指名検索と一般検索の違いを解説!SEO強化のための7つの施策
「指名検索ってよく聞くけど、一般検索と何が違うの?」
「自社名で検索しても上位表示されない…どうすればいい?」
「指名検索を増やすメリットや具体的な方法が知りたい」
このような疑問や悩みを抱えていませんか?
せっかく自社に興味を持って検索してくれたユーザーを取り逃がしていたり、検索結果に競合他社が表示されてしまったりするかもしれません。

指名検索対策を適切に行うことで、コンバージョン率の高いユーザーを効率的に集客し、ブランド認知度を向上させ、Webサイト全体のSEO評価を高めることができます。
本記事では、指名検索と一般検索の違いを分かりやすく解説し、SEO強化に繋がる7つの具体的な施策をご紹介します。
- 指名検索とは?SEOにおける重要性と一般検索との違い
- 指名検索のSEO強化に繋がる7つの具体的施策
- SEO対策には必須、指名検索数の調べ方
- 指名検索のSEO対策に関する主な疑問点とその回答
この記事を読むことで、指名検索の重要性を理解し、具体的な対策方法を学ぶことができます。さらに、Googleサーチコンソールを活用した現状分析や、指名検索を増やすための施策の優先順位付けについても解説しています。今すぐ記事を読み、指名検索対策をスタートし、ビジネスの成長を加速させましょう!
本記事の執筆者


福田 卓馬
EXTAGE株式会社 代表取締役|上場企業を含むSEO担当社数は30以上|出版書籍『文章でお金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』


加藤 瞭
EXTAGE株式会社 ライティング責任者|記事執筆・添削数は累計3000記事以上|Webライター100名以上が在籍する講座を運営
EXTAGE株式会社では、SEO対策やWebコンテンツ制作、Web集客などさまざまな形で企業や個人のビジネスをサポートしています。ぜひ、お気軽にお問い合わせください!
\お気軽にご相談ください!/
指名検索とは?SEOにおける重要性と一般検索との違い


Webサイトへの集客やブランド認知度向上を目指す上で、「指名検索」と「一般検索」の違いを理解することが重要です。



本章では、指名検索の基本的な意味を解説し、SEOにおいて重要視される理由を深掘りします。
さらに、一般検索との違いを理解することで、効果的なキーワード戦略やコンテンツ作成につなげるための知識を身につけていきましょう。
指名検索の基本的な意味
指名検索とは、ユーザーが検索エンジンを利用する際に、特定の企業名、ブランド名、商品名、サービス名といった固有名詞を直接入力して情報を探す行動です。
- 「ABC株式会社」
- 「新商品DEF」
- 「〇〇サービス」



指名検索が行われる背景には、ユーザーが企業やブランド、商品を認知している事実があります。
テレビCMやSNS、友人からの紹介など、きっかけは様々ですが、ユーザーは公式サイトの場所、製品の詳細スペック、購入方法、口コミなどを求めて検索していると考えられます。したがって、指名検索はWebサイトへのアクセスというだけでなく、ユーザーのブランドに対する関心の高さや購買意欲の表れとして捉えられます。
自社の指名検索キーワードで検索された際に、ユーザーが求める情報へスムーズにたどり着ける環境を整備しておくことが重要です。
指名検索がSEOで重要視される3つの理由
指名検索は、SEO戦略において重要な指標です。その理由は、以下の3点です。
- コンバージョン率の高さ
-
指名検索を行うユーザーは、企業や商品、サービスに関心を持っています。一般検索ユーザーと比較して、購買や問い合わせといったアクション(コンバージョン)に至る可能性が高い傾向があります。つまり、指名検索からの流入は、質の高い見込み顧客からのアクセスと言えます。
- ブランドロイヤルティの指標となる
-
ユーザーが企業名やブランド名を指定して検索するという行為は、そのブランドに対する信頼や愛着(ブランドロイヤルティ)が存在することを示唆しています。指名検索数の多さは、ブランドが市場で認知され、支持されているかを測るバロメーターとなり、リピーターやファンの獲得・維持につながる要素です。
- サイト全体のSEO評価向上に貢献する
-
Googleをはじめとする検索エンジンは、特定のサイトに対する指名検索の多さを、サイトの権威性や信頼性を評価するシグナルとして考慮していると考えられています。指名検索が増加することで、サイト全体の評価が高まり、指名検索キーワード以外のキーワードにおける検索順位向上にも良い影響を与える可能性があります。



また、メリットについては以下の通りです。
メリット | 内容 |
---|---|
ユーザーの取りこぼしがなくなる | 興味を持っているユーザーを確実に自社サイトへ誘導できる。 |
ユーザーが求める情報を届けられる | 検索意図に合致した最適なページを提供できる。 |
CVR(コンバージョン率)が高くなる | 購買意欲の高いユーザーが多いため、成果に繋がりやすい。 |
検索アルゴリズムの変動に強い | サイトとキーワードの関連性が高く、順位が安定しやすい。 |
SEOに強いサイトになる | Googleからのブランド評価が高まり、サイト全体のSEO評価向上に繋がる。 |
これらの理由から、指名検索への対策は、短期的なコンバージョン獲得だけでなく、中長期的なブランド構築とSEO強化の両面において重要です。
指名検索と一般検索の明確な相違点を理解する
指名検索と一般検索の最も大きな違いは、検索を行うユーザーの「検索意図」にあります。
- 指名検索
-
- ユーザーが特定の企業名、ブランド名、商品名などを意識し、それに関する情報を求めて行われる
- 例:「株式会社〇〇 採用情報」「商品名△△ 口コミ」
- 一般検索
-
- 特定の企業や商品を特定せず、広範な情報や一般的な知識、問題解決の方法などを求めて行われる
- 一般検索を行うユーザーは、具体的なブランドや商品を決定していないことが多い
- 例:「マーケティングとは」「肩こり 解消法」「おすすめ ワイヤレスイヤホン」
検索意図の違いを理解することは、効果的なSEO戦略を立てる上で重要です。
指名検索ユーザーに対しては、求める情報(公式サイト、製品詳細、購入ページなど)へアクセスできるようなサイト構成や内部SEOが重要になります。対して、一般検索ユーザーに対しては、疑問や課題に答える質の高いコンテンツを提供し、商品やサービスへの興味関心を喚起することが求められます。



適切なキーワード選定と、それぞれの検索意図に応じたコンテンツ作りが、SEO成功の鍵となります。
指名検索のSEO強化に繋がる7つの具体的施策


指名検索数を増やし、その効果を最大化するためには、多角的なアプローチが必要です。単に待っているだけでは、指名検索は増えません。施策を通じて、ブランド認知度を高め、ユーザーが自社名を検索しやすい環境を整えることが重要です。



ここでは、指名検索のSEO強化につながり、売上や問い合わせ増加に貢献する7つの施策を紹介します。
- 公式サイトの内部SEO最適化
- 高品質コンテンツ発信によるブランド認知向上
- SNS活用によるファンとの関係構築と拡散
- PR・メディア露出による信頼性と認知度の獲得
- Web広告(指名キーワード広告含む)の戦略的運用
- 口コミ・レビュー促進による社会的証明の強化
- オフライン施策連携によるブランド体験の向上
これらの施策を理解し、自社の状況に合わせて実践することで、指名検索数を伸ばしていくことができるでしょう。それぞれの施策について、詳しく解説していきます。
1. 公式サイトの内部SEO最適化
指名検索で自社サイトを上位表示させるためには、公式サイトの内部SEO最適化が基本的な施策となります。検索エンジンがサイトの内容を理解し、ユーザーが検索した指名キーワードと関連性が高いと判断できるように、サイト内部の要素を設定することが重要です。
具体的には、以下の要素に注目して最適化を進めましょう。
要素 | 内容 |
---|---|
タイトルタグ(titleタグ) | 各ページの主題を表す要素です。ページの内容を反映し、指名キーワード(会社名、サービス名など)を含むように設定します。例えば、トップページであれば「【公式】株式会社〇〇|事業内容」、サービスページであれば「〇〇サービス|特徴と料金プラン – 株式会社〇〇」のように記述します。 |
メタディスクリプション(meta description) | 検索結果に表示されるページの要約文です。ユーザーがクリックしたくなるような説明文を作成し、自然な形で指名キーワードを盛り込みます。 |
見出しタグ(hタグ) | h1, h2, h3などの見出しタグを使い、コンテンツの構造を明確にします。特にh1タグには、そのページのキーワード(指名キーワードを含む)を設定することが推奨されます。 |
コンテンツ内のキーワード | ページ本文にも、不自然にならない範囲で指名キーワードや関連キーワードを盛り込みます。 |
内部SEO要素を設定することで、検索エンジンはサイトと指名キーワードの関連性を評価し、指名検索結果での上位表示を実現しやすくなります。



ユーザーにとっても、探している情報がどこにあるか分かりやすくなるというメリットがあります。
2. 高品質コンテンツ発信によるブランド認知向上
指名検索を増やすためには、まず自社のブランドやサービスをより多くの人に知ってもらう必要があります。そのための有効な手段の一つが、ユーザーにとって価値のある高品質なコンテンツを発信することです。
ユーザーが抱える悩みや疑問を解決する情報、業界の専門知識、役立つノウハウなどを提供することで、潜在的な顧客層にアプローチし、専門性や信頼性をアピールできます。



例えば、以下のコンテンツが考えられます。
コンテンツ | 内容 |
---|---|
ブログ記事 | 業界のトレンド解説、課題解決のヒント、サービスの活用事例などを発信する。 |
導入事例・お客様の声 | サービスを利用した顧客の成功体験や感想を紹介し、メリットや効果を伝える。 |
ホワイトペーパー・eBook | 専門的な知識やノウハウをまとめた資料を提供する。 |
セミナー・ウェビナー | 専門知識を共有する場を設け、参加者との関係性を構築する。 |
質の高いコンテンツは、SNSでのシェアや他サイトからのリンク獲得にも繋がりやすく、認知度向上に貢献します。コンテンツを通じて自社の価値を伝え、ユーザーの記憶に残る存在となることが、指名検索数の増加につながります。
単なる情報発信に留まらず、ユーザーのニーズを理解し、有益だと感じてもらえるコンテンツ作りを心がけましょう。
3. SNS活用によるファンとの関係構築と拡散
現代においてSNSは、企業がユーザーと直接コミュニケーションを取り、ブランド認知度を高めるためのツールとなっています。指名検索数を増やす上でも、SNSの活用は欠かせません。
まず、自社のターゲット層が多く利用するSNSプラットフォーム(X(旧Twitter)、Instagramなど)で公式アカウントを開設し、定期的に情報発信を行いましょう。発信する内容は、製品情報やキャンペーン告知だけでなく、企業の日常や裏側、スタッフの紹介、ユーザーとの対話など、親近感や共感を呼ぶようなコンテンツも効果的です。
SNSの強みは、情報の拡散力にあります。「いいね」や「シェア」、「リポスト」などを通じて、フォロワーを超えて情報が広がる可能性があります。ユーザーにとって有益で面白い、共感できるコンテンツを提供することで、情報拡散を促しましょう。
また、SNSはファンとの関係構築にも最適です。コメントやメッセージを通じてユーザーと積極的に交流し、質問に答えたり、フィードバックに耳を傾けたりすることで、企業への信頼感や愛着(エンゲージメント)を高めることができます。エンゲージメントの高いファンは、自社の情報を拡散してくれるだけでなく、指名検索を通じてサイトを訪れる可能性も高まります。



SNSを一方向の情報発信ツールとしてではなく、双方向のコミュニケーションプラットフォームとして活用することが重要です。
4. PR・メディア露出による信頼性と認知度の獲得
企業の信頼性やブランドの認知度を高める方法として、PR活動やメディア露出が挙げられます。新聞、雑誌、テレビ、Webメディアといった第三者の媒体に取り上げられることは、客観的な評価とみなされやすく、企業の信頼性を向上させます。
メディア露出を増やすための手段としては、プレスリリースの配信が有効です。新製品の発表、新サービスの開始、イベントの開催、経営に関する発表など、ニュース価値のある情報をまとめ、メディア関係者に向けて発信します。



魅力的なプレスリリースは、メディアの目に留まり、記事やニュースとして取り上げられるきっかけとなります。
メディアに取り上げられることで、これまで自社を知らなかった層にも情報が届き、ブランド認知度が向上します。その結果、興味を持ったユーザーが企業名やサービス名を指名して検索する行動につながりやすくなります。信頼性の高い大手メディアや業界専門メディアでの露出は、大きなインパクトをもたらすでしょう。
また、業界イベントへの登壇や展示会への出展、専門家としてのメディア取材協力なども、認知度と信頼性を高める有効な手段です。PR活動を通じて、専門性や社会的な価値をアピールし、メディアとの良好な関係を築くことが、指名検索数の増加につながるステップとなります。
5. Web広告(指名キーワード広告含む)の戦略的運用
Web広告、特に検索連動型広告(リスティング広告)は、指名検索数を増やす上で即効性のある施策となり得ます。広告を運用することで、ターゲットユーザーへの露出を高め、自社サイトへの流入を促進できます。



特に重要なのが、「指名キーワード広告」です。
これは、自社の企業名、ブランド名、商品名、サービス名といった指名キーワードで検索された際に、検索結果の上部や下部に自社サイトへの広告を表示させる手法です。
指名検索を行うユーザーは、自社に関心を持っている可能性が高いため、広告をクリックしてサイトを訪れ、コンバージョンに至る確率が一般キーワードよりも高い傾向にあります。
指名キーワード広告を出稿するメリットは、以下の通りです。
メリット | 内容 |
---|---|
確実な上位表示 | SEOでの順位に関わらず、検索結果の目立つ位置に表示させることができる。 |
機会損失の防止 | 競合他社が自社の指名キーワードで広告を出稿している場合、ユーザーが競合サイトへ流れてしまうのを防ぐ。 |
メッセージの訴求 | 広告文を通じて、特定のキャンペーンや最新情報などをアピールできる。 |
指名キーワード広告だけでなく、関連性の高い一般キーワードへの広告出稿も、新たなユーザー層への認知拡大につながり、将来的な指名検索の増加に貢献します。広告予算や目的に応じて、指名キーワード広告と一般キーワード広告のバランスを考え、効果測定を行いながら運用していくことが重要です。
6. 口コミ・レビュー促進による社会的証明の強化
ユーザーが商品購入やサービス利用を検討する際、他の利用者の意見や評価を参考にするケースは多いです。口コミやレビューは、「社会的証明」として機能し、ブランドの信頼性を高め、購買意欲を後押しする要素となります。良い口コミやレビューが増えることは、指名検索数の増加にもつながります。
ポジティブな評価を目にしたユーザーは、企業や商品に対して関心を持ち、「もっと詳しく知りたい」「公式サイトを見てみたい」と考え、指名検索を行う可能性が高まるからです。また、口コミサイトやレビューサイト自体が検索結果に表示されることもあり、そこからブランド認知が広がることも期待できます。
したがって、口コミやレビューを促進する施策を取り入れることが重要です。具体的な方法としては、以下のものが挙げられます。
方法 | 内容 |
---|---|
レビューサイトへの登録・情報充実 | Googleビジネスプロフィール、業界特化型のポータルサイト、ECサイトのレビュー機能などを活用する。 |
顧客へのレビュー依頼 | 商品購入後やサービス利用後に、メールやアンケートを通じてレビュー投稿を依頼する。 |
レビュー投稿キャンペーン | レビューを投稿してくれた顧客に特典を提供する。 |
サイト内での口コミ掲載 | 自社サイトに顧客の声を掲載するスペースを設ける。 |



重要なのは「やらせ」や不自然なレビュー操作を行わないことです。
顧客と向き合い、良質な商品・サービスを提供し続けることが、良い口コミ・レビューを集めるための方法です。集まった口コミには丁寧に返信するなど、顧客とのコミュニケーションを大切にしましょう。
7. オフライン施策連携によるブランド体験の向上
指名検索はオンライン上の行動ですが、オフラインでの体験にあることもあります。展示会、セミナー、店舗での接客、イベントなど、リアルな場での顧客との接点は、ブランドへの理解を深め、記憶に残りやすい印象を与えることができます。



例えば、以下のオフライン施策とオンライン施策を連携させることで、相乗効果が期待できます。
施策 | 内容 |
---|---|
イベント・セミナー開催 | 開催情報をWebサイトやSNSで告知し、参加者募集を行う。イベント当日の様子をSNSでリアルタイムに発信したり、後日レポート記事を公開したりすることで、参加できなかった層にも情報を届け、次回の参加意欲やブランドへの関心を高める。 |
店舗でのキャンペーン | 店舗限定のキャンペーンを実施し、WebサイトやSNSで告知する。店舗でQRコードを提示し、オンラインでの会員登録やSNSフォローを促す。 |
展示会出展 | ブースで名刺交換した相手に、後日メールマガジンを送付したり、限定コンテンツへのアクセスを提供したりする。 |
パンフレット・名刺 | 会社名やサービスサイトのURL、検索を促すキーワードなどを記載し、オンラインへの導線を作る。 |
オフラインでのブランド体験は、顧客満足度を高めるだけでなく、「あの会社、なんて名前だったかな?」「あのサービス、もう一度調べてみよう」といった形で、指名検索につながる可能性があります。
オンライン施策とオフライン施策を有機的に連携させ、ブランドメッセージを発信することで、顧客との多角的な接点を創出し、指名検索数の増加を後押ししましょう。
EXTAGE株式会社では、指名検索だけでなく、SEOのプロがみなさまのいろいろな疑問や悩みを解決しています。ぜひお気軽のお問い合わせください。
\お気軽にご相談ください!/
SEO対策には必須、指名検索数の調べ方


指名検索対策を進める上で、現状を把握することが不可欠です。「自社はどれくらい指名検索されているのか?」「どのようなキーワードで検索されているのか?」を知ることで、対策の効果測定や今後の戦略立案に役立てることができます。
Googleが提供している「Googleサーチコンソール」というツールを使えば、自社サイトへの検索流入に関するデータを簡単に確認できます。



サーチコンソールは、SEO対策を行う上で必須のツールであり、指名検索数の調査においても有用です。
この章では、Googleサーチコンソールを使って具体的にどのように指名検索数や関連キーワードを調べるのか、その手順を解説します。また、指名検索されているにも関わらず、自社サイトが上位表示されない場合に考えられる原因と、その対策の基本的な考え方についても触れていきます。
まずは自社の現状をデータで正確に把握することから始めましょう。
Googleサーチコンソールでの具体的な確認手順
Googleサーチコンソールを使って指名検索の状況を確認する手順は以下の通りです。まだサーチコンソールを導入していない場合は、まず設定を行いましょう。
Googleアカウントでサーチコンソールにアクセスします。
分析したいウェブサイトのプロパティを選択します。
左側のメニューから「検索パフォーマンス」を選択し、次に「検索結果」をクリックします。
画面上部にある「+新規」ボタンをクリックし、「検索キーワード」を選択します。
ポップアップが表示されるので、「次を含むキーワード」を選択し、テキストボックスに調査したい指名キーワード(例:自社名、ブランド名、サービス名)を入力します。「適用」をクリックします。
フィルタが適用され、入力した指名キーワードを含む検索クエリ(実際にユーザーが検索した語句)に関するデータが表示されます。



ここで注目すべき主な指標は、以下の通りです。
指標 | 内容 |
---|---|
合計クリック数 | 指名キーワードを含む検索クエリで、検索結果に表示された自社サイトがクリックされた回数。 |
合計表示回数 | 指名キーワードを含む検索クエリで、検索結果に自社サイトが表示された回数。実際の指名検索数に近い指標と考えられます。 |
平均CTR (クリック率) | 表示回数に対するクリック数の割合。 |
平均掲載順位 | 指名キーワードを含む検索クエリでの自社サイトの平均的な検索順位。 |
クエリ | 具体的にどのような指名キーワード(掛け合わせ含む)で検索されているかのリスト。 |
データを確認することで、「どの指名キーワードでどれくらい検索されているか」「検索順位はどうか」「どのような掛け合わせキーワードに関心があるか」といった現状を把握できます。定期的に確認し、施策の効果測定や改善点の発見に役立てましょう。
指名検索における表示順位低下の原因と対策の考え方
Googleサーチコンソールで確認した結果、自社の指名検索キーワードでの平均掲載順位が低い、あるいは全く表示されていないというケースもあるかもしれません。指名検索で上位表示されない場合、以下の原因が考えられます。
- サイトのインデックス登録の問題
-
検索エンジンにサイトやページが認識・登録(インデックス)されていない可能性があります。
サーチコンソールの「URL検査」ツールや「カバレッジ」レポートで確認し、インデックス登録をリクエストするなどの対応が必要です。 - 内部SEO対策の不足
-
タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグなどの内部SEO要素が、指名キーワードに対して最適化されていない可能性があります。
関連性の高いキーワードを含め、コンテンツの構造を整えましょう。 - コンテンツの品質や関連性の低さ
-
指名キーワードで検索するユーザーが求めている情報が、サイト内に存在しない、または品質が低いと判断されている可能性があります。
ユーザーの検索意図を満たす、質の高いコンテンツを作成・改善する必要があります。 - 競合サイトの存在
-
同じ名称や類似した名称の企業、サービス、商品が存在する場合、そちらのサイトの方が権威性や関連性が高いと判断され、上位表示されている可能性があります。
自社サイトの独自性や強みを明確にし、コンテンツやSEO対策で差別化を図る必要があります。 - Googleからのペナルティ
-
Googleのウェブマスター向けガイドラインに違反する行為(例:質の低い被リンク、隠しテキストなど)があった場合、手動またはアルゴリズムによるペナルティを受け、順位が低下したり、インデックスから削除されたりすることがあります。
サーチコンソールの「手動による対策」レポートを確認し、原因を特定して修正する必要があります。



まずはサーチコンソールなどのツールを用いて原因を特定することが重要です。
原因が特定できれば、それに応じた適切な対策(内部SEOの見直し、コンテンツ改善、被リンクの精査など)を講じることで、表示順位の改善を図ることができます。
指名検索のSEOに関する主な疑問点とその回答


指名検索の重要性や施策について理解が進むと、具体的な疑問点が浮かんでくるかもしれません。
「指名検索対策って、他のキーワードのSEOにも影響するの?」「結局、売上にはどう繋がるの?」「たくさん施策があるけど、何から手をつければいい?」「競合がうちの会社名で広告を出してるんだけど…」など、実践を考え始めると、疑問や不安が出てくるのは自然なことです。



指名検索のSEOに関してよく寄せられる疑問点を取り上げ、Q&A形式で解説していきます。
- 他のキーワードでのSEO評価への影響と相乗効果
- 売上・問い合わせ増加への具体的な貢献プロセス
- 施策の優先順位付け
- 競合による指名キーワード広告への対処法
疑問点を解消することで、指名検索対策に取り組むことができるようになるでしょう。それぞれの回答を詳しく見ていきましょう。
他のキーワードでのSEO評価への影響と相乗効果
「指名検索対策に注力すると、他の一般キーワードでのSEOがおろそかになるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。しかし、実際には指名検索数の増加は、他のキーワードでのSEO評価に対しても良い影響を与える可能性があります。
その理由は、指名検索の増加が「ブランド認知度の向上」と「サイトの権威性向上」につながるためです。
まず、指名検索が増えるということは、多くの人がブランドや企業名を認知している証拠です。ブランド認知度が高まると、ユーザーが関連する一般キーワード(例えば「〇〇業界 課題」など)で検索した際に、検索結果に表示されたサイトを「知っている会社だ」と認識し、クリックする確率が高まる可能性があります。これは、間接的に一般キーワードでのクリック率向上に貢献します。
さらに、Googleはサイトの評価指標の一つとしてE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)を重視しています。多くのユーザーから名指しで検索されるサイトは、権威性や信頼性が高いと判断されやすくなります。サイト全体の評価が向上すれば、指名検索キーワードだけでなく、サイトが扱うキーワードの検索順位にも良い影響を与える可能性があります。



このように、指名検索対策はサイト全体のSEO評価を高めるための要素であり、一般キーワード対策とも相乗効果を生み出す可能性があるのです。
売上・問い合わせ増加への具体的な貢献プロセス
指名検索数の増加が、最終的にどのように売上や問い合わせの増加につながるのか、そのプロセスを見ていきましょう。
指名検索を行うユーザーは、会社や商品、サービスに対して興味や関心を持っています。つまり、購買や問い合わせといったアクションを起こす可能性が一般検索ユーザーと比較して高い「見込み顧客」であると言えます。
プロセスとしては、まず指名検索でサイトを訪れたユーザーが、求めている情報にたどり着けることが重要です。



ここで、サイトのナビゲーションが分かりにくかったり、必要な情報が不足していたりすると、ユーザーは離脱してしまいます。
次に、ユーザーが求める情報を提供した上で、次のアクションへと誘導する導線を設計することが重要です。例えば、商品詳細ページには「カートに入れる」ボタンを配置し、サービス紹介ページには「お問い合わせはこちら」「無料相談を予約する」といったCTA(Call to Action)ボタンを設置します。
指名検索ユーザーの高いモチベーションを活かし、サイト内で迷わせることなく、コンバージョンへと導くことができれば、指名検索数の増加は売上や問い合わせ件数の増加に貢献します。そのためには、サイトのユーザビリティ改善と、コンバージョンポイントへの適切な導線設計が不可欠となります。
施策の優先順位付け
指名検索を強化するための施策は、内部SEO最適化からコンテンツマーケティング、SNS活用、広告運用、PR活動、オフライン連携まであります。



「重要性は分かったけれど、何から手をつければ良いのかわからない」と感じる方もいるでしょう。
すべての施策を同時に進めるのは現実的ではありません。効果的に成果を出すためには、自社の現状とリソース(予算、人員、時間)を踏まえて、優先順位を付けて取り組むことが重要です。
優先順位を決めるための考え方としては、まず現状分析が第一歩となります。Googleサーチコンソールで指名検索の状況を確認し、「そもそも指名検索での上位表示ができていないのか」「上位表示はされているが、検索数が少ないのか」「検索数はあるが、コンバージョンにつながっていないのか」といった課題を明確にします。
例えば、指名検索での表示順位が低い場合は、まず「公式サイトの内部SEO最適化」や「関連コンテンツの作成・改善」の優先度が高くなります。一方で、ある程度の指名検索数はあるものの、ブランド認知度が課題であれば、「高品質コンテンツ発信」「SNS活用」「PR・メディア露出」「Web広告」といった認知度向上施策に注力する必要があるでしょう。
また、すぐに効果が見込める施策(例:指名キーワード広告)と、中長期的な取り組みが必要な施策(例:コンテンツマーケティング、SNSでのファン育成)を組み合わせることも考慮します。自社の課題と目標、そしてかけられるリソースを判断し、効果的だと思われる施策から優先的に着手しましょう。そして、効果測定を行いながら、計画を見直していくことが成功への近道です。
競合による指名キーワード広告への対処法
「競合他社が、うちの会社名やサービス名でリスティング広告を出しているのを見つけた!」というような状況に遭遇し、どう対処すべきか悩むケースがあります。競合による指名キーワード広告は、自社への流入機会を奪い、顧客を横取りされるリスクがあるため、放置しておくのは良くありません。
効果的な対処法は、「自社も同じ指名キーワードでリスティング広告を出稿する」ことです。
自社で広告を出稿することにより、以下のメリットが期待できます。
メリット | 内容 |
---|---|
検索結果の占有率向上 | SEOでの自然検索結果に加え、広告枠でも自社サイトを表示させることで、検索結果画面における自社の存在感を高め、ユーザーの目に留まりやすくします。 |
競合への流出防止 | 競合他社の広告よりも上位、あるいは同等に自社広告を表示させることで、ユーザーが競合サイトへ流れてしまうのを防ぎます。 |
メッセージのコントロール | 広告文や表示オプションを活用し、自社の強みや最新情報、キャンペーンなどを効果的にアピールできます。 |
指名キーワードは、一般的に競合性が低いため、広告のクリック単価(CPC)も比較的安価に抑えられる傾向があります。つまり、費用対効果の高い広告運用が期待できます。
また、広告クリエイティブ(広告文、ランディングページ)を工夫することで、競合他社との差別化を図ることも重要です。



自社ならではの価値や魅力を伝え、ユーザーに「こちらの方が良さそうだ」と思わせる訴求を心がけましょう。
場合によっては、競合他社に直接連絡を取り、指名キーワードへの広告出稿を控えるよう交渉することも考えられますが、まずは自社で広告を出稿し、機会損失を防ぐ対策を講じることが効果的なアプローチと言えます。
指名検索のSEOを成功させ、継続的な成果を得るために


本記事では、指名検索と一般検索の違いから、SEOにおける指名検索の重要性、そして指名検索数を増やしサイトの成果を高めるための7つの施策、さらには実践における疑問点まで解説してきました。



指名検索は、Webサイトへの流入経路の一つではなく、ブランドへの関心度や信頼度を示す指標です。
指名検索を意識したSEO対策やマーケティング活動は、コンバージョン率の高いユーザーを獲得し、サイト全体の評価を高め、ビジネス全体の成長に貢献します。
紹介した施策、すなわち内部SEOの最適化、高品質なコンテンツ発信、SNS活用、PR、Web広告、口コミ促進、オフライン連携などは、相互に関連し合っています。自社の状況に合わせて施策を組み合わせ、継続的に取り組むことで、SEOを強化していきましょう。
EXTAGE株式会社ではSEO対策のプロ集団が、最新のSEO技術と豊富な経験を活かし、お客様のビジネスの成功をサポートします。お困りのことがありましたら、ぜひEXTAGE株式会社にご相談ください。
\お気軽にご相談ください!/