析や定期的な更新が必要で、運営にも費用が発生します。
自社制作と外部委託のどちらを選ぶかによって費用は異なりますが、自社で運用する場合でも「人件費」や「ツール利用料」が発生します。
外部の専門家に委託する場合はより費用がかかるものの、企画から分析・改善までを一貫して任せられるため、成果を上げやすくなります。
費用を抑えたい場合は自社制作、効果的に成果を上げたい場合は専門家へ委託するのがよいでしょう。
より詳しい費用相場や委託の効果については、関連記事「【徹底解説】SEO対策の費用相場や外注で得られる3つの効果・業者選びのポイントを紹介」にて詳しく解説しています。あわせてご覧ください。


オウンドメディア構築で成果を出す戦略と運用ポイント6選
オウンドメディアは企画から戦略的にスタートすることで、成果までの確率を上げていきます。ポイントは以下の6つです。
これらのポイントを実践し、成果を生み出すオウンドメディアを育てていきましょう。
ゴールから逆算して自社に合ったKPIを設定する
オウンドメディアを成功させるためには、最初に「ゴール」を明確にし、その達成に向けたKPI(重要業績評価指標)を設定することが重要です。
目的を定めずに記事を量産しても、成果が見えず、効果的な改善ができません。
最終的な目的(ゴール)に到達するまでの「途中経過を測定するための指標」
たとえば、ゴールを「問い合わせ数の増加」とする場合、KPIには「月間PV数」「資料ダウンロード数」「記事からのクリック率」などを設定します。
このように数値で成果を追うことで、現状の課題を可視化しやすくなり、戦略的な改善につなげられます。



ゴールから逆算してKPIを決めることで、目的に沿ったコンテンツ制作ができるようになります。
まずは「何を達成したいのか」を明確にし、KPIを定期的に見直しながら運用することで、オウンドメディアの成長を継続的に加速させましょう。
オウンドメディアのKPIの設定方法についてより詳しく知りたい方は、関連記事「【成功の秘訣】オウンドメディアのKPIの設定方法を5ステップで解説!指標の具体例も紹介 」も参考にしてください。


利便性の高いCMSを導入する
オウンドメディアは、立ち上げから成果が現れるまで効果的な運用が必須です。
そのため、運用の効率化を図るうえで、利便性の高いCMS(コンテンツ管理システム)の導入が重要です。
専門的なプログラミング知識がなくても、記事の作成・編集・公開などを簡単に行えるシステム。
機能性に優れたCMSを導入することで、立ち上げから運用までのコスト削減や作業効率の向上が期待できる。
自社で運用を行う場合は、担当者のリソースを確保する点も考える必要があります。
通常業務と並行してメディアを運営するのは、決して容易ではありません。



CMSの中でも特におすすめなのが「WordPress」です。
WordPressは日本で最も多く利用されているCMSで、導入・運用に関する情報が豊富に公開されています。
そのため、社内で操作に困った場合でも、インターネット上で解決策を見つけやすいというメリットがあります。
定期的なデータ分析で改善を繰り返す
記事をアップした後は定期的な効果測定を行い、オウンドメディア全体を成長させていきます。
データ分析として意識しておきたい項目は、以下の通りです。
- 記事の順位
- クリック率
- 表示回数
- 記事のどこがよく読まれているか
- 滞在時間
- 離脱ポイント



効果測定の結果から、上位表示できない要因の仮説を立て改善ポイントを探していきましょう!
メディアの分析は、Googleが展開している以下の分析ツールの活用がおすすめです。
| 分析ツール | できること |
|---|---|
| Google Analytics (グーグルアナリティクス) | ・リアルタイムの利用状況 ・サイト利用するユーザー属性 ・サイト内でのユーザーの行動 ・サイト流入までの経路 ・設定した目標の成果状況 |
| Google Search Console (グーグルサーチコンソール) | ・Google検索での検索結果 ・検索キーワード ・インデックス状況 ・ページの問題点の把握 ・内部リンクと外部リンクの状況 |
これらのアクセスツールは、無料でも使えます。上位表示を狙うためには導入しておきましょう。
目的に応じて優先タスクに集中する
業務段階や状況に応じて優先順位を付け、リソースを集中させて取り組むことがポイントです。
オウンドメディアの立ち上げから運用までには、多くの人員・費用・時間が必要になります。
やるべき作業は、細かいものを入れるとたくさんあるため、「やるべきこと」「やらなくていいこと」を見極めることが大切です。



できる限り最短距離で成果や目的を達成したいのが本音ですよね!
あれもこれもと手を出してしまうと、結果的にすべてが中途半端に終わり、リソースだけが浪費されてしまいます。
限られたリソースの中で、成果に直結するタスクを見極めるようにしましょう。
SNSを活用してコンテンツを拡散する
オウンドメディアで成果を上げるには、作成したコンテンツをより多くの人に届けることが欠かせません。そのための有効な手段が、SNSを活用した情報発信です。
SNSを通じて記事を拡散することで、自然検索以外からの流入を増やし、メディア全体の認知度を高められます。
また、SNSは見込み顧客との新たな接点を生み出す場としても有効です。
たとえば、Twitter(X)では記事更新情報を発信し、LinkedInでは業界知識やノウハウを共有するなど、媒体ごとに発信内容を変えて使い分けることでより効果的に運用できます。
また、SNSで得られたコメントや反応は、読者の関心を把握する貴重なデータです。
これをもとに記事テーマや構成を改善することで、より質の高いコンテンツ制作にもつながるでしょう。



SNSは拡散だけでなく、読者とのコミュニケーションの場としても活用できます。
オウンドメディアとSNSを連携させ、相乗効果を生み出していきましょう。
運用代行を外注してリソースを確保する
自社のみで企画・制作・分析を行う場合、担当者の業務負担が大きくなり、更新が滞るリスクがあります。
このように時間や業務リソースの確保が課題となる場合は、外部の専門家に運用を委託することも有効な選択肢です。
外注を活用するメリットは、時間をつくれることはもちろんのこと、専門知識とノウハウを持つプロが戦略的に運用を代行してくれる点です。
SEO対策やコンテンツ制作、データ分析まで一貫して任せられるため、質の高いコンテンツを効率的に発信できます。
また、第三者の視点から改善提案を受けられるため、社内では見落としがちな課題にも気づけるのが大きな強みです。



社内の限られたリソースを効率的に活用するためにも、外注をうまく組み合わせて運用体制を最適化していきましょう。
外注のメリットや費用感についてさらに詳しく知りたい方は、関連記事「【負担軽減】SEO対策は外注すべき!内製化との徹底比較3選|費用対効果や外注先の選び方も紹介」も参考にしてください。


オウンドメディア構築の成功事例
ここでは、4つの企業が制作したオウンドメディアを紹介していきます。
自社のオウンドメディアを成功させるために、すでに成功させている企業のオウンドメディアを参考にしましょう。
サイボウズ株式会社


サイボウズ株式会社は、企業向けグループウェアを提供するソフトウェアの会社です。
オウンドメディアの「サイボウズ式」はチームワークや働き方など「新しい価値を生み出すチームのメディア」をテーマに、仕事に関する内容を発信しています。
オウンドメディアとしては非常に珍しく、自社製品の紹介をしないコンセプトです。



立ち上げ当時から少しずつ記事コンテンツが増え、徐々に多くの方に読んでもらえるメディアへと成長しています!
株式会社朝日新聞社


株式会社朝日新聞社が運営するオウンドメディア「withnews」は、みんなの「気になる」をいっしょに解決するメディアです。
読者が「取材リクエスト」を送ることができ、朝日新聞社の記者が深堀していくフカボリ取材として発信しています。
新聞記事には載らないようなニュ-スを取材し、オウンドメディアで発信することで、新聞読者以外のユーザーへのアプローチを試みています。



ユニークな視点からのコンテンツ制作が成功につながったのではと考えられます!
株式会社国際教育交流センター


株式会社国際教育交流センターはオウンドメディア「留学タイムズ」を運営しています。「海外で見つかる、新しい自分」をテーマに、海外留学や語学研修希望の方がターゲットです。



読者ニーズと自社サービスのマッチング率が高いオウンドメディアですね!
国別や目的別で役立つ有益情報を発信しながら、留学希望の増加やリード獲得が目的です。
大手旅行会社HISとの連携サポートや留学手続き、サポート費用無料など、自社ならではの強みを活かして他社と差別化を図っているオウンドメディアといえるでしょう。
株式会社LIG


株式会社LIGは、マーケティング支援・Web制作・システム開発・Webスクールなど幅広く事業を展開している企業です。
同社が運営している「LIGブログ」は、月間500万PVを集める人気メディアに成長し、社員インタビューやWeb制作のノウハウ、デザインなどに関する記事を作っています。
主にブランディングや認知拡大、人材採用などを目的としているメディアです。



メディア全体でPVが高いため、それぞれの記事が目的に応じた役割を果たしているでしょう!
オウンドメディア構築・運用を支援した成功事例
EXTAGE株式会社では、これまでに数多くの企業様のオウンドメディア構築・運用を支援してきました。
本章では、その中から特に成果を上げた2つの事例を紹介します。
実際の成功事例を通じて、どのようにオウンドメディアを構築し、運用によって成果を上げていったのかを具体的にイメージしてみてください。
株式会社HERO’ZZ様
SNS集客を中心に展開していた株式会社HERO’ZZ様は、SNS以外からも集客をするべくオウンドメディアを立ち上げました。



社内リソースの不足が課題となり、弊社EXTAGEへ運用を外注いただきました。
ゼロから成果を出すために、キーワード設計からCTA改善までPDCAを高速で回し、SEOとSNSの両輪で集客体制を確立。
その結果、支援開始からわずか4ヶ月で月4,000PV・LINE登録15件/月を達成。SNSでは届かなかった新規層への認知拡大に成功しました。
- 初期段階からプロによる戦略と改善方針が明確だった
- 週1回の定例ミーティングで課題抽出と改善を継続した
本事例の詳細は、以下のページでご覧いただけます。
株式会社ノーガード様
株式会社ノーガード様は、アパレル関連の教育・スクール事業を展開しており、YouTubeを中心に集客を行っていました。
しかし、動画だけではリーチできる層に限界を感じたことから、検索経由での新規顧客獲得を目的にオウンドメディアを立ち上げ、EXTAGEへ運用を依頼されました。
内部リンクの最適化や分析基盤の構築など、内部SEOを中心に改善を進めた結果、検索上位10位以内の獲得率が14%から83%へ向上。



さらに、月間CV数も10件以上増加するなど、着実な成果を実現しました。
- 内部SEOを強化し、ユーザーの回遊性と行動を改善
- 分析基盤を整備し、データに基づいた施策立案を実現
本事例の詳細は以下からご覧ください。
このように、EXTAGEでは自社や他社のメディア運用のノウハウをもとに、SEOコンサルや記事制作代行を請け負っています。
なかには、投稿した記事の検索上位獲得率が93%を達成したメディアもあります。
今なら期間限定で無料相談を受付中です。ぜひお気軽にご相談ください。


