ゼロクリック検索対策|検索1位でも流入が減る原因と90日改善ロードマップ

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「検索順位1位なのに流入が減っている…」
「強調スニペットに出てもクリックされない…」
「AI検索時代に今のSEO対策は通用する?」

これらの原因はゼロクリック検索かもしれません。ゼロクリック検索は、検索結果画面でユーザーの疑問が解決し、サイトがクリックされない現象です。

検索の6割以上がサイト訪問なしに終わる今、従来のSEO対策だけでは集客が困難になりつつあります。

福田卓馬

とはいえ、ゼロクリック検索は脅威ではなく、正しく向き合えばブランド認知を広げる絶好の機会です。

本記事では、現状分析からクリック率を高める具体施策、新しいKPI設計までを網羅した90日改善ロードマップを公開します。

  • ゼロクリック検索による流入減の特定方法
  • クリック率を高めるオン・SERP SEOのテクニック
  • クリックなしでも成果を出すKPI設計と評価方法
  • 明日から実践できる改善ロードマップ

最後まで読めば、検索順位に一喜一憂する日々から解放されます。クリックされなくてもブランド価値を高め、指名検索やリード獲得につながるSEO戦略を身につけられるので、参考にしてください。

監修者
福田 卓馬
EXTAGE株式会社 代表取締役社長
SEO歴10年。上場企業を含む200社以上のSEO・Webマーケティング支援を実施。KADOKAWA社より『文章で金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』を出版。
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目次

ゼロクリック検索とは?検索1位でも流入が減るメカニズム

ゼロクリック検索のイメージ

検索順位がWebサイトへのアクセスに直結しなくなった背景には、検索エンジンの進化があります。

2026年現在、ユーザーがサイトを訪問しなくても、検索結果画面だけで情報を得られるようになりました。ゼロクリック検索が起こる具体的な仕組みと、対策の重要性を解説します。

ゼロクリック検索の定義と3つの発生パターン

ゼロクリック検索とは、ユーザーが検索結果画面に表示された情報だけで満足し、どのウェブサイトもクリックせずに検索を終えてしまう現象を指します。

この現象は、主に以下の3つの機能が表示されることで発生します。

要素内容
ナレッジパネル特定の企業、著名人、場所、作品といったエンティティを検索したときに表示される情報ボックス
強調スニペットユーザーの質問に対する直接的な回答を、検索結果の最上部に表示する機能
AI Overviewユーザーの質問に対し、生成AIが要約して独自に生成した回答を検索結果の最上部に表示する機能

ナレッジパネルや強調スニペットといった要素は、生成AIが台頭する以前から表示されていました。

しかし、2025年ごろから強調スニペットをさらに進化させた「AI Overview」が台頭し、ユーザーの利便性は大幅に向上しています。

福田卓馬

一方、情報を発信する企業やメディアにとっては「検索上位にいてもサイトへの流入が生まれない」という新たな課題を生み出しているのです。

検索の6割以上はサイトへの訪問なし

現在、Google検索の6割が、ウェブサイトへのクリックを伴わずに終了しているという調査結果が報告されています。

フィッシュキン氏は、米国におけるモバイルとデスクトップからのブラウザ検索を調べたところ、検索の 50.33% ではまったくクリックされず、42% で「オーガニック クリック」が発生し、4.42% で広告のクリックが発生したことを発見しました。

参考:ZDNET

要因としては、Googleが単なる外部サイトへの案内役から、検索結果画面上で自ら答えを完結させる「回答エンジン」へと進化したためです。

かつては、情報を得るために複数のサイトを訪問して比較するのが一般的でした。

しかし現在では、検索順位で1位を獲得したとしても、ユーザーが検索画面の要約テキストを読んで満足してそのまま離脱するため、安定したアクセスは保証されません。

福田卓馬

サイトに訪問されることを前提とした従来のSEOから、検索結果でいかに自社の存在感を示すかが重要になってきています。

なぜゼロクリック検索への対策が急務なのか

検索結果のイメージ

メディア運営をしている、またはホームページ等で集客したい企業にとって、ゼロクリック検索への対応は急務だといえるでしょう。

なぜなら、AI Overviewによる要約機能が急速に普及し、サイトがクリックされないケースはさらに加速すると予想されるためです。

AIの回答によって、ユーザーはサイトを訪れる必要性がますます低下し、多くのサイトでトラフィックが大幅に減少するでしょう。

福田卓馬

この変化に対応するには、AIに代替されない独自の価値を提供し、クリックを促す戦略を早期に実行することが不可欠です。

ゼロクリック検索の増加でSEOがオワコンなのか不安な方は「SEOはオワコン?ゼロクリック時代でもSEO対策が必要な理由をデータで検証」の記事をご覧ください。

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流入減はゼロクリック検索が原因?特定する方法

サイトへの流入減少がゼロクリック検索によるものか、それとも別の要因かを正確に把握することが対策の第一歩です。特別なツールを使わなくても、無料ツールで原因を特定できます。

具体的な分析手順を3つのステップに分けて解説します。

  • クリック率が低いキーワードを見る
  • AI Overviewの表示有無を確認する
  • ゼロクリック検索の影響度を数値化する

クリック率が低いキーワードを見る

ゼロクリック検索の影響を調べるには、まずGoogleサーチコンソールを使い、表示回数は多いのにクリック率が低いキーワードを特定します。

Googleサーチコンソールとは

検索結果の掲載順位や検索クエリなどを分析できる無料のSEOツールのこと。

まだ登録していない方は、Googleサーチコンソールの公式ホームページで登録を済ませておきましょう。

まずはGoogleサーチコンソールを開き「検索パフォーマンス」レポートの「クエリ」タブで、キーワードを表示回数の多い順に並べ替えてください。

GSCでCTRの低いキーワードを確認する
GSCでCTRの低いキーワードを確認する

掲載順位が高いにもかかわらず、クリック率(CTR)が極端に低いキーワードがあれば、それがゼロクリック検索の影響を受けている可能性が高い候補です。

参考までに、弊社クライアント様における、検索順位とクリック率のデータを表にまとめました。

順位平均CTR
1位23.54%
2位16.80%
3位9.01%
4位7.39%
5位3.32%
6位3.79%
7位5.32%
8位2.98%
9位2.71%
10位1.51%
福田卓馬

実際のクリック率は狙っているキーワードや指名検索の有無などによって異なるため、あくまで参考程度にしてください。

上記の分析により、データに基づいた対策の優先順位付けが可能になります。

AI Overviewの表示有無を確認する

クリック率が低いキーワードを特定したら、次に実際の検索結果画面を目で見て確認します。

パーソナライズされていない検索結果を見るため、必ずブラウザのシークレットモードを使用してください。

シークレットモードとは

過去の検索履歴やログイン情報に影響されずにブラウジングできるモードのこと。

シークレットモードで対象のキーワードを検索し、結果画面の上部に強調スニペットやAI Overviewが表示されているかを確認します。

表示されていれば、AIOがクリック率を低下させている直接的な原因と判断できます。

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AIOが表示されていないのに、クリック率が異常に低い場合、タイトルやメタディスクリプションに問題がある可能性が考えられます。

AI Overviewが表示されない原因とAIによる概要が出る時と出ない時の違いを知りたい方は「AI Overviewに表示されない原因と対策|表示されない状態から逆転する改善ロードマップ」の記事をご覧ください。

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ゼロクリック検索の影響度を数値化する

ゼロクリック検索の影響度を客観的に評価するには、ゼロクリック検索による想定減少クリック数を仮定で良いので算出してみましょう。

計算式は以下の通りです。

計算式

表示回数 × (想定クリック率 – 実際のクリック率) = 逸失クリック数

たとえば、表示回数1万回で想定CTR10%に対し実際が2%なら、800クリックを逸失している計算です。

影響度を数値化すれば、費用対効果の高い施策から優先的に着手できます。

福田卓馬

まずはデータで現状を把握し、感覚ではなく数値に基づいた対策を立てましょう。

ゼロクリック検索対策の成功・失敗事例

ゼロクリック検索は脅威と捉えられがちですが、正しく向き合えば新たな成長の機会になります。ここでは、成果を上げた成功事例と、流入が激減した失敗事例を紹介します。

  • セッション数が微増でも収益72%増の事例
  • AI経由の成約率が通常検索の25倍だった事例
  • 対策なしで流入55%減少した大手ニュースメディアの事例

セッション数が微増でも収益72%増の事例

項目詳細
課題AI検索普及に伴う、ECサイトへの流入減少リスク。
施策専門家監修によるE-E-A-T強化と、会話型クエリ向けFAQの拡充。
ビフォーアフターセッションが3%減少するも、収益は11%増加、取引数は14%増加。
参考:The Zero Click Era: How to Grow Revenue Without Growing Sessions

Horsewareは、新しい検索機能の台頭により、検索エンジンからのクリック数が減少し、結果としてECサイトの売上まで低下してしまうのではないかという不安を抱えていました。

この会社が成果を出せたポイントは、以下の3つだと考えられます。

  • 流入の「量」から購買意欲の高い「質」の獲得へシフト
  • 会話型クエリに対応しFAQを再構築
  • 有資格者の起用でE-E-A-Tを直接的に強化

当メディアでは、AIの回答や強調スニペットを通じて自社の専門性をアピールし、クリックされる前にユーザーの信頼を獲得しました。

結果、サイトを訪問するユーザーはすでに購買意欲が温まっており、セッション数が減少しても収益が向上するという理想的なサイクルを生み出すことができています。

また、専門家の起用により、一次情報で裏付けられた信頼に足るコンテンツを展開しました。生成AIからもユーザーからも評価されるコンテンツ基盤を整えられたと考えられます。

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単なる流入数アップではなく、検索結果上でのブランド認知と質の高い訪問者のコンバージョン獲得を設計しておくことが重要です。

AI経由の成約率が通常検索の25倍だった事例

項目詳細
課題AI検索の普及により、従来型SEOでの流入獲得が困難になるリスク。
施策AIが引用しやすい「ファクト(事実)密度」の向上と構造化(GEO施策)。
ビフォーアフターAI経由のトラフィックが43%増加し、コンバージョン数が83%向上(CVRは通常検索の25倍)。
参考:Go Fish Digital

Go Fish Digitalは、検索上位を獲得していても、ゼロクリック検索の台頭によりターゲットに届かなくなるのではないかと懸念していました。

この会社が成果を出せたポイントは、以下の3つだと考えられます。

  • コンテンツ内のファクト密度を高めた
  • クリック前の段階で信頼を獲得
  • CVRが高い「超・顕在層」の獲得にフォーカス

AI概要の台頭は、見方を変えれば、検索結果の最上部に自社の情報を表示させるチャンスです。

当社では、具体的な数値データや一次情報を意図的に配置し、検索結果画面だけで専門性が伝わる独自のコンテンツ構造を採用しました。

成果の出ないコンテンツによくある「ファクトがないため、AI概要に完全に代替されしまう記事」になってしまうのを防いでいます。

福田卓馬

検索結果画面上での「ブランド露出」と「質の高いリード獲得」を両立する導線設計がポイントです。

【失敗事例】対策なしで流入55%減少した大手ニュースメディアの事例

項目詳細
課題ゼロクリック検索の定着による、サイト流入の喪失リスク
施策(失敗要因)環境変化に対応せず、AIが代替可能な「一般的なまとめ記事」の量産を継続
ビフォーアフター・大手ニュースサイトで最大55%減
・教育系サイトで49%減とオーガニック流入が激減
※参考:Google AI Overviews 2025: Top Cited Domains & Traffic Shifts

Business Insiderといったニュースメディアは、ゼロクリック検索の台頭により、自社サイトが素通りされてしまう事態に陥ってしまいました。

このような会社がアクセスを落としてしまった要因は、以下の通りだと考えられます。

  • 一般的な二次情報に依存し続けた
  • 独自の一次情報」が欠如していた
  • 従ブランド認知などの新しい評価軸を持てなかった

ゼロクリック検索が台頭したいま、他サイトの情報をツギハギしただけのまとめ記事や一般的な用語解説を量産しても、サイトへの流入は生まれません。

単なる情報提供で終わるのではなく、検索結果画面での露出によるブランド認知、およびクリックしてでも読みたくなる一次情報をセットで設計しておくことが重要です。

福田卓馬

従来の検索順位やアクセスばかりを追いかける対策ではなく、時代の変化に合わせた成果指標の再設計が求められています。

ゼロクリック検索対策の鉄則

ゼロクリック検索への対策は、検索結果画面そのものを最適化することから始まります。検索結果画面でいかにユーザーの目を引き、クリックを促すかに焦点を当てていきましょう。

  • AI overviewに引用されるコンテンツの制作
  • 構造化データの実装
  • タイトル・メタディスクリプションの最適化
  • サイトリンクや画像表示を狙う

それぞれ詳しく解説します。

AI overviewに引用されるコンテンツの制作

AI overviewに表示されるためには、Googleがユーザーの質問に対する最も的確な答えだと認識しやすいコンテンツを作成する必要があります。

具体的には、以下の5つの条件を意識すると効果的です。

  • 質問に対する直接的な回答の提示
  • 簡潔で分かりやすい文章構成
  • 箇条書き・リスト形式の活用
  • 見出しタグ(H2, H3)の最適化
  • コンテンツの高い専門性と信頼性

特に、見出しでユーザーの疑問を投げかけ、その直後の段落で端的な結論を述べる構成が有効です。

参考までに、良い例と悪い例をそれぞれ紹介します。

悪い例

h3:今後の対策について
最近、検索結果画面にAIによる概要が表示されることが増えてきました。これからのSEOを考える上で、この変化に対応していくことは避けて通れません。多くのWeb担当者が不安に思っているかもしれませんが、基本を抑えれば大丈夫です。

上記の事例では、見出しのタイトルが抽象的でわかりにくいです。さらに、前置きが長く、どこに要点があるのか掴みづらいのでAIに引用されにくいといえます。

良い例

h3:AI OverviewのSEO対策で最も重要な要素は何ですか?
結論から言うと、最も重要なのは「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)に裏付けられた、独自の一次情報を提供すること」です。

上記の事例では、見出しがユーザーの質問そのものになっており、さらに本文に入るなり結論が端的に述べられています。AIもユーザーも情報を理解しやすく、引用されやすい文章です。

構造化データの実装

構造化データを実装すると、検索結果をより豊かに表示させるリッチリザルトの獲得につながります。

リッチリザルトとは

タイトルとURL、説明文などの情報を視覚的に表示する機能のこと。

検索結果画面での占有面積が広がり、ユーザーの目に留まりやすくなるため、クリック率の向上が期待できます。

構造化データは、検索エンジンにページの内容を正確に伝えるための専用コードです。たとえば「FAQの構造化データ」を実装すると、検索結果に質問と回答がアコーディオン形式で表示されます。

構造化データ名用途
FAQ Page
(よくある質問)
ページ内の「質問と回答のセット」を検索エンジンに伝えるために使用する
HowTo
(ハウツー)
「〜のやり方」や「手順」をステップ・バイ・ステップで解説する記事に使用する
Article
(記事)
ニュース記事、ブログ記事、スポーツ記事などのコンテンツに使用する
Product
(商品)
ECサイトなどの個別の商品ページに使用する
BreadcrumbList
(パンくずリスト)
サイト内における現在のページの階層位置(パンくずリスト)を伝える
福田卓馬

実装には専門知識が必要な場合もありますが、WordPressなどではプラグインで簡単に導入できるケースも増えています。

タイトル・メタディスクリプションの最適化(CTR改善)

検索結果画面で最初にユーザーの目に触れるタイトルとメタディスクリプションは、クリック率を左右する要素です。

どんなに検索順位が高くても、タイトルに魅力がなければユーザーは他のページを選んでしまいます。

ユーザーが「この記事に自分の求める答えがある」と直感的に感じられるような、具体的で説得力のある言葉を選ぶことが欠かせません。

参考までに、それぞれの修正事例をまとめました。

タイトルの修正事例

SEO対策とは?基本を解説

【初心者向け】図解でわかるSEO対策5つの基本|検索順位を上げる方法

上記の事例では、ターゲットを明確化しつつ、数字を入れることで魅力的に見せています。また「検索順位を上げる」という読者のベネフィットを入れることで読まれやすいです。

メタディスクリプションの修正事例

SEO対策について解説します。SEOとは何か、基本的な考え方や具体的な手法を紹介。検索順位を上げたい方はぜひ読んでみてください。

SEO対策の基本を、専門用語を使わずに図解で分かりやすく解説します。「検索順位が上がらない」とお悩みの方へ、今すぐできる5つの具体的な施策を紹介。初心者でも実践的なノウハウが身につきます。クリックして自社の集客アップに繋げましょう!

単にキーワードを入れるだけでなく「誰のどんな悩みをどうやって解決する記事なのか」を伝えることで、ユーザーのクリック意欲を大きく高められます。

サイトリンクや画像表示を狙う

検索結果にサイトリンクや画像を表示させると、自社サイトの表示が目立ち、クリック率を高められます。通常のテキストだけの検索結果よりも、視覚的にユーザーの注意を引けるためです。

サイトリンクは、サイト内の主要ページへのショートカットであり、分かりやすいサイト構造を構築することで表示されやすくなります。

また、画像を表示させるには、ページ内容と関連性の高い高品質な画像を設置し、その画像が何であるかを説明するalt属性を適切に設定してください。

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上記の施策は、検索結果画面での競争力を高めるために欠かせません。

ゼロクリック検索時代の成果の考え方

ゼロクリック検索が主流となる時代では、従来のPV数やセッション数だけを追いかける評価方法では施策の価値を見誤ってしまうリスクがあります。

成果を正しく捉えるためには、流入数に代わる新しい指標を設定しなければいけません。具体的な計測手順とともに解説します。

  • 表示回数 × ブランド露出を成果と判断する
  • 指名検索数・ブランドリフトを計測
  • AI経由リードの成約率を追跡する

これからのSEOで追うべき新しい成果指標(KPI)と考え方を紹介します。

表示回数 × ブランド露出を成果と判断する

ゼロクリック検索時代における第一の成果指標は、クリック数ではなく表示回数の増加です。

検索結果に自社の専門的な回答やブランド名が表示されることは、業界内でのブランディングとして、認知効果をもたらします。

Googleサーチコンソールを利用し、ブランド露出を計測する方法を知っておきましょう。

STEP
検索パフォーマンスを開く

Googleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」を開きます。

Googleサーチコンソールの検索パフォーマンスを開く
STEP
自社ブランドに絞り込む

フィルタから「検索キーワード」を選択し、自社の社名やサービス名を含まない、非指名キーワードに絞り込みます。

サーチコンソールで指名検索キーワードを除外する
STEP
合計表示回数を見る

指名検索以外のキーワードの表示回数が、前月よりも伸びているかどうかを判断します。

たとえクリック率が低下しても、表示回数が前月より10〜20%増加していれば、認知獲得に成功しているといえるでしょう。

指名検索数・ブランドリフトの計測方法

ブランド認知度の向上を測る具体的な指標として、指名検索数の推移を追跡するのが有効です。

指名検索とは

企業名やサービス名で直接検索されること。

計測は、Google Search Console(GSC)やGoogleトレンドといった無料ツールで可能です。

STEP
検索パフォーマンスを開く

Googleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」を開きます。

Googleサーチコンソールの検索パフォーマンスを開く
STEP
自社ブランドに絞り込む

フィルタから「検索キーワード」を選択し、次を含むクエリから、自社の社名やサービス名を指定します。

サーチコンソールで指名検索キーワードを指定する
STEP
表示回数とクリック数を見る

自社ブランドやサービスでの検索が増えているかどうかをチェックします。

3ヶ月で5〜10%ほど増加していれば、質の高い見込み客が増えている証拠だといえるでしょう。

AI経由リードの成約率を追跡する設計

AIの回答を経由してサイトを訪問したユーザーは、たとえ数が少なくても、質の高い見込み客である可能性が高いです。

AI経由のリードがどれだけ成約につながっているかを個別に追跡する評価軸が欠かせません。

具体的には、次のような対策を立てておきましょう。

  • 問い合わせ欄に「AI検索」を追加する
  • GA4で「Direct」「Organic Search(参照元なし)」を計測する

お問い合わせフォームなどのアンケート項目で「当社を知ったきっかけ」欄を作り、AI検索という選択肢を追加しましょう。

また、GA4(Googleアナリティクス)ではDirectやOrganic Search(参照元なし)のユーザー数をページごとに計測するとよいでしょう。

STEP
探索レポートを開く

GA4の左側メニューから「探索」をクリックして、「空白(新しいデータ探索)」から新規レポートを立ち上げます。

GA4で新しい空白の探索レポートを作る
STEP
分析軸と指標を設定する

ディメンションを「ランディング ページ+クエリ文字列」と「セッションの参照元 / メディア」に設定します。

加えて、指標を「セッション」「平均エンゲージメント時間」「セッションのコンバージョン率」に設定しましょう。

探索レポートを編集する
STEP
レポートを配置する

インポートした項目を行と値にそれぞれ振り分けます。

探索レポートで行と値を設定する

右下にあるフィルタで「セッションの参照元/メディア」を選択し、「Direct」 または 「Organic Search」 を指定して適用します。

特定の記事において、ダイレクト経由のユーザーが増加している場合、AI検索からアクセスが来ている可能性が高いです。

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アクセスだけで施策の良し悪しを判断するのではなく、AI経由の訪問者がもたらす事業への貢献度を正しく評価しましょう。

上司への報告に使えるレポートの事例

ゼロクリック検索対策の成果を社内で共有し理解を得るためには、新しい評価指標を盛り込んだレポートを用意しましょう。

たとえば、以下のように施策のフェーズごとに追うべき指標を整理すると、報告が分かりやすくなります。

施策フェーズ主要KPI目的
初期表示回数
AI概要への引用数
ブランド露出最大化
中期CTR
サイトリンク表示数
検索からのアクセス増加
後期指名検索数
AI経由のリード成約率
売上への貢献

従来のアクセス数などに加え、ブランド認知やリードの質を示す指標を組み合わせることで、施策の多面的な価値を可視化できます。

福田卓馬

追うべき指標の見直しは、社内の理解と協力を得るためにも欠かせないステップです。

ゼロクリック検索対策90日ロードマップ

ここからは、これまで解説してきた分析、実装、評価の流れを、具体的な90日間ロードマップとして体系的に紹介します。

  • 1-30日:現状分析と優先順位付け
  • 31-60日:構造化データ実装とコンテンツ最適化
  • 61-90日:KPI設計と効果測定

まずは、リソース配分の参考にできるよう、各施策の優先度と効果が出るまでの目安を整理しました。

施策内容優先度難易度
タイトル・ディスクリプション改善
強調スニペット対策リライト
構造化データ実装(FAQなど)
指名検索数のKPI設定
サイトリンク表示の最適化

本ロードマップでは、この表の「優先度・高」から順に実行していきますが、自社のリソースに合わせ、計画的に施策を進めていきましょう。

1-30日目:現状分析と優先順位付け

対策の最初の1ヶ月は、現状を正確に把握し、どの記事から手をつけるべきか優先順位を決定しましょう。

具体的なアクションを以下にまとめました。

STEP
データの抽出

Googleサーチコンソールの検索パフォーマンスから、過去3ヶ月分のCSVデータをエクスポートします

GoogleサーチコンソールでCSVデータをエクスポート
STEP
フィルタリング

データを開き、検索上位にあるにも関わらず、CTRが低すぎるキーワードを探します。5位以内ならCTR1%未満のキーワードが目安です。

該当キーワードについては、実際に検索して、AI Overviewが出ていないかを確認しましょう。

STEP
優先度をつける

該当するキーワードのボリューム、およびコンバージョンへの距離を考えて、もっとも対策すべきキーワードをリストアップします。

まずは10記事ほど取り掛かるとよいでしょう。

31-60日目:構造化データ実装とコンテンツ最適化

先ほどリストアップした記事をリライトして、AI Overviewに引用されやすいコンテンツに改修しましょう。

具体的には、次の4つの対策が挙げられます。

施策内容
結論ファーストにする見出しの直後に結論を150文字以内で記述する
リストタグの使用手順や比較はリストタグやテーブルタグを使用してまとめる
構造化データの実装記事によくある質問を追加する
タイトル・メタディスクリプションを改修AIの回答に勝てる魅力的なタイトルやディスクリプションを設定する
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正解はジャンルやキーワードによって異なるため、リライト後は、定期的に効果をトラッキングしましょう。

61-90日目:KPI設計と効果測定

最後に、リライトによってどのくらいAI対策が進んだのかをトラッキングしていきます。

見るべき指標は次の3つです。

指標内容
表示回数Googleサーチコンソールで、表示回数を前月と比較する
指名検索ボリューム自社サービス・ブランド・商品名の検索数を比較する
AI経由のリードの成約率GA4の探索レポートで調査する

指名検索ボリュームについては、Uber suggestGoogleキーワードプランナーといったツールでかんたんに調べられます。

期待した効果が出ていない場合は、原因を分析し、コンテンツの再修正や新たな施策を計画します。

福田卓馬

完璧を目指すより、まず分析フェーズを確実にこなすことが成功への近道です。

よくある質問

ゼロクリック検索の影響を受けやすい業種・クエリは?

特に影響を受けやすいのは、「〇〇 とは」「〇〇の首都」のような、答えが一つに定まる情報系のクエリです。

また、天気、株価、計算、翻訳など、Googleが独自の機能で直接回答を提供できるクエリもサイトへの流入は見込めません。

業種としては、レシピサイト、辞書サイト、簡単な手続きを解説する士業サイトなどが影響を受けやすい傾向にあります。

自社のメインターゲットとするクエリが、検索結果画面だけで完結するものでないかを確認してください。

効果が出るまでどのくらいかかる?

比較的早く効果が現れるのはタイトルやディスクリプションの改善で、数週間程度でクリック率の変化が見られることがあります。

一方、強調スニペットの獲得や構造化データの実装は、Googleの再評価に時間が必要なため、1ヶ月以上かかるのが一般的です。

長期的な視点を持ち、継続的に施策と効果測定を繰り返すことが成功の鍵となります。

小規模サイトでもGEO対策は有効か?

GEO(生成エンジン最適化)は、サイトの規模に関わらず取り組む価値があります。

むしろ、ニッチな分野で高い専門性を持つ小規模サイトの方が、特定の質問に対して最も信頼できる情報源としてAIに引用される可能性があります。

サイトの大小ではなく、コンテンツの質と専門性が問われます。

AI Overview対策とゼロクリック検索対策は同じ?

AI Overview対策は、ゼロクリック検索対策の一部と考えられます。

ゼロクリック検索は、強調スニペットやナレッジパネルなどを含む、より広い概念です。

AI Overviewの登場により、ゼロクリック検索の傾向がさらに加速したため、AIに情報を引用されるための対策(GEO)が中核を占めるようになっています。ただし、タイトル改善など従来からの対策も引き続き欠かせません。

クリック率の目安はどのくらい?

クリック率(CTR)の目安は、業界、キーワードの種類、検索順位、検索結果に表示される要素によって大きく変動します。

他社と比較するのではなく、自サイトの過去のデータと比較してください。

施策を実行した後に、特定のキーワードのクリック率が改善したかどうかを定点観測し、自社なりの改善基準を持つことが大切です。

ここで解決しない疑問があれば、お気軽にお問い合わせください。

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