オウンドメディアのSEO対策を基礎から解説|土台作りから効果測定まで
「オウンドメディアのPVが伸びない…」
「具体的にどんなSEO対策をすればいいかわからない…」
このように悩んでいないでしょうか。
時間と労力をかけてコンテンツを作っても、SEO対策を理解していなければ成果は出ません。闇雲に施策を打っても、貴重なリソースを浪費してしまう可能性があります。
オウンドメディアでSEOの成果を出す鍵は、記事単体のテクニックだけでなく、土台となる「サイト設計」です。
福田卓馬検索エンジンと読者の両方から長期的に評価される資産を築くには、戦略的なアプローチが不可欠です。
本記事では、オウンドメディアのSEO対策を基礎から体系的に解説します。
- オウンドメディアの土台作り
- SEOのキーワード戦略
- SEOに即したコンテンツの作り方
- オウンドメディア向けの内部外部対策
この記事を最後まで読めば、SEO対策の全体像がわかり、明日から何をすべきかが明確になります。広告費に頼らず、見込み顧客が自然と集まる「集客資産」を構築する第一歩を踏み出せるでしょう。
そもそもオウンドメディアとは?
オウンドメディアとは、自社で管理・運営する情報発信サイトを指します。
Webマーケティングの世界では、主にブログ形式のサイトを指すのが一般的です。



広告費をかけずに、読者にとって価値のある情報を提供し続けることで、将来の顧客となる可能性のある人たちを集めます。
ECサイト等とは異なり、いきなり商品を買ってもらえるわけではありません。
しかし、顧客との長期的な信頼関係を築いたり、自社のファンを育成したりすることで、長くお客さんを集め続ける「資産」として機能します。
単純な集客だけでなく、リクルーティングやブランディングに使われることも。
オウンドメディアの運用目的をよりはっきりさせるために「オウンド メディアの目的とは?」の記事も参考にしてください。


SEOに強いオウンドメディアの土台
オウンドメディアでSEOの成果を出すためには、記事を書き始める前の土台作りが極めて重要です。
検索エンジンと読者の両方から評価されるサイトを構築するには、いくつかの基本的なポイントを押さえる必要があります。
- 検索エンジンが理解しやすいサイト構造
- 浅くてわかりやすいディレクトリ構造
- サイトの安全性を高めるSSL化
- XMLサイトマップの設置
- モバイル対応
- ページ表示速度の最適化



それぞれの要素がサイト全体の評価に繋がるため、一つずつ丁寧に対応しましょう。
そもそもオウンドメディアをまだ立ち上げていないなら「オウンドメディアの立ち上げ完全ガイド」で解説しています。


検索エンジンが理解しやすいサイト構造
検索エンジンに評価されるサイトを作るには、論理的な階層構造が不可欠です。
検索エンジンがは「クロール」と「インデックス」 「ランキング」というステップを通して、サイトの内容を理解しています。


サイト内の情報が整理されていないと、クローラーがページ同士の関係性を正しく把握できず、重要なページがインデックスされにくくなります。
これは本がジャンル分けされていない図書館と同じで、本の置き場所がバラバラなために、利用者が目的の本にたどり着けなくなっている状態です。



読者と検索エンジンの両方が迷わない、分かりやすい構造を意識して設計することが重要です。
浅くてわかりやすいディレクトリ構造
サイトのディレクトリ構造は、できるだけ浅くシンプルに保つのが理想です。
階層が深くなりすぎると、重要なページが検索エンジンのクローラーに見つけてもらいにくくなります。
一般的に、トップページから3クリック以内で全てのコンテンツにアクセスできる構造が推奨されます。


浅い階層は、読者がサイト内を回遊しやすくなるだけでなく、各ページへSEO評価が渡りやすくなる効果も期待できます。



サイト設計の段階で、全てのページが浅い階層に収まるよう意識しましょう。
サイトの安全性を高めるSSL化
サイトのSSL化は、オウンドメディア運営において必須の対応です。
サイト全体の通信を暗号化する仕組みで、URLが「http」から「https」に変わる。
通信が暗号化されることで、第三者によるデータの盗み見や改ざんを防ぎ、読者が安心してサイトを閲覧できます。
検索エンジンもサイトの安全性を重視しており、SSL化は検索順位を決定する要素の一つとして公表しています。



現状のSEOでは、サイトのSSL化は間違いなく必須レベルです。
XMLサイトマップの設置
XMLサイトマップは、検索エンジンに対してサイト内の全ページの情報を伝える「地図」のような役割を果たします。
サイトマップを設置すると、検索エンジンのクローラーがサイトの構造を正確に把握し、公開したページや更新したページを素早く認識できます。
サイトマップは、Googleが提供している「Googleサーチコンソール」から送信できます。


特に、新しいページや、他のページからのリンクが少ないページを確実にインデックス(検索エンジンに登録されることです)させるために有効です。



サイト内のコンテンツを漏れなく評価してもらうために、XMLサイトマップは必ず設置しましょう。
モバイル対応
オウンドメディアは、スマートフォンでの閲覧に最適化されている必要があります。
現在、多くの人がスマートフォンを使って情報を検索しているため、検索エンジンはスマートフォンでの見やすさを評価基準とする「モバイルファーストインデックス」を採用しています。
モバイル版のページを用意することは、コンテンツを Google の検索結果に表示させるための要件ではありませんが、非常に強く推奨されています。
特に、以下のような点が満たされているかチェックしましょう。
- 文字サイズが小さすぎない
- ボタンやリンクが近すぎない
- 画面横にスクロールしなくても内容が収まる
- 画像や表が画面に合わせて自動調整される
例えば、パソコンで見た時にデザインが整っていても、スマートフォンで表示が崩れると、読者の離脱に繋がり、結果的にSEO評価も低下します。



読者の満足度を高め、検索結果で上位表示を狙うためにも、モバイル対応は必須の要件です。
ページ表示速度の最適化
ページの表示速度は、読者の体験とSEO評価に直接影響する重要な要素です。ページの読み込みに時間がかかると、多くの読者は内容を見る前にサイトを閉じてしまいます。
検索エンジンも表示速度をランキング要因の一つとしており、同じクオリティなら、表示速度が早いサイトを高く評価する傾向にあります。
「サイトの速度」カテゴリのレポートには、コンテンツの読み込み速度や応答速度が表示されます。改善が必要な領域を特定したうえで、改善の程度をトラッキングすることができます。
画像のファイルサイズを圧縮するなどの対策が求められます。快適な閲覧環境を提供するために、表示速度は常に意識し、最適化を心がけましょう。
まずはGoogleの提供している「PageSpeed Insights」にあなたのサイトのURLを入力して、スコアが低くないか確認しましょう。画面のように赤やオレンジで表示されている場合、何かしらの問題があります。


サイト設計は後から修正するのが大変です。EXTAGEでは、サイト設計に失敗しないための設計手順をまとめた完全ガイドを無料配布していますので、ぜひ活用してください。


オウンドメディアのサイト設計手順をまとめた、30ページ超えの教科書コンテンツを無料配布中。ターゲット分析からキーワードの決め方、売上につながる導線設計まで完全網羅しているので、ぜひ無料で受け取って活用してみてください。
オウンドメディアSEOのキーワード戦略
オウンドメディアの成功は、適切なキーワードを選べるかどうかにかかっています。
闇雲に記事を作成するのではなく、戦略的にキーワードを選定することが重要です。
ここでは、成果に繋がるキーワード戦略の立て方を解説します。
- 運用目的に紐づいたキーワードを選ぶ
- 検索ボリュームと競合性を確認する
- 勝ち筋のあるキーワードを見極める
- キーワード選定に役立つ無料ツール
これらのステップを踏むことで、効率的にSEOの成果を高められます。
運用目的に紐づいたキーワードを選ぶ
キーワード選定は、オウンドメディアの運用目的から逆算して行うことが重要です。
サイトの認知度を高め、多くのアクセスを集めたい場合は「SEO」「クレジットカード」といった検索回数が多いビッグキーワードが候補です。
一方で、商品やサービスの問い合わせに繋がる見込み顧客を獲得したい場合、検索回数は少なくても、具体的な悩みを持つ人が使うキーワードを狙うべきです。



まずは「誰に、何を届けたいのか」という目的を明確にし、それに合致したキーワードを選びましょう。
検索ボリュームと競合性を確認する
候補となるキーワードが見つかったら、次に検索ボリュームと競合性を調査します。
そのキーワードが月に何回検索されているかを示す数値のこと。
同時に、そのキーワードで上位表示されている競合サイトの強さも分析しましょう。大手企業や専門性の高いサイトがひしめくキーワードで上位表示を目指すのは困難です。
とはいえ、上位表示が難しくても、サイトに必要なキーワードやコンバージョンしやすいキーワードなら狙っていくケースもあります。



需要の大きさと競合の強さを天秤にかけ、現実的に上位を狙えるキーワードを見極めることが成功の鍵です。
勝ち筋のあるキーワードを見極める


オウンドメディアを始めたばかりの段階では、競争が激しいキーワードを避ける戦略が有効です。
検索ボリュームが大きい「ビッグキーワード」は、多くのアクセスが見込める一方で、大手サイトが上位を独占していることが多く、勝ち抜くのは困難です。
そこで、複数の単語を組み合わせた「ロングテールキーワード」を狙っていきましょう。
検索回数は少ないものの、悩みや目的が具体的な複合キーワードのこと。
ロングテールキーワードは、検索回数こそ少ないものの、読者の悩みが具体的で競合も少ないため上位表示を狙いやすいのが特徴です。
自社の専門性や強みを活かせるニッチな領域を見つけ、そこから着実に成果を積み上げていきましょう。



需要の大きさと競合の強さを天秤にかけ、現実的に上位を狙えるキーワードを見極めることが成功の鍵です。
キーワード選定に役立つ無料ツール
キーワード選定を効率的に進めるためには、無料ツールの活用が欠かせません。ツールを使えば思いつきではなく、データを根拠にキーワードを選べます。
ここでは、初心者でも使いやすい代表的な無料ツールと、その具体的な使い方を紹介します。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、主に「検索ボリューム」を調べるためのツールです。利用方法のイメージを以下にまとめました。
- Google広告にログイン
- キーワードプランナーを開く
- 調べたいキーワードを入力する
- 月間検索ボリュームの目安を確認する



ビッグキーワードか、ニッチすぎないかを判断する材料になります。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、ユーザーの幅広い悩みを洗い出すのに使えます。具体的には、以下のような手順でサジェストキーワードをリストアップしましょう。
- メインキーワードを入力する
- サジェストを取得する
- 自社で使えそうなキーワードがないか精査する
まだ見つけられていなかったロングテールキーワードを見つけたり、どんな切り口の記事を書けばいいか考えたりするのに役立ちます。
オウンドメディアSEO対策のコンテンツ制作
サイトの土台とキーワード戦略が固まったら、いよいよコンテンツ制作に入ります。
検索エンジンから高く評価されるのは、読者の疑問や悩みを解決できるような記事です。
ここでは、その具体的な作り方を解説します。
- 検索意図を正しく捉える
- 独自性のある情報を盛り込む
- E-E-A-Tを意識した記事を作成する
- TDHを最適化する



上記のポイントを押さえれば、読者満足度の高いコンテンツを作成できます。
検索意図を正しく捉える
質の高い記事を作る上で最も重要なのは、読者の検索意図を正確に理解することです。
検索意図とは、ユーザーが検索エンジンでキーワードを入力する際の目的や動機のこと。
読者がキーワードを検索する背景には、必ず何らかの疑問や悩みがあります。
キーワードの表面的な意味だけでなく、「なぜこのキーワードで検索したのか」「最終的に何を知りたいのか」という隠れたニーズまで深く考える必要があります。
読者が本当に求めている情報を提供できてこそ、記事の価値は高まります。



検索結果の上位サイトを読む、Yahoo!知恵袋を調べるなどして、読者の意図を徹底的に深掘りしましょう。
独自性のある情報を盛り込む
検索エンジンから高く評価されるためには、独自性のある情報を提供することが不可欠です。
他のサイトにある情報をまとめただけの内容では、読者にとっての価値は低く、SEO評価も上がりません。
ここで重要になるのが「一次情報」です。
自分自身が直接収集・作成したオリジナルの情報のこと。
たとえば、以下のようなものは一次情報と判断されます。
- 自社で実施したアンケート調査の結果
- 実際に商品を使用したレビューや検証データ
- 顧客へのインタビューから得た生の声
- 業務経験に基づく独自のノウハウや事例
- 自社で分析・作成した統計データやグラフ
二次情報ばかりだと、
一次情報は他のサイトにはない価値を生み出し、記事の信頼性を高めます。



競合サイトを参考にしつつ、必ず自社ならではの視点や情報を加え、オリジナリティのあるコンテンツを作成しましょう。
E-E-A-Tを意識した記事を作成する
検索エンジンは、コンテンツの品質を評価する基準として「E-E-A-T」を重視しています。


具体的には、経験・権威性・専門性を意識してコンテンツを作っていくことで、サイトの信頼性が上がり、検索順位にも結びついてきます。
E-E-A-Tを高める具体的なポイントは、以下の4つです。
- 著者のプロフィールや実績を明記する
- コンテンツの内容を裏付けるデータを提示する
- 公的機関や専門家の情報を引用する
- 実際に商品やサービスを利用した経験を記述する



読者に「この記事は信頼できる」と感じてもらえるよう、E-E-A-Tを意識した情報発信を心がけましょう。
TDHを最適化する


記事の内容と同じくらい重要なのが、TDH(タイトルや見出しなどのタグ)の設定です。
これらのタグは、読者と検索エンジンに記事の内容を簡潔に伝える役割を担っています。
適切に設定することで、クリック率やSEO評価の向上が期待できます。
- タイトルタグの書き方
- ディスクリプションの書き方
- 見出しタグの使い方
それぞれのタグの役割を理解し、正しく最適化しましょう。
タイトルタグの書き方
タイトルは、読者が検索結果で最初に目にする重要な要素。記事の内容がひと目で分かり、クリックしたくなるような魅力的なタイトルをつけましょう。
対策キーワードはできるだけ左側に配置し、文字数は30文字前後に収めるのが基本です。長すぎると検索結果で省略され、伝えたい内容が伝わらない可能性があります。



読者の興味を惹きつけ、かつ記事内容を的確に表すタイトルを心がけましょう。
ディスクリプションの書き方
ディスクリプションは、検索結果でタイトルの下に表示される記事の要約文。ディスクリプション自体に検索順位を上げる直接的な効果はありませんが、読者のクリック率に大きく影響します。
記事を読めば何が分かるか、どんなメリットがあるかを具体的に記述します。文字数は120文字程度を目安に、読者が続きを読む価値を感じられるような内容にするのがポイントです。



記事の魅力を簡潔に伝え、クリックを促す文章を作成しましょう。
見出しタグの使い方
見出しタグ(hタグ)は、記事の構成を読者と検索エンジンに分かりやすく伝える役割があります。
h1は記事のタイトルとして使用し、あとはh2・h3・h4と順番に正しい階層構造で使います。見出しには関連するキーワードを不自然にならない範囲で含めると、検索エンジンが記事のテーマを理解しやすくなります。
見出しを見ただけで記事全体の流れが把握できるように構成することが重要です。



読者の読みやすさを第一に考え、適切な見出しを設定しましょう。
オウンドメディアSEOの内部対策
内部対策とは、サイトの内部構造を最適化し、検索エンジンに評価されやすくする施策のことです。
記事同士を適切に繋ぎ、サイト全体の評価を高めることで、個々の記事の順位向上にも繋がります。
ここでは、代表的な内部対策を紹介します。
- 内部リンクを最適化する
- パンくずリストを設置する
- canonicalタグでURLを正規化する
- 画像のalt属性を設定する
これらの施策は、読者の利便性向上にも繋がる重要なポイントです。
内部リンクを最適化する
サイト内の関連性が高い記事同士をリンクで繋ぐ「内部リンク」は、SEOにおいて非常に重要です。
同じサイト内のページとページをつなぐリンクのこと。
内部リンクを設置すれば、読者は興味のある情報を次々と読み進められ、サイト内の滞在時間が延びます。読者の回遊性が高まると、サイト全体の評価向上に繋がります。
さらに、検索エンジンのクローラーがサイト内を巡回しやすくなり、新しいページや重要なページを発見しやすくなる効果もあります。



SEOにおいて内部リンクは非常に重要です。
読者の理解を深め、サイト全体の評価を高めるために、関連性の高いコンテンツへ積極的にリンクを設定しましょう。
パンくずリストを設置する
ページ内には必ずパンくずリストが表示されるように設定し、サイトの構造をわかりやすくしましょう。
ページがサイト内のどの位置にあるかをわかりやすく表示するナビゲーション機能のこと。「トップページ > カテゴリ > 記事ページ」のように表示される。
パンくずリストがあると、読者はサイト全体のページ構造を直感的に理解でき、目的のページへ移動しやすくなります。
さらに、検索エンジンにとっても「配下に今のページはどのページの配下にあるのか」がわかりやすくなり、結果的にサイト全体に良い影響を与えます。



読者の利便性を高め、検索エンジンにサイト構造を正しく伝えるために必ず設置しましょう。
canonicalタグでURLを正規化する
サイト内に内容が似通ったページが複数存在する場合、canonicalタグによるURLの正規化が必要です。
例えば、以下のように同じ内容なのにURLが異なるページが存在することがあります。
- example.com/product
- example.com/product?color=red
- example.com/product?ref=sns
上記のようなURLがあると、検索エンジンはどのページを評価すべきか判断できず、評価が分散してしまいます。
このようなケースでは、HTMLのheadタグ内に次のようなコードを追加します。
<link rel="canonical" href="https://example.com/product">
赤文字の部分には、正式に評価してほしいページのURLを入力することで「このページが正規のURLです」と検索エンジンに伝えられ、適切に評価を集められます。
重複コンテンツによるマイナス評価を避けるために、このテクニカルな設定を正しく行いましょう。
画像のalt属性を設定する
ページ内に含まれている画像には「ALTタグ」を設定して、ユーザーやGoogleに画像の内容を明確に伝えましょう。
記事内の画像が何を表しているのかをテキストで説明するための設定のこと。
検索エンジンは画像の内容を直接理解できないため、alt属性を頼りに画像の内容を把握します。alt属性を設定することで、画像検索からの流入が期待できます。
また、通信環境の問題で画像が表示されない場合などにも、画像の内容を伝えられます。



全ての画像に、その内容を簡潔に説明するalt属性を設定することが重要です。
内部対策は、キーワード選定やタグ設定などやるべきことは多岐にわたります。EXTAGE株式会社が提供している『SEO大全』なら、SEOの基礎から実践までを網羅しているので、迷わず施策を進められます。
オウンドメディアSEOの外部対策
外部対策とは、内部対策とは反対に外部に働きかけて自社サイトの評価を高める施策です。
ここでは、自然な形で評価を高める外部対策について解説します。
- 質の高い被リンクを獲得する
- サイテーションを獲得する
質の高い被リンクを獲得する
最もメジャーな外部対策は、質の高い被リンクを獲得してサイトの評価を高めることです。
他のウェブサイトからこちらのサイトへ向けられたリンクのこと。
質の高い被リンクを獲得するための最も確実な方法は、良質なコンテンツを作り続けることです。
他のサイト運営者が「この記事は参考になる」「自分のサイトでも紹介したい」と感じるような、独自性や専門性の高いコンテンツを発信していれば、自然とリンクが集まるようになります。
それ以外にも、外部サイトにお願いして相互でリンクを貼ってもらうケースも多いです。
次のような被リンクは質が高いといえるでしょう。
- 取引先
- 自社と関連するジャンルの企業
- 地方公共団体
ただし、自作自演のリンクや購入したリンクは、検索エンジンからスパム行為とみなされ、厳しいペナルティを受けるリスクがあります。



小手先のテクニックではなく、読者の役に立つ質の高いコンテンツを作成することこそが被リンク獲得への近道です。
サイテーションを獲得する
直接的なリンクがなくても、特定の文脈でサイト名が言及されることで、検索エンジンはそのサイトの知名度や信頼性を認識します。
他のサイトやSNS上で自社のサイト名やブランド名が言及されること。
質の高いコンテンツがSNSで話題になったり、レビューサイトで良い評価を得たりすることがサイテーション獲得に繋がります。
多くの言及は、サイトの専門性や権威性を示す間接的な証拠となるため、多くの人に認知され、話題にしてもらえるような価値ある情報発信を続けることが重要です。



SEOの効果を最大化するためには、結局のところ、同時並行で認知を拡大していくのも大切です。
オウンドメディアSEOの分析改善方法
オウンドメディアのSEO対策は、記事を公開したら終わりではありません。
公開後のデータを分析し、改善を繰り返すことで、コンテンツの価値をさらに高めていくことができます。
ここでは、分析と改善に役立つ代表的なツールとその活用法を解説します。
- Googleアナリティクスでユーザー行動を見る
- サーチコンソールで検索パフォーマンスをみる
- ヒートマップでクリック箇所を確認する



定期的にデータを確認し、記事を育てていく意識を持ちましょう。
Googleアナリティクスでユーザー行動を見る
Googleアナリティクスは、サイトに訪れた読者の行動を分析できる無料ツールです。
各ページのアクセスや滞在時間、直帰率などの指標を確認できます。
サイトを訪れて最初のページだけ見て離脱した割合を示す。
これらのデータから、読者の満足度が低い記事や改善すべき記事を特定できます。
たとえば、滞在時間が極端に短いページは、読者の期待する内容と異なっているかもしれません。



定期的にデータを確認し、読者の反応を見ながらコンテンツの改善に繋げましょう。
サーチコンソールで検索パフォーマンスをみる
Googleサーチコンソールは、検索エンジンから見たサイトの状況を確認できる無料ツールです。
各キーワードの検索順位や、検索結果での表示回数、クリック率などを把握できます。
例を挙げると、表示回数は多いのにクリック率が低い記事は、タイトルに魅力がなくてユーザーが訪れていないと推測できます。
また、検索順位が10位前後で停滞している記事は、少し手直しするだけで上位表示を狙えるかもしれません。



データに基づいて改善の優先順位を決め、効率的にリライトを行いましょう。
ヒートマップでクリック箇所を確認する
ヒートマップは、読者がページ上のどこを熟読し、どこをクリックしているかを色で可視化するツールです。
読者がページのどの部分で離脱しているか、どのリンクがよくクリックされているかを直感的に把握できます。
たとえば、最後まで読まれていない記事は、冒頭部分に問題があるのかもしれません。ほかにも、クリックされていないリンクは、設置場所や見せ方に改善の余地があると考えられます。



読者の実際の動きを見れば、データだけでは分からない改善点を発見できます。
すでに運営しているオウンドメディアがあまりうまくいっていない方は「オウンドメディアの分析改善について」を参考にしてください。


オウンドメディアのSEO対策の成功事例
SEO対策ではどのような成果が生まれるのでしょうか。
様々な業界でオウンドメディアを活用した成功事例が生まれています。ここでは、具体的な成功事例を3つのパターンに分けて紹介します。
英語学習メディアの成功事例
英語学習メディア「イングリッシュおさる」では、学習者の具体的な悩みに寄り添う戦略で大きな成功を収めました。
「英語 学習」のような競争の激しいビッグキーワードではなく、「英語 リスニング 聞き取れない 理由」といったロングテールキーワードに注目。
学習者が実際に抱える細かな悩みを解決する質の高い記事を積み重ねました。
具体的な成果は以下のとおり。
- ブログ立ち上げから1年で月間10万PVを突破
- 2年目には最高月間14万PV超えを達成
- 公式LINE登録者数が毎月平均200名増加
この事例が示しているのは、検索ボリュームの大きいキーワードで上位を狙うだけがSEOではないということです。



読者一人ひとりの「小さな悩み」に丁寧に応える記事を積み重ねることで、結果的に大きなアクセスと見込み顧客の獲得につながります。
スクール系事業の事例
SNSスクール事業を展開する「株式会社HERO’ZZ」では、SNS集客に加えて検索流入を獲得するため、オウンドメディアの立ち上げに挑戦しました。
同社はSNSでの集客には成功していたものの、「SNSではリーチできない層がいる」「広告費依存から脱却したい」という課題を抱えていました。
そこで、検索経由で能動的に情報を探している意欲の高いユーザーにアプローチするため、SEO対策に本格的に取り組みました。
具体的な成果は以下のとおり。
- ゼロから4ヶ月で月間6,000PVを達成
- 公式LINE登録者数が毎月15件安定して獲得
- 指名検索以外の新規ユーザー獲得に成功
特に注目すべきは、検索経由のユーザーはSNS経由と比較して「熱量が高い」という発見です。



能動的に検索して情報を探している層は、課題意識が明確で学習意欲も高く、コンバージョン率が高い傾向が見られました。
ECサイトの成功事例
ECサイト(インターネット上で商品を販売するサイトのことです)でも、オウンドメディアの活用は非常に有効です。
二次会やパーティー向けの景品を販売する「景品ショップマイルーム」では、商品ページへの集客に加えて、オウンドメディアでのお役立ち情報発信に力を入れました。
潜在顧客を集め、商品の使い方や魅力を伝えることで、自然な形で購買へと繋げることに成功しています。
具体的な成果は以下のとおり。
- わずか4ヶ月で月間PV数が8万→22万へ増加
- ユーザー数が1.8万人→4.3万人に成長
- 売上が前年比197%アップ
- 「景品」で圏外から6位、「二次会 景品」で15位から3位に上昇
検索から流入した新規顧客に対してメルマガなどのリピート施策を組み合わせることで、忘年会シーズン以外でも安定した売上を確保できる体制を構築しました。



ECサイトでは、商品ページだけでなく「ユーザーの課題解決に役立つ情報」を発信することが大切です。
オウンドメディアの成功事例についてもっと参考にしたい方は「オウンドメディアの成功事例集」も併せてご覧ください。


オウンドメディアのSEO対策に関するよくある質問
オウンドメディアのSEO対策は外注すべき?
SEO対策を内製するか外注するかは、社内のリソースと専門知識の有無によって判断します。
社内にSEOの知見を持つ人材がいて、コンテンツ制作に十分な時間を割ける場合は、内製することでコストを抑えつつノウハウを蓄積できます。
一方で、専門知識がなかったり、担当者が他の業務と兼任していたりする場合は、専門の会社に外注する方が効率的です。専門家の知見を借りることで、より早く成果を出せる可能性が高まります。
自社の状況を客観的に分析し、最適な方法を選択することが重要です。
SEO対策は効果が出るまでどれくらいかかる?
SEO対策は、すぐに結果が出るものではなく、中長期的な視点での取り組みが必要です。
サイトの状況や競合環境によって異なりますが、一般的に効果を実感し始めるまでには半年から1年程度の期間がかかります。
検索エンジンがサイトを評価し、それが検索順位に反映されるまでには時間が必要です。短期的な成果を求めすぎず、コツコツと良質なコンテンツを積み重ねていく姿勢が求められます。
広告とは異なり、長期的な資産を築くための投資と捉え、腰を据えて取り組みましょう。
記事はどのくらい記事を公開すれば成果が出る?
成果を出すために必要な記事数に絶対的な正解はありませんが、重要なのは「量より質」です。
低品質な記事を量産しても、サイトの評価は上がりません。1本1本の記事が読者の悩みを解決できる質の高いものであることが大前提です。
その上で、サイト全体のテーマ性や専門性を検索エンジンに示すためには、ある程度の記事数が必要になります。
まずは特定のテーマに絞り、50本から100本程度の質の高い記事を蓄積することが一つの目安となります。
目先の記事数に捉われず、質の高いコンテンツを継続的に発信していくことが成功への道です。
ECサイトはオウンドメディアをやるべき?
ECサイトこそ、オウンドメディアを運営する意義は大きいと言えます。
商品ページだけでは、商品のスペックや価格といった情報しか伝えられません。オウンドメディアを通じて、商品の使い方や選び方、開発背景のストーリーなどを発信することで、商品の魅力を多角的に伝えられます。
読者の潜在的なニーズを掘り起こし、商品のファンになってもらうことで、価格競争に陥らない安定した売上基盤を築くことが可能です。
単に商品を売るだけでなく、ライフスタイルを提案する「提案力」を武器にするために、オウンドメディアは強力な手段となります。
より詳しくは「ECサイトのオウンドメディア運用完全ガイド」で解説していますので、ECサイトの運営者は必ずチェックしてください。


オウンドメディアとホームページの違いは?
オウンドメディアとホームページは、目的と役割が異なります。
ホームページは、会社概要や事業内容、問い合わせ先などを掲載する「企業の顔」としての役割が主です。
一方でオウンドメディアは、読者の役に立つ情報を継続的に発信し、潜在的な顧客との接点を作り、関係を構築していく「集客・育成ツール」としての役割を担います。
ホームページが「名刺」なら、オウンドメディアは「雑誌」のようなものと考えると分かりやすいです。
それぞれの役割を理解し、連携させることで、Webマーケティングの効果を最大化できます。
ホームページとオウンドメディアの違いをよりはっきりさせたい方は「オウンドメディアとホームページの違い」を参考にしてください。




